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【エジプト王名解説】 はじめに

このページでは、私SethemhatがNoteで書いていく予定の、エジプト王名解説のための前書きを書きます。

記事ヘッダー画像ライセンス: Uploaded by Fitzcarmalan, licenced as CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons. File name is "Wall_art_in_Karnak_IV.JPG".

概要

ヒエログリフは、世界最古の文字の一つでエジプトの代表格でもある割には、なかなか読み方は知られていません。普通にインターネットで検索してしまうと、ヒエログリフ―ひらがな対照表が出てくるくらいです(入門にはよいかもしれませんが、全く好ましくない)。

しっかりと学習するとすべてが読めるようになるのだと思いますが、趣味の範囲では王の称号(名前)が読めれば十分かなと思います(実は私もそれ以上はよく分かっていません)。よって、この記事群では、王が持つ5つの称号である五重称号を中心に、ヒエログリフの読み方を実践を通して説明しようと思います

例えばエジプトに旅行に行き、神殿の壁に書かれたヒエログリフが読め、意味が分かる。大変わくわくする話ではありませんか。さあ、ロマン溢れる言語学ワールドへ足を踏み出しましょう。

注意事項

繰り返しますが、書いている人はただの古代エジプト・ファン、つまり素人であり専門家ではありません。そのため、専門家から見れば「これは違うだろ、この野郎」というように間違いがあるかもしれません。話半分で聞いてください(専門家でもないのに解説して間違わないか、ビビりながら記事を書いています(笑))。
誤りを発見された時はTwitter等でご一報ください。迅速に対処します。

前提

宮川創, 吉野宏志, 永井正勝 各氏による基礎講座を軽くでもよいので読んでヒエログリフの基礎を習得し、MdC(マニュエル・ド・コダージュ)による翻字が理解できることをある程度前提として記事を書いています。まだの方はまずは、宮川氏らによる記事に目を通してみて下さい。

しかし、私の記事単体でも、見ていくうちに英語化表記と翻字表記、そしてヒエログリフの対応が自然と理解できるように努めています。猛者はぜひ。

内容

複雑な文法(例えば動詞の変化)は全く説明しません。従って時制がなぜそうなるのかの説明はほぼしません。単語の意味だけ特定しますので、ふわっと理解でお願いします。これは、私が完全に理解できているかに自信がないためでもあります。

単語および名前の意味は、英語で書きます。これは、エジプト王名の訳を掲載している書籍であるLeopeohon (2013)が英語で書かれていることと、精度の高い辞書がエジプト語→英語であり、その英語を日本語に直すと翻訳の正確さが低下すると私が考えているためです。ご了承下さい。

その他

このノートを有料化するつもりは現在のところありません。私が自分でやりたくてやっていることですし、エジプト学の専門的教育も受けていない私の情報にさほど価値があるとも思えません。

一般の方が私のノートを手掛かりにして、まずはバラエティーとしてのエジプトからより学問的な内容への知己を得てもらいたいなどと思って書いています。

ヒエログリフ(またはその他の文字)と翻字、訳の3者が結び付けば、エジプト語は読めるようになります。私はLundström氏のサイトを何周もするうちに頭の中で対応が生まれ、ヒエログリフのほんの一部ながら少しは読めるようになりました。私の記事がヒエログリフ読解の一助となれば幸いです。

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