🦊キムミンジェ

🎤撮影が終わってから撮る宣伝撮影もあるし、今日のように新しい作品が公開される前に共にする場合もありますよね。そうなると違った心構えですか？
 
🦊そうですね。作品が終わった後だと、作品に関する評価や意見が明確に出ている状態ですから。結果が良くても悪くてもすっきりした気持ちで話を交わすことができます。でも、今日のような機会もいいです。パクウンビンとキムミンジェの宣伝撮影ですがドラマ内で演じた、ソンアとジュニョンのちょっとした面白みを含んだ逸脱をしたと思うとおもしろいですね。
 
🎤夏の間はずっとＳＢＳ月火ドラマ「ブラームス　は好きですか?」を撮影していましたか？
 
🦊８月３１日が初放送の予定です。４月からずっと撮影をしてきました。撮影した分量を考えるともう中間は超えていると思います。共にしたパクウンビンとの相性も本当にいいです。とても良い人なので楽しく撮影しています。
 
🎤どのような面が良いですか？
 
🦊あ～これはしっかり話さないといけないですね(笑い)本当にいい人という表現がぴったり当てはまります。たくさんの思いやりとそれに匹敵する深い考えをしています。一緒に撮影をしていて一度もトラブルはなかったし、トラブルが起こるような兆しもありませんでした。ただすべてがよく過ぎていく感じがします。ウンビンさんが現場に入ると全員が幸せになります。何もしなくてもそうなるんです。
 
🎤そういう人いますよね、そういう気運を持ち合わせて生まれてきた人。
 
🦊本当にそうです。一緒にいると笑顔になるし、力が出ます。
 
🎤「ブラームスは好きですか？」に関するあらすじや具体的な人間関係も、短いティーザーの映像まで春の風景が温かく込められていますね。
 
🦊色合いがとても綺麗じゃないですか？僕も本当に良いと思いました。現場での雰囲気と感性を完成品にしっかりつなげることが出来たのだと思います。
 
🎤スタジオにいらっしゃったときは、天才ピアニストジュニョンの姿を見せていたのに今になってはキムミンジェ個人が重ね重ね見えるようになりましたね。表情や話し方ジェスチャーから滲み出るSWAGが興味深いです。
 
🦊はは。僕が少しジェスチャーを大きくしすぎたみたいです。今日はジュニョンを演じる場所ではないので自然に自分のもともとの姿が出たみたいです。現場に行けば、そういうのは全部消えます。こういうヒップホップなジェスチャーもしないようになります(笑い)キャラクターと自然に同期化されると見ていただければいいです。
 
🎤クラシックピアニストを演じるのはどうでしたか？
 
🦊絶対一度はやってみたかったです。普段からピアノを弾くのは好きなんですよ。ジュニョンというキャラクターも欲が出ました。韓国人で初めてショパンコンクールで一位を取った人物であるので、誰が見てもカッコよくて華麗な人生なはずなのに内面は全くそうではないじゃないですか。言葉には出さない問題を持って生きています。僕もそうだった時がありました。ですから、気持ちをなぜか誰よりも理解できました。
 
🎤ピアノ演奏に関する技術的な部分は大丈夫でしたか？
 
🦊とてつもないプレッシャーがありました。ピアノを好きなことと、ピアニストを演じることは完全に違う問題だったからです。できることは練習しかありませんでした。ただ最善を尽くしました。技術も大切ですが、それを表現する感情も重要でした。準備できる時間が一か月程度しかありませんでしたが、作品の中で本当に重要な演奏シーンは僕が直接弾くことが出来ました。
 
 
🎤撮影現場はどうでしたか？
 
🦊長い梅雨もそうだし、コロナもあり容易ではありませんでした。当たり前なことですが、全スタッフがマスクを必ず着用しました。随時、体温チェックもします。撮影現場の協力も容易ではなかったと聞きました。非常に注意深く、監督もそうされてました。僕たちのドラマは温かく癒しを与えるような作品なのに、撮影現場が索漠としていたら道理にかなってはいないです。現場では温かくヒューマニズムで溢れていました。みんな優しい方々が集まっていました。そのような温かみが作品にもすべて滲み出てるといいです。
 

