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31.あとがき

「せとかわデニムプロジェクトのキセキ」も残り2記事となりました。今日のnoteでは、EVERY DENIM(現ITONAMI)の島田さん、瀬戸内かわいい部 部長のやすかさん、せとかわデニムプロジェクト プロジェクトリーダーのみなみさんに、1年以上に渡った活動への思いをお話いただきます。

「せとかわデニムプロジェクト」とは、瀬戸内かわいい部EVERY DENIM(現ITONAMI)のコラボではじまった商品開発プロジェクト。2019年春〜2020年春、1年間の活動を通じて「瀬戸内デニムピクニックシート」という商品を作り上げました。
「“かわいい“という観点からデニムを見つめ直し、倉庫に眠るB反を活用して新しい商品を作る」という旗のもとメンバーを募集し、ゼロからはじまったこのプロジェクトがどのように歩みを進めてきたのか…?
このnoteではその1年間の軌跡を綴っています(目次はこちら)

31.あとがき

EVERY DENIM 共同代表 島田舜介

“どちらかというと無骨で男っぽく、しゅっとしたイメージのあるデニム。一見「かわいい」の要素を取り入れるのが難しそうだからこそ、瀬戸内かわいい部の視点を通すとどんなものが出来上がるのか興味があり、商品開発のお声掛けをさせていただきました。

商品開発にあたっては、形にする際にはある程度の知識や技術が必要となりますが、アイデアの部分にはプロか素人かは関係ありません。むしろ、デニムのことにあまり詳しくないからこそ、新しい視点でユニークな物が作れるのではないか、と純粋に楽しみな気持ちでプロジェクトが始まったのを覚えています。

EVERY DENIMとして、個人や企業の方とコラボレーションの経験はありましたが、僕たちが主導しながら、一部分に関わっていただくことがほとんどでした。でも実は、今回のせとかわデニムプロジェクトでは、僕は企画や製造、日々のコミュニケーションにほとんど関与しておらず、せとかわデニムプロジェクトのメンバーのみなさんがすべて物事を進めてくれました。

プロジェクトメンバーのみなさんは、専業主婦で子育て中の方もいれば、会社勤めの方もいたり、年齢も、住んでいる地域もバラバラ。日々何かしら目の前のことで忙しく、バックグラウンドも様々な人が集まっている中で、高い熱量を持って1つのプロジェクトを進めることはなかなかできることではありません。

大人数の意見をまとめて一つのものを作り上げるというのは本当に大変です。特に、何を作るかという企画の根幹やデザインなど、重要な部分をまとめ切るのには苦労があると思いますが、本当に多くのコミュニケーションを取っていたからこそ、ここまでやり切れたんだな、と感じます。
1年以上の長い期間に渡り、こんなにもコミュニケーションを取り続けるオンラインコミュニティを僕は知りません。単純に、すごいことだな、と思っています。みなさん本当にパワフルで、会うと元気をいただけました。

無事にピクニックシートを作り上げた今、プロジェクトを実施する前と比べて、デニムに対する視点にも変化があったと思います。瀬戸内の技術が詰まった特産なので、プロジェクトが終わったあとも、メンバー一人ひとりのみなさんが魅力を伝えてくれたら嬉しいですし、僕も引き続き、瀬戸内かわいい部のみなさんと関わって、おもしろいことができたらと願っています。
1年以上にも渡る大プロジェクト、本当にお疲れさまでした。”

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瀬戸内かわいい部 部長 梅﨑泰佳

“このプロジェクトの企画書をみなみさんが作ってくださった時、「これは、今までの瀬戸内かわいい部とは違う、すごいことが始まる!」と思いました。瀬戸内の“かわいい”を「発信・共有する」活動から、“かわいい”を「生み出す」活動へ。商品開発の経験がなかった私にとって、その企画書は未知への冒険の地図でした。

SNSを通じて集まった初対面のメンバーたち。「何が起こるかわからない。でも、何が起こってもこの人たちとなら大丈夫」そんな根拠のない自信をくれるメンバーと、EVERY DENIMの島田さんという心強いパートナーがいてくださったから、最後まで走り抜くことができました。

