短詩集43「右」

1.虫のようにうねっと出てきた芯のない点滴針 左から右へ
2.右手でカラカラ 業界用語で「ポチ」と呼ぶらしいアレ
3.「右に出る者はいない」その傲りに僕は風穴を開ける
4.メロディー係を下りたがる右手「一番低い音が弾いてみたい」
5.僕の右側神経を這った痛み 人体の仕組みに感心している場合だろうか
6.君は右へ 僕は左へ 川は神の瞬きで分かれ違う名前になりぬ
7.方向を忘れたくて椅子ごとクルクル回る私を止めた君の右手
9.「愛してる」右耳も聞きたがってる
10.プライドなんて捨ててれば?項垂れて泣く僕の右手 まだ君を忘れてない

あとがき
右縛り!うーん、少し無理矢理感もありますが。眠る度に良くなっておりますが、寝る前には泣いてます…( ・ᴗ・̥̥̥ )メソメソメソメソ

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