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「青と夏」にみる青春の痛さ


9月。
残暑厳しく、夏の名残を感じる今日この頃。
扇風機の出番は減り、アイスはいつまでも冷凍庫に居座る。

残念ながら今年はあまり「夏っぽい」事が出来なかった。
海、スイカ、花火、野球、恋…


そう これは
Mrs.Green Appleの「青と夏」の話。

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先日、友人とカラオケに行った時にこの曲のPVを初めて見た。



泣いた。




こんなにも夏が恋しくなるPVがあるか。

あまりの尊さに、「あぁあ“あ”あ“」とカラオケボックスの中で悲鳴をあげながら泣いた。
同席していた友人も泣いていた。

なぜもっと早く教えてくれなかった!?
私は非常に怒っている。
もし、去年のリリース時に知っていたら…
今年の夏前に知っていたら…!

きっと、この一か月の過ごし方は180度変わっていただろう。

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夏の、青春時代の全てが詰まっている。
これは教科書だ。
学生が送るべき夏の教科書。

https://youtu.be/m34DPnRUfMU

一度、見てみてほしい。
曲を聴きながら、じっくりPVを見てくれ。
青春の痛さと熱さと切なさに涙が止まらなくなるだろう。




青春は、痛い。


心の体力があるのだ、学生には。
だからむちゃくちゃに生きる。
感情に振り回され訳もわからず己で行動する。

思うがままに突っ走るその姿は、
滑稽で、
理屈が無く、
「今はもうできない」と諦める大人に強く刺さるのだ。

痛い。
過去の自分と重ねて、痛む。
後悔と取り戻せない事実に、痛む。


23歳の自分には、もう制服を着たまま海に飛び込む事はできない。
階段の上から「好きだ」と叫ぶ事も。
受験に向けて頑張る事も、
甲子園に敗れた球児を涙目で見つめる事も、
放課後の教室で踊る事も、


もう、できないのだ…!!
(これを書きながら泣いてます)

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学生の夏を退廃的に過ごしたからこそ、私はこんなにも夏に魅力を感じる。
何か違うと思いながら、無意味に繰り返す。
今年もまた、満足のいかないまま夏が終わろうとしている。


眠りにつく前。
暗い部屋の中で、ゆっくりと首を振る扇風機を見ながら頭の中で作り上げる。

自分の理想の夏の風景。
その音と、匂い。


私は、自分の中にある理想の夏を追い求め、一生追いつけないまま死ぬのだ。


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