in stars and timeプレイ雑記(ネタバレ注意)

in stars and timeというゲームをご存じだろうか。
ご存じでない方は読まない方がいいネタバレ雑記です。

Twitterで見かけて気になっていたところ邦訳版が出ていたのでプレイ。

結論から言うととても面白かったです。以下、プレイユーザー向け、ネタバレまみれの雑感。攻略情報一切無し。

・絵がカワイイ
 可愛いですね。やっぱりこの手のゲームは絵が可愛くてなんぼよ。モチベがあがる。

・ベッドの割り方
 五人で三つのベッドを割り振るといって、こだわりの強いマダム、女性+子供(多分男の子?)、男二人で三グループに分かれる。こだわりの強いタイプをわけ、男女で分けるのは理に適っているんだけど、男二人が同じベッドというところで『アレ?』となった。人間には体格というものがあり、だいたい男は身体がでかいので、普通こういう詰め込み方はしない。(シフランがかなり小柄という情報が後についかされ、ああ! となった。これは理に適っている!)(さらにいうと、ノンバイナリーというところで更にああ!となった。寝床の共有はややアンチ男性的振る舞いであるのだ)

・シフラン側からはいいかもだけどイザボーはどうなの?
 全然オッケーのやつだった。逆に望んだまであるのか? 本当に君たち仲良しだね。うれしいよ。

・シフ、シフラン、シルファーニ
 名前の活用!!!!!! 仲良しの人間同士がやるやつだ!!!!!!!!と思いました。仲いいね。

本編
・どこまで続くかわからないので、二週目半ばまではACT3くらいまでかな~と思っていた。王に届かない一週目前半、王に負ける一週目後半、王に勝ったけどループする真の始まり二週目、くもり曇らせ、もろもろサブクエストという感じで。

→しかし三週目の愛は勝つ! みたいな展開を見て、あ、これ一回底が抜けてあと二段くらい続くやつだな……と確信。実際そうなったので、ぎゃあやっぱり!!!!苦しい!!!!!だろうと思った!!!!!と叫んだ。

・どんどん状況が悪くなる
悪くなる。狂気の底がドカンと抜けて、また少し抜ける。シフランの戦闘グラが変わるの本当に好き。時間停止を喰らったとき、一週目はびっくり顔で固まるのに、二週目以降は安らかな目つぶりに変わるのがね…… ああ、慣れてきている……と……  あと、通常被弾のグラが、一週目でギャっとなった顔なのに、二週目だと顔をしかめて耐えるみたいに変わるの、メンタルを荒らした人間仕草すぎて手を叩いて笑ってしまった。目がね~ 開けたり閉じたりしづらくなってくるんだよね~~~~~(大歓喜)

・接触嫌悪
 オタクの夢か??? 手袋をつけた接触嫌悪の飄々とした男が嫌いなオタクはおらんが??????(極大主語)

・バナナ
 岩に潰されてから存在に気がついた。このタイミングでトレーラーを見たので、ネタバレだ!!!と思った。死亡のフラグが個別ではないらしく、未使用のままでも今日は踏んで死にたくない……みたいなモノローグが表示される。

・裸の男女が楽しいことをしている絵
 セックス!!!!!!!!! セックスのイラスト大好き!!! わたしにもみせてくれ!!!!! 冗談はさておき、一般的に裸でするようなことに対して『楽しいことをしている』というモノローグが出るなら性欲かエミュレータ回路はありそうなんだよねーと思う。絵の内容が裸でケーキ食べ放題とかだった可能性は普通にある。
ACTが進むごとに見たくない・気持ちが悪いと言い出す辺り、メンタルがたついた人の書き方がうまいなーと思う。

・お芝居
ボンボンがお芝居のキスって紙を挟んでするんだろ? というイベント、男男のキスあり芝居って子供に見せて良いやつなのか???(反応的にはギリっぽい)という感情と、『連れて行ってくれた』ならストーリー展開はシフランの趣味なんだよなあ……(そういう趣味の人なのか????)という感情があった。

