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コスプレイヤーの生態~2018

※一般の方のコスプレイヤーという人種への誤解と偏見を減らしたく書きました!こちらの文章内では特定の人やその界隈にいる方を否定しているわけではありません。あくまでも区別としての表現です。

コスプレってキャラの服を着て写真とるだけ?
なんで目立ちたくてコスプレしてるのに写真撮影許可をとらないとダメなの?
コスプレイヤーって見た目良くないとできない?
いつコスプレって卒業するの?

等、コスプレイヤーへの疑問を減らしていく一助になればと思います。


はじめに

昨今、コスプレってオタク趣味の中でも「☆華やかな趣味☆」みたいに扱われてますね。メディアの扱いに関しては20年前からなんら進化はありません(苦)が「プロコスプレイヤー」という言葉が出来、タレントやグラビアなどでよく見かけるようになりました。
小さい子の中には将来は「プロコスプレイヤーになりたい!」っていう声もでてきており広がりを感じます。(今後、職業になるかというとまだまだグレーな域ですが…。)

コスプレがエロ方面のコスチュームプレイと同じ視点で語られていた20年前の黎明期にコスプレを始めたレイヤーとしては嬉しい反面、相変わらずちょっとずれた扱いをされているのがもやもやするなーと思い、今だからこそレイヤー目線で著すタイミングではないかと残してみることにしました。

まず初めに認識を改めて頂きたくこちらを引用させていただきます。

コスプレとは…

漫画やアニメ・ゲームの登場人物、芸能人や実在する職業の衣装を身にまとい、変装・変身することを指します。
また、その行為がコスプレであるかどうかは、コスプレをする本人がそのキャラクターや作品を好きだという気持ちの「表現する意志」があるかどうかによって決まります。
…以下略

コミケットHPより引用 http://www.comiket.co.jp/info-p/WhatIsCosPlay.html

コスプレイヤーだって時代が変われば認識も変わるでしょ、という意見はあるとは思いますが、それを言ってしまうと仮装とコスプレの違いもなくなってしまうので、このブログではこちらが「コスプレイヤーの基本」とさせて頂いた上で話を進めさせていただきます。


コスプレって楽しいんです♪♪♪

終わってんじゃねぇか!って出落ち感ありありですが楽しいんですよ!小さい頃に憧れた好きなキャラクターになりきり、コスプレ衣装を着てメイクをして好きなキャラクターへの愛を表現できるんです!素敵なことだとおもいませんか?
ちなみに『オタクなコスプレイヤーほど』コスプレイヤー歴が長い傾向があります。(著者の肌感)

…???
オタクじゃないコスプレイヤーっているの?

って思いましたか?

います。
コスプレをする「 起点 」が違う方々が昔から存在しております。この話はコスプレ界隈でしか基本的に論じられませんし、コスプレ界隈に縁がない人と話題になることもあまりありません。そして、その起点が違う方々の方がやることが「目立つ」ので正直…表舞台に出ることが多いです。

要するに「 好きなキャラを表現するためにコスプレをする 」人たちではなく、「 自分を売り込む手段(又は自分を魅せる手段)としてコスプレを利用する 」人たちがいます。
超ごく一部は「 自分の露出狂という性癖を満たすためにコスプレを利用する 」人もいます。(後述の方に関しては、コミケ・ゲームショー・ワンフェス等、一般の方や幼いこどもも来るイベントには参加を辞めて頂きたいです…。趣味とはいえTPOがわきまえられないのは大人としてどうかと思うので。コスホリ等クローズドな場所でやりましょう。)

著者の経験上「 自分を売り込む手段(又は自分を魅せる手段)としてコスプレを利用する 」人たちは、本人の中でコスプレブームが去るか売り込み諦めたと同時に辞めていかれますね。個人差はありますが…平均5年以内にみかけなくなります。細かい分析をいれたいところですが長くなるためご想像におまかせします。

そして逆に「 好きなキャラを表現するためにコスプレをする 」人々が何故コスプレ歴が長いのか…。ほんと単純な話なんです。

「作品とキャラへの愛(情熱)」

ほんとうにこれだけ。というか、私自身がそれ以外を原動力にしていないんです。13歳の時に始めたときは20年も続く趣味になるなんて一欠片も考えていませんでした。何度か「○○歳までにやめる!」って自分の中でつぶやくんですが気付いたら通りすぎているんですよね。それだけ夢中になれちゃう趣味なんです!
じゃあ何故そんなに熱が維持できるかというとTwitterでもよく言ってますが「達成感の連続」がこの趣味の沼であり肝なんです。自作したり、改造してるレイヤーは1着につきこの「達成感」を味わえるため中毒ります。

1着あたりの流れで例えますと…(例:自作レイヤー)

☆コスプレをしたいキャラが出来る(だいたいここで熱がすごい)

コスプレするキャラクターの衣装作成&構造図を書く
↓→完成→ プチ達成感☆
布や材料を探す&購入
↓→理想的なのをみつけ プチ達成感☆
型紙をひく
↓→試行錯誤の末に完成→ プチ達成感☆
裁断する
↓→全部裁断終わって プチ達成感☆
ミシンで縫う
↓→縫い終わって プチ達成感☆
小道具を作成
↓→完成→ プチ達成感☆
ウィッグを切る
↓→良い感じに作れて プチ達成感☆


全て試着して調整終了後、 特大達成感☆


前日準備~だいたいのレイヤーがやっぱ明日行くのめんどくさい…と燃え尽き気味(笑)


当日 メイクうまくいって プチ達成感☆

お着替え後~たーのしー!!!+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.

