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妹カメラ姉モデルを撮り終えて

noteでも連載、Twitterでも連載をしていた【妹カメラ姉モデル】を載せ終わり、とても勉強になったなと感じています。

見ていただき、本当にありがとうございます。

今回のテーマは、「旅行写真をできるだけ綺麗に残す」で撮り進め、作り込んでいるものではなく、なるべく自然体を意識して撮影しました。

私の姉はモデル経験も特になく、人前でポーズをとること自体が恥ずかしい、というタイプなのですが、もちろん女性なので、「綺麗に撮られたい」ということには変わりありません。

私がモデル経験をして得た、「盛れる」というポージングや雰囲気を、姉妹ということで遠慮なくづけづけと指示させていただきました。

*信頼関係があるということを前提に指示を出しています。モデルさんなどは自分の盛れる角度や光、表現を熟知している場合が多いです。あまり指示を出しすぎないことをお勧めします。

服装の指定は一切していないのですが、髪の毛は私が結びました。せっかくの長い髪なので、すべて結んでしまうのではなく、おくれ毛を多めに結びました。

この写真は手を前に出してもらいピースをしてもらっています。手が前に来ることで、顔の大きさと手を比較し、顔を小さく見せることができます。手の位置はこちらが動き、アングルを調整し、目や口などに被らないように工夫をしています。

一番最初のほうに撮った写真なので、カメラとモデルの距離が遠すぎる(ほかの人に注目されてしまう)近すぎる(顔面に力が入りやすい)ことのないよう、隣にいる距離で撮影して慣れていっています。

作品撮り撮影の場合、バッグを置いてもらう、又は私が持つのですが、旅行写真ということでバッグをもったまま撮影しています。緑がとてもきれいなので背景がきれいなところにモデルさんを置くようにしています。木陰でわかるように、なるべく日陰で顔に影が落ちないように工夫します。

道が少し曲がっているのを利用し、楽しく歩いている様子を、少し作りこんで撮っています。「そこに立って!」だけでは棒立ちになってしまうので、自分でポージングをその場でしてみて、実際にまねしてもらうようにしています。全身のポージングなので、全身の写真と顔メインの写真を撮っています。

放射構図なので自然にモデルさんに注目が行くようになっています。

本人は恥ずかしくてたまらないポージングなので、2秒くらいで撮ることを意識しています。(この距離、このポージングだと、撮影しているということが周囲にわかってしまうので、自然と緊張してしまいます)

横顔のきれいな写真をたくさん残す。

横顔は普段なかなか自分で見ることができません。自撮りでもなかなか撮りづらい。

横顔が美しいということはすごく自信につながります。又、自信がない人でもSNSなどに横顔なら載せやすいという傾向があります。「使える写真」をたくさん残してあげるというのも重要です。

目線の指示がとても重要で、どの辺をどのように見て指示をするとモデルさんもやりやすい。

よりかかってもらい、微笑む視線の先をわざと切ることによって、まるで視線の先に人がいて話している一瞬を撮られたような演出ができます。

太陽の光はモデルの後頭部に当たっているので、顔に影は落ちづらくなっています。

橋で撮っているという状況が伝わるように撮っています。木陰になっている部分とそうでないところを比較するように撮っています。少し撮影に慣れてきたので距離を置いて撮影しています。

柱越しに撮ることで、覗いているようなドラマチックな写真を撮ることができます。ドラマ風の写真を撮りたいときは、なるべく視線をこちらに合わせないでもらい、カメラを全く意識しないようにしてもらっています。

下を向いてもらい髪の隙間から顔をのぞかせるようにしています。長い髪は女性の美しさを演出することができます。髪を染めているので(髪の色に気を使っている)太陽の光を髪にしっかり当てて色をしっかり出しています。

こちらの写真も目線の先をカットしています。

アイテムを使って、表情の幅を増やします。緊張を解くというきっかけにもなります。つめたかったのか、炭酸が染みるのか、眉間にしわをよせていることで想像できます。背景には自動販売機を置くことによって買って休憩をしている。という情報も入れることができます。

シチュエーションに合ったポージングを考える。

かわいいや、綺麗を連想させる写真が撮れてきたら、今度は温度を感じる写真や、喜怒哀楽を感じる写真を撮れるようにしていきます。

会話の最中で「すずしいね」だったり「つかれてきた」などの感情や、どんな気持ちでいるかをしっかり聞き取り表現していくということが一番早いと思います。会話の中でももちろん、周りの雰囲気などを写真に組み込むことができるといいと思います。

車で行ったので、車の中から撮影しています。「よんだら振り返って!」と伝えてあるので後姿と振り返った写真を並べるとリアリティのある写真が撮れます。

女性は「あおって撮る」(下からとる)のはかなり映りが悪くなることが多いのですが、顎を少しだけてもらうと解消することが多いです。スカート等もそうなのですが布の裾を映すことで洋服をきれいに撮ることができると思っています。

足をかけるところがあったので足をかけてもらっています。海と空が背景で白と黒の服が映えるのと、靴や足をメインにかなりしゃがみながら撮っています。

上からの日差しがとても強かったので、持っていた上着で上からの光を遮断し、カーテン効果のように距離感が近い写真を演出しています。顔に入る光も、白なので美白に(顔が明るく)移ります。

車から降りて、仁王立ちをする姉。。

撮りたいと思う背景を見つけるということは、一番最初にカメラマンがすることだと思います。ポージングは慣れてきたらモデルさんが好きなようにしてもらい、魅力が引き立つ構図や、背景はこちらで準備する。


初めての撮影で、たくさん演じてもらい、撮られている。というストレスを与え続けているということは忘れないようにしています。

経験上、撮るより撮られるほうがとても疲れるので、カメラを構えても相手が人間であることを忘れてはいけません。

本人はこれから旅行で、たくさんいい写真を残したいそうなので、どのような工夫をしたか、どうすれば盛れるのかということを説明しました。どんなカメラでも最高に楽しい瞬間を、きれいに残すということはとても素敵なことだと思います。

たくさんきれいに映るために努力をしてくれたことにとても感謝をしているのと、もともと美しさを磨いていてくれていること、表現を磨いていてくれていることにとても感謝しています。

家族を客観的に撮るのはとても難しかったですが、私にとっては最高な作品になりました。

ぜひポートレートを撮る際に、少しでも参考になればと学んだことをつらつらと書かせていただきました。

読んでくださりありがとうございました。

#ポートレート #写真 #旅行

もし心を動かされた方がいましたら、少しでもサポートいただけるととても嬉しいです。これからもたくさん作品を生んでいきます。