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60年代とろけるヘップバーン

人物写真に大切なものはなんだろう。
被写体、構図、機材、技術、楽しむ心。

たくさんあるだろうが、
私は「カメラマンの被写体への愛」なんじゃないかと思っている。

被写体はカメラの向こうにいる人が愛おしければ愛おしい程、素を出せるようになり
カメラマンは愛おしければ愛おしい程、その素の美しさをわかっている。
美しさの引き出し方を。

そうして取繕わない素の部分こそ、万人に響く表現なのではないかと思っている。


https://yumiadachi.com

これは、私が好きなサイトだ。
安達祐実の旦那がひたすらに安達祐実だけを撮っている。
全部可愛い。
フィルムの質感と、溢れ出る素の感じが好きだ。

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やはり写真のよさは「」にあるのではないか?


そんな私の戯言を
構図」と「色合い」と「シルエット
でぶん殴るカメラマンがいる。


写真家ノーマン・パーキンソンだ。

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40年近くVogueを飾ったイタリアの写真家であり、その作品は今も色あせない。




とにかく
おしゃれすぎる。



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先程も述べたが、「構図」と「色合い」と「シルエット」が凄い。

この写真1つを見ても、お洒落感が伝わるだろう。
青い空をバックに目を惹く中央の白色。
その上で洋服をはためかせたそのシルエット。
見上げるような構図。

全てが絶妙に噛み合って作品になっている


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全ての要素の中で、引き立つモデル。
60年代のレトロモダン。
初期カラーフィルムのザラついた色合い。

最高におしゃれだ。
モデルの表情は素ではないにしろ、どこかいたずらで陽気な気を孕んでいる気がする。


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下から見上げるような構図に、画面いっぱいのカラフルなワンピース。
風をはらんだ一瞬を切り取っている。

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エキゾチックな雰囲気溢れるイエローベースで引き立つ白色。
階段で横にいく目線が、女性の縦のシルエットを強調している。(気がする)


どの写真も魅力的すぎてため息がでた。
調べると、写真集が出ているらしい。
だれか買ってくれ。



だがしかし、結局のところ写真に良し悪しは無い。
カメラなど、記録媒体に過ぎないのだから、エンタメを盛り込むかどうかはその人の価値観だ。

「残しておきたい」
その気持ちが、人にシャッターを切らせる。



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最後に、私が撮ったスピード感のあるチーズナンを載せておく。

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