そして☆振り出しに戻る↑

こんな感じであれよあれよと歴が長くなっていきます(笑)
コスプレの中毒性の要因は「 達成感 」を感じやすいところにあるのです。

余談ですが、個人的にそろそろ

「 好きなキャラを表現するためにコスプレをする 」レイヤー

「 自分を売り込む手段(又は自分を魅せる手段)としてコスプレを利用する 」レイヤー

は、コスプレイヤーの中でも呼び方を細分化したほうが揉め事が少なくなると思うので別称にしたほうが良いと思ってます。

例えば…
「 好きなキャラを表現するためにコスプレをする 」レイヤー
→オタレイヤー、キャラレイヤー

「 自分を売り込む手段(又は自分を魅せる手段)としてコスプレを利用する 」レイヤー
→ポムレイヤー、イオレイヤー(※どちらも外国語の゛私゛を頭につけた造語です)

のようなコスプレイヤーであり「表現したいものが何か」で別称にすれば、住み分けもしやすくなるのではと。

個人的案なので、もっと親しみやすくわかりやすいものがあると良いのですが…。


コスプレイヤーは目立ちたいんでしょ?

オタクなコスプレイヤーの大半は目立ちたいがためにやってません。コスプレは派手に見える趣味なので誤解されやすいですが、表現の一種として楽しんでいるだけで目立つ云々は正直どうでも良いんですよね。むしろ普段の生活では隠してる方が多いと思います。ハロウィンのパリピみたいな方はそうそういません。目立ちたくてやっているのは、前述の「 自分を売り込む手段(又は自分を魅せる手段)としてコスプレを利用する 」方と「 自分の露出狂という性癖を満たすためにコスプレを利用する 」方…位です。

上記の誤解からないがしろにされ気味なマナー…コスプレイヤーへ撮影する際に気を付けてほしいこと。

「本人に許可をとって撮影しましょう!」

コスプレイヤーは遊園地の着ぐるみでもヒーローショーのヒーローでもありません。イベントの主催からお金を貰って参加しているわけでもありません。(※企業ブースのレイヤーは除く)
コスプレをするためにイベントの入場料とは別にコスプレ参加費を多く支払い参加している一般人です。原宿等で変わった服装で歩いてる方を撮るときも許可を撮らず勝手に撮りますか?撮りませんよね?
カメラマンとコスプレイヤーの関係は「撮らせてもらってる:撮って貰ってる」という「お互い様」で成り立っています。この気持ちを忘れず、両者気持ちよくイベントを過ごせるようきちんと挨拶をして撮影にはいりましょう!これが当たり前の未来になっていくことを願っております。盗撮は滅しましょう!

ブスはコスプレするな?

先日、とある大型イベントに参加していたら男性レイヤーの方々の会話が耳に入ってきました。

A「参加してるレイヤーより、スタッフにかわいい子が多い件」
B「わかるwww」
C「そんなお前らの心がブスだわ…(呆れ)」

Cさんよく言った!と心の中で思わず(*^ー゜)b グッジョブ!!しちゃいました。

前述引用の通り、コスプレとは「そのコスプレする本人がキャラクターや作品を表現する意志があるかどうか」が最も重要であって、見た目だけで判断されるものではありません。(※男女関係なく清潔感は大事ですよ!)

「写真は作品として残るんだから美醜関係あるだろ!」と持論を展開される方がたまにおられますが、「コスプレは趣味です。自己満足の世界です。」あなたにその方の写真からなにも伝わらなかったとしても、別の方はその写真からレイヤーさんが表現したいものを汲み取って気付き伝わり感動されるのです。(※エロを売りにしてる等はまた別です)

「ブスはコスプレするな」という視点は、それを言ってる本人の価値観の押し付けです。レイヤー側にもそんな他人の評価を気にして楽しいコスプレという趣味を諦めてほしくないです。
本人が少しでもキャラクターに見た目を近づけたいと、ジムに通うにしても、メイクを極めるにしても、食事制限するにしても自分の意思で決めることであって押し付けることではないのです。

メディアで表に出るのが一般ウケしやすいレイヤーばかりなので、その価値観を刷り込んでしまうのだとは思いますが、基本は忘れてほしくないものです。
現状幅広く正しく伝える手段がなかなかないため難しいですが…この記事含め伝えていきたいです。


コスプレやオタクを「卒業」というのは間違いである

若い頃から違和感を感じてはいました。
両親や周りから「オタクはいつ卒業するの?コスプレはいつ卒業するの?」としつこく言われてきました。

じゃあ、あなたは趣味の
「釣りは卒業するの?」
「将棋は卒業するの?」
「ゴルフは卒業するの?」
「読書は卒業するの?」
…卒業って感覚ありませんよね?

コスプレもオタクもそうなんです。趣味なんです。
オタクな人が結婚を気にオタクグッズ等を整理したりしますが、それは「卒業」ではなく「優先順位」が変わっただけなのです。
といえば、理解しやすいかなと思います。自分に置き換えてみて考えてみてくだされば、自分の身近なオタク友人に「いつコスプレ卒業するの?」なんてとんちんかんな質問をしなくなるかと思います。


さて、ながながとコスプレイヤー目線での生態を語ってみましたがいかがだったでしょうか?少しでも疑問や誤解がとければ幸いです。
こちらは コスプレイヤーの生態~2018版 です。
…何故か2018年なのかって?
東京オリンピックまでの2年間でコスプレ界隈がますます進化もしくは新しい風が入る可能性があるためです。
まだ本当に始まったばかりなので、根本は変わらないと思いますがもしかしたら追記することが出てくるかもしれません。


今後、この素敵なコスプレという趣味の世界がますます発展することを願ってます。

稚拙ながら初投稿noteをご覧いただきありがとうございました!


TOP画像:photo by うずら様 Twitter @tukemensan

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