・トイレ
どんな媒体の何においても珍しい、トイレ休憩のシーンがあってビビる。人目がないのを良いことに個室の中で無茶無茶をやる主人公。ペーパー投げ込みの回はリアルさと狂気が混じっていて怖かったな。精神がぶっ壊れた人の挙動エミュレートは『たのしいね♡』→『んな訳ないだろうがこのダボカスが!!!!!』という乱高下の幅と勢いが重要だ。

・ACT3告白失敗シーン
ジャムジャムジャム。というちょっと怖いシーン。何をいおうとしていたかくらいわかる!!!というあたりで、好きになってんじゃね~~~~~~~~~~よっ!!!!! と叫んだ。好きじゃん! それは! 告白を心待ちにしてたんじゃん!!!! ループの初めの頃はそんな風でもなかったのに! なんならどう受けようか戸惑ってる風ですらあったのに!!!! まんざらでもないような態度をさ~~~~~~~~~~~~!!!!!!それはそれとしてイザボーは告白できない。切ないね。

・あい……
好きだ、と言うのかなーと思っていたので『愛している』という言葉選びなことに感慨を覚えた。ロマンチックだ……

・キッスのシーン
触られたくないと無意識のうちに思っていたはずなのに、繰り返しの中で意識する内に触れて欲しいと思うようになったシーン。じりじりとした期待、今回こそはと思うのに裏切られる心、なぜ待つ必要がある? といって自ら飛び出していく…… このシーンにはじれじれとした感情の全てがあった。そして件のキッス。一回叫んだあと、五回くらい奇声を上げた。
あの回、時間巻き戻しが入るのがいいね。あともらえる記憶の説明文。『食い意地が張りすぎた』。欲しくなってしまったんだなと言うのがわかる。暴力的な、同意を経ない、肉体接触。

実況時抜粋:その手に触れられたい、腕が伸びて体に触れるのを待っている、それが待ち切れない、というのは、こう、欲情の色があるんだよ。スキンシップがしたい、コミュニケーションがしたい、強く触れたい! そっからの齧り付くようなキッス! 気が狂いそうだ。

余談だが、この前後、画面の前で『いけーーーーっそこだ!!!!飛びつけ!!!!』などと言っていた。実際に狂っている。

・ACT3の家族パート
真っ逆さまの状況に、エモと友情をぶち込んできて良い感じの話を展開するの、力業過ぎて笑ってしまった。状況は悪くなっているが、その中で掴んだ友情は本物だよ! みたいなバランスの取り方してくるの、本当に力業。

・星くず君
こういう言い方をするってことは人間じゃないのかな? 空から落ちてきたとか……と思ったけど、特にそういう事実はなかった。

・というかシフランのキャラ立てすごくない?
こんなに息を吐くようにダジャレを言う人間が寡黙なわけあるかい!!!!!! 逆に言うとダジャレを言うときくらいしか会話に参加しないのかもしれないね。そんなわけないだろ!!!!!!!!!

身体が小さくてスピードタイプで暴食もち、あまり喋らないがダジャレを言いまくる、好き嫌いが激しい記憶喪失でさみしがりの男(ノンバイナリー)、暴力に訴える面が強く出ていても身内には手を出さない、見ているだけで気が狂う。どういうキャラ立てなんだ。すごいぞこれは。

・(普通に攻撃する)
悲鳴を上げたね。

・細かいところの滑らかさ
戦闘グラはおろか、最後に入るカットインまでもが変わっているという造りの丁寧さよ。自分もゲームを作ったことがあるのでこの手の差分を入れたくなる気持ちがわかるのだけど、逆に言うとかかった手間がフワッと見えて背筋が寒くなる。すごいゲームだよ。ほんとうに。

ざっとこんな風です。いいたいことが山のようにあり、言えることがあまりない。最後には綺麗におさまってよかったなと思う。。みんなに嫌われたままループが終わる……と嘆いたにもかかわらず、少しの狼狽と曖昧な叱咤の先送りによって迎え入れられたのがリアルだった。そうだよね、みんなからしたら長い旅路の最後、たった二日のことだものね!!!

クリア時は103回目のループ、プレイ時間20時間強でクリアしたので、主人公くんは概算で一年弱の時間を過ごしたことになります。ヒューゥ!!

(おわり)

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