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今月のせとかわvol.4 不思議なご縁がつながる「栞や」さん


少しずつ肌をかすめてゆく風が冷たくなってきましたね。

2020年も残り1ヶ月ですね。年末に向けて忙しい時間を過ごしている方も増えてきているかもしれません。寒さと忙しさでささくれが出来てしまった心や体に穏やかな時間が漂う場所でほっとひとやすみしませんか?

瀬戸内のかわいいモノ・コト・場所を交代でご紹介する「今月のせとかわ」。今月紹介したいのは、香川県・琴平町にある「栞や」さん。担当は、瀬戸内かわいい部のヘレンです。

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参道が雨に濡れて、反射で町並みがいつもより奥深しく思わせるのは香川県を代表する観光地「金刀比羅宮(ことひらぐう)」。御本宮まで長い石段を登らないと辿り着けないにもかかわらず、全国から押し寄せる参拝客が後を絶ちません。地元では「こんぴらさん」の愛称で親しまれています。
そんなこんぴらさんの石段100段目にある栞とカレーのお店「栞や」さんへせとかわメンバーである部長のやすかさん、まみこさんとお邪魔しました。

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こんぴらさんの参道を少し外れた道沿いにある栞やさん。道に迷ってしまったかわいい子猫達(せとかわメンバー)を心配して、雨が降る中、店先で店主の銀三郎さんが待っていてくださいました。中に入ると、もう一人の店主・さなえさんがとびきりの笑顔で待っていてくれました。

実は店主であるこのご夫婦は、数年前からせとかわにも親交があり、部長のやすかさんとは大学も同じ(在学中は知り合いではなかった)だったというご縁があります。この日はそんなご縁から始まり、最後にも不思議なご縁へとつながる日になりました。

​不思議なご縁の話は最後に、最初は栞やさんのお店から覗いてみましょう。

優しいときめきが溢れる店内

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お店はお爺さまの住まわれていた一軒家を改装して作られていて、所々に優しさと温かさが垣間見れる空間でした。

「初めてきたのに懐かしい」

そんな言葉がぴったりなお店の中には、店主のお2人が大切にしているものが並び、ゆったりとした音楽が流れ、栞やさんという空間の中にときめきが詰め込まれていました。

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旅のお供はだぁれ?

店名にもつけられている「栞」。

絵描きの幸山 将大さんが描かれる絵が栞になっていて、店内で購入することができます。絵には1枚1枚タイトルとストーリーがあり、絵本のような物語の中に神秘的な要素もあって、ずっと眺めていたくなるものばかりです。

丁寧に描かれた本の世界へ旅するお供として「栞」を選ぶのはとても楽しくて、でも慎重になる瞬間でもあります。電車や寝る前の自分が、本の旅を少しづつ進めていく時、うつらうつらと重たくなった瞼が自分の意思に反して落ちてゆく。そんな旅の寄り道にそっと次の旅の始まりは「ここだよ」と教えてくれ、そして出迎えてくれる栞を選ぶということ。

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うんと悩んだ栞選びは、地元の風景にどこか似ているように思えた1枚を。

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夜にポツリポツリと灯る町あかりと初夏の稲を育てる田が広がる情景が思い浮かびました。観光客も知らない、地元だから知っている風景がなんだかすごく愛おしい。愛おしいものが増えた今は、お気に入りの本にこの栞がお供となって、本の旅に出かけるのがすごく楽しい時間となっています。


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絵描きの幸山 将大さんの原画も店内に飾ってあるので、ぜひゆっくり拝見してみてくださいね。


世界各国から送られる紙を眺める

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栞やさんの2階には303日かけて世界15ヵ国の紙工房と印刷所を訪ねた「kami/」さんが旅先から栞やさんに送っていたレターもあり、各国で作る紙の違いやバリエーションの多さを目の前で見ることができて感動できました。


スパイスカレーとチャイに魅了されました

栞やさんでは、香川で採れた季節の野菜をスパイスで旨みを引き出すオリジナルカレー「山の三日月カレー」をいただきました。

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栞やさんを訪れたのは10月。この月は南瓜と茄子のカレー。

黒板にチョークで書かれた文字が店主お2人の優しさが滲み出ていて素敵でした。

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三日月に象られたターメリックライスとさらりとしたスパイスカレーが運ばれてくるとメンバーから「わぁ〜〜〜!」と歓声が上がりました。また、カレーと器のバランスや色合いもとても綺麗でした。

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カレーを頂いた後は、店主のさなえさんの家で保管されていたレトロなグラスセットで栞やさん特製のチャイを。

この日は雨が降り、肌寒い日だったので、温かいチャイが体を温めてくれました。写真の奥でも部長のやすかさんとまみこさんがチャイで温かさと癒しをいただいていました。


看板猫「チャイ子」が運ぶ不思議なご縁

カレーとチャイをいただいた後、市内でせとかわ発「デニムプロジェクト」のメンバーであるJUNKOさんと会う約束をしていた私たちは、栞やさんに来られなかったJUNKOさんに栞やさんの思い出をお渡ししたいと思い、「おみくじ栞」を購入することにしました。

おみくじ栞とは…おみくじのように自分で栞を引き当てるもの。中には栞やさんで購入できる栞が入っています。

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そしておみくじを引こうと設置された場所に行くと

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看板猫のチャイ子がちょこんと座っておりました。

そこでやすかさんがおみくじ栞が並んだ前で左右に手を動かし、チャイ子が瞬きした時に止まり、止まった時に手の前にあった栞をJUNKOさんに渡そうと提案し、スタートしました。

…が、チャイ子は瞬きをしません。

何度かチャレンジしましたが…瞬きしません。

瞬きしてくれないと栞が選べないので、じぃっとチャイ子を見続けていたやすかさんがチャイ子の「ヒゲ」が動いた瞬間に選ぶことに。

すると、

ピクッ

とヒゲが動き、やすかさんの手も止まり、1枚の栞が選ばれました。

そこには「牡羊座」の栞が入っていて、まみこさんがふと「これでJUNKOさんが牡羊座だったらチャイ子すごいよね!?」と言ったことで、JUNKOさんに確認してみると…なんと!なんと!JUNKOさんは牡羊座!!!!!

これには、その場にいた栞さん店主お2人も、せとかわメンバーもビックリ!12星座から1つ選ぶ1/12の確率に、当日店頭に並べられていた11枚の中から選ぶ1/11の確率、しかも栞やさんで購入できる栞の全種類から1枚と…考えると、チャイ子が選んだこの1枚が偶然だったとしても、私たちには「ご縁」と思えました。

これもやすかさんと店主のお2人の出身大学が同じでも接点がなく社会人になってから出会えたこと、今回のチャイ子のおみくじ栞のこと、すべて今日までのご縁があったから。


もしかすると瀬戸内を旅すると、あなたにもこんな偶然のようなご縁と出会えるかもしれません。

その時はぜひ楽しんでください。

だってそれも、瀬戸内の魅力だから。


栞や – shioriya -
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住   所 :〒766-0001 香川県仲多度郡琴平町1063−2
定 休 日 :不定休(営業日カレンダー)
営業時間:11:00 〜 17:00
駐 車 場 :なし(周辺の有料駐車場をご利用ください)
電   話 :070 – 2358 -7907







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