 
🎤ふと気になったのですが、ミンジェさんは忍耐強いタイプですか？
 
🦊もともとは自身に鞭を打つので忙しかったです。自分自身を褒めたことは一度もありませんでした。そうしているとどんな形でも人は壊れていくんです。最近は、子供のように生きていきたいとよく思っています。鞭を打つ代わりにアメをたくさん与えて深く掘り込まないようにしています。
 
🎤実際に行動するのはもっと大変ではないですか？
 
🦊容易ではないけど努力はしないといけません。よくない感情がこみあげてくるとき、ただ回避しようします。「あ、知らない」と言って目をそらしたり、消してみたりする方法でです。感情の終わりに何があるのだろうと粘り強く問い返して悩むこともありますが、正直感情それ自体を完全に解決するのは不可能です。よく回避すること、ただ受け流すことが出来るのも勇気がいることなので、成長する一つの方法なのではないかと思います。
 
🎤「回避」という単語を何度も使用していましたが、聞きなれないようです。世間は突破しろと
 回避することは勧めないのではないでしょうか。
 
🦊否定的な意味を持っている単語ですよね。だけど、否定的でもいいのではないでしょうか。良くない状況が迫ってくるとき、ただ逃げてはなぜいけないのでしょうか？僕は「回避」の肯定的な影響力を信じてます。
 
🎤私たちは皆、いつもある境界の上に立っていますよね。あなたは今どこにいますか？

🦊境界の上に立っているということは見方を変えると選択をしなけばならないということですよね。今、自分がどこにいるのか、どの境界に立っているのかよくわかりません。僕も気になります。まだ、ずっと進んでいて成長している入口に立っているということはわかります。ブラームスは好きですか？に登場する人物も皆そうだと思います。境界と境界の間でその瞬間、瞬間で選択をしなければならない人たちです。それが、この作品に惹かれる理由だとも思います。
 
🎤ブラームスは好きですか？
 
🦊もちろん、僕の作品ですから。最後のはてなマークにたくさんの意味が込められていると思います。生半可に断定しない態度も気に入ってます。ブラームスとクララ、シューマンの関係とその人物の人生を通して多くの考えが可能だと思います。本当によく作られた題名だと思います

🐰ウンビン

🎤可愛らしく大きなカバンが横においてありますね？
 
🐰そう考えてみると４年前にallure撮影の時もこんなカバンを持っていきました。その時と同じものではないです。これは新作です！ローリングバックパックといってキャリーケースのように引くこともできるし、リュックサックのように背負うこともできます。小学生がよく使うやつで合ってます(笑い)夜になると車輪が光ってとっても素敵です。
 
🎤カバンの中に何が入っていますか？

🐰撮影現場に通うときは個人の所持品をたくさん持っていきます。いつ何が必要になるか分かりませんからね。毎回誰かにお願いするのはちょっとと思って、必要になるか分からないものも持ち歩いています。ヘアカーラーもあるし、アイフォン、台本、今日の撮影の試案も入っています。
 
 
🎤ホットピンクの花柄のカバンと黒色の花柄の服がまるでワンセットに見えるほどですね。
 
🐰花が好きです。花というものは心をときめかせる存在のようです。もちろん、この花柄のカバンを見てときめいたことはないですが（笑）
 
🎤鏡の中の自分の顔を静かにのぞき込んでみるとどう思いますか？
 
🐰ただ本当に地味で無難だなと（笑）
 
🎤撮影を見るとスタイリングや、ヘアー、メイクアップ、顔の角度によって全く違う一面が
浮かび上がりますね。
 
🐰良い、本当に良い誉め言葉だと考えておきますね。(笑い)ありがとうございます。子役時代からそのような言葉をたくさん聞きながら育ってきました。「私は派手なバラよりカスミソウのような人間のようだ」という考えをしたこともあります。俳優にとってはとても大きな長所でしょう。少しの変化だけでさえも大きな効果を見ることが出来るので。

🎤1998年ドラマ<白夜3.98>にてデビューをした後、今まで40余りの映画やドラマに参加していますよね。量も量ですが参加作品がさっぱりと、しっかりしている印象を受けました。作品を選ぶとき何を見ますか？
 
🐰その時その時、当時の状況と心構えによって変化してきたと思います。キャラクターを一番最初に見るときもあったし、時には作品全体のメッセージを重要視して考えたこともあります。時期的に私がしなければならないