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会社の MacBook Pro のセットアップ 2018 (キーボード編)

この記事は会社の MacBook Pro のセットアップ 2018 (アプリ編)の続きです。

僕はキーボードに対してさほど強いこだわりがあるわけではなく、ここ10年くらいは Apple の純正キーボード(JIS配列)を使ってきました。一方で、プログラムやレポートを書くなど、一日の内で比較的長い時間キーボードを叩く仕事をしているので、ここにかかるストレスはなるべく少なくした方が良いようには思っていました。

そんな折に Twitter や社内で、左右が分割されているキーボードがたくさん目につくようになりました。彼らは口々に、肩を開いた自然な状態でタイピングができるため体が楽になるというようなことを言います。自分もちょうど Nintendo Switch の左右分割コントローラーでゲームをした直後だったこともあって、なんとなく同意できるような気がして Mistel Barocco MD600  というキーボードを使ってみることにしました。いくつかある分割キーボードから MD 600 を選んだ理由は、「JIS配列であること」と「社内で使っている人が何人かいたこと(ASCII配列だけど)」の2つでした。

Mistel Barocco MD600

MD600 には左右を接続する USB ケーブルが付属しています。ただ、このケーブルはカーリーケーブル(かつての電話の本体と受話器をつないでいたようなくるくるっとした形状のケーブル)なためか、左右をちょっと離して置いていても互いに引き寄せられてしまいます。どうせだったら肩幅くらいまで広げたいと思うところなので、ケーブルを買い換えることにしました。しかし、このケーブルは両端とも USB Micro B オスという変わった端子を持つものなので、その辺の家電量販店のケーブル売り場ではなかなか代わりが見つかりません。ということで、前から MD600 を使っている同僚に教えてもらい、カモン 【(COMON)製】USB2.0(MicroB)ケーブル(オス←→オス)/黒/1m【MB-10】というものを Amazon にて購入。

MD600 はマクロ機能が付いていて、わりと自由にキーの再配置などが可能となっています。このキーボードはいわゆる Windows キーボードなので、 Mac の標準のキー配置と近づけるべく以下のように再配置しました。

* 左 Alt → Windows(Mac で左 Command になるように)
* Windows → 左 Alt
* かな → Windows(Mac で右 Command になるように)

また、 「無変換」を 「英数」に、 「変換」を「かな」に割り当てるのには Karabiner-Elements を使いました。

これでおおよそ普通の JIS 配列の Mac のキーボードと操作感が近づいたはずです。最後にキーボード自体の印字とタイプするキーとが異なるのが嫌なので、印字と合わない部分だけキートップを別のものに交換することにしました。 MD600 は Cherry MX というスイッチを使用しているということなので、 WASD というキートップを売っているサイトで探します。送料がかかるので社内で他にもキートップを買いたい人を募りました。注文してから届くまでは大体10日くらいでした。

最終的に僕のキーボードはこんな感じになりました。

その他キーボード全般の設定

「システム環境設定」の「キーボード」のショートカットで以下のような項目を追加しています。

Mac ではメニューバーに表示されているラベルに対してショートカットを設定できます。スクリーンショットで追加しているショートカットは、タブを実装しているすべてのアプリケーションにおいてそのフォーカス方法を揃えることを意図しています。
Google Chrome に関してはちょっと変わったことをしていますが、これは単にクリップボードに入っている文字列を貼り付けるつもりで Command + v を押しているけど、意図せずコピー元の書式まで込みで貼り付けられてしまうということへの対処です。

また、上のスクリーンショットではフルキーボードアクセスとして「すべてのコントロール」の方にチェックを入れています。これによって肯定的な意味のボタンと否定的なボタンが用意されているダイアログをキーボードでコントロールできるようになります。この設定を入れておくと、「ゴミ箱を空にする」みたいな操作をしたときに以下のようなダイアログ表示になります。

このとき、スペースキーを叩くと左側の「キャンセル」が実行され、エンターキーを叩くと右側の「ゴミ箱を空にする」操作が実行されます。

まとめ

MD600 を使い始めて半年くらいになります。分割キーボードを見慣れない人からはタイピングしにくくないのかということをよく聞かれます。僕は打ちにくいと思うことはありません。ただ、左人差し指でタイプするべき "b" のキーを右人差し指でタイプしていたことに気づかされました(たまに空振りしていた)。

もうひとつのよくある質問としては、体は楽になったのかというものがあります。非分割キーボード(ようは普通のキーボード)よりは姿勢としては楽な気はしますが、肩こりの予防にはなるのかということについてはよくわかりません。ただ、分割・非分割とに関わらず、 Cherry MX を採用しているキーボードだと腱鞘炎にはなりにくいという話はありますね。ここ最近の Apple 純正のキーボードはキーストロークが浅く、タイプ圧が高めの人は指が痛くなるという話もあるので、少しでもそういう違和感がある人は何らかのキーボードを検討してみるのは良いと思います。


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