私はこのプロジェクトに参加させていただく中で、美しいなと思った瞬間が何度もありました。それは、メンバーお一人お一人が、自分の得意なこと、好きなことでプロジェクトを引っ張ってくれた時でした。

誰かが輝く瞬間、周りにはその人が輝くために影になる人がいます。自分の強さを信じ、自分の弱さも受け入れられる人たちだったから、輝きを放つ時と背中を任せる時をくるくる入れ替えながら、私たちは前に進んで来れたのではないかなと思います。

「私は弱い。だから、私たちは強い。」そんなチームでいられることを、私は誇りに思っています。”

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せとかわデニムプロジェクト プロジェクトリーダー 南裕子

“プロジェクトがゴールを迎えようとする頃、DENIM HOSTEL floatでEVERY DENIMの山脇耀平さんと交わした会話がとても印象に残っています。

山脇さん
“「わたしたちは、どこへだって行ける」ってコンセプト、いいですよね。僕たちもこの場所が、海を見ながら羽を休めて、色々考えて、また新しい場所へ旅立つための助走になる場であってほしいと思っていて。お互い、誰かの背中を押すメッセージを紡いでて、なんだか似てるなと思いました。”

わたしたちは、どこへだって行ける…それは、瀬戸内デニムピクニックのためのコンセプトでしたが、いつからかコミュニティ全体のテーマにもなっていました。「瀬戸内かわいい部は、“瀬戸内の魅力的なモノ・コトをかわいいという視点から発信する”だけじゃなく、誰かの背中を押せる場所でありたい」と部長のやすかさんが呟いた時、このコミュニティはもっと素敵なものになる!と感じました。
そう変化していったのは、きっとEVERY DENIMさんの影響が大きいと思うのです。思い返せば「やりましょう!」と島田さんが即答してくれたあの瞬間から、私たちはずっと背中を押してもらってたんですよね。この1年間、一緒にプロジェクトを進められて嬉しかった。本当にありがとうございます。

最初にこのプロジェクトを立ち上げたいと言い出したのは、自分と同じように、離れていても地元に関わりたいと思っている人たちの“最初の一歩”となる場所を作りたいという思いからでした。離れて暮らしていても、仕事や家庭など手放したくないものが他にあっても、「自分のまちで何かしたい」という気持ちは諦めなくていいんだよ、と伝えたかったのです。

せとかわデニムプロジェクトでは、そんな願いがひとつのかたちになりました。商品づくりの中心となり、生産者さんをはじめとした地域の人々とのつながりを積極的に育んでくれた瀬戸内チーム。イラスト・お花・英語など自身の経験を活かしてイベントを彩り、最後のまるはちピクニックでは進行の中心を担ってくれた関西チーム。離れていてもそこで新たな出会いや提案を産み、瀬戸内を飛び出した繋がりを作ってくれた関東チーム…そしてこのプロジェクトの記録を「noteにまとめましょう」と原稿を書き上げてくれたJunkoさん。それぞれの方法でプロジェクトを支え、盛り上げてくれたメンバーを見て「そんな関わり方もできるんだ!」と毎日驚きの連続でした。

そして、私たちの(時にやんちゃな)挑戦をいつも笑顔で受けとめてくれた部長のやすかさん。誰かの挑戦をたたえ、伴走し、時に手を差し伸べ、時に一緒に立ち止まってくれる…そんな暖かさがあったからこそ、私たちは歩み続けることができました。本当にありがとうございます。

このnoteはもうすぐおしまいですが、私たちの冒険はまだまだ続きます。
たどり着いた先には、今度はどんな景色が広がっているのでしょう。

よかったら、あなたもそんな冒険に出かけてみませんか?
大丈夫。わたしたちは、どこへだって行けるのだから。”

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「せとかわデニムプロジェクトのキセキ」、次回がいよいよ最後の記事です。最後のnoteは、読んでくださっている皆さんにお伝えしたいことで締めくくります。

こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします!
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります!

プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
◆せとかわデニムプロジェクト公式サイト
◆せとかわデニムプロジェクト活動日誌(note)
◆瀬戸内かわいい部 SNS
 LINE@(毎月25日夜9時ごろ配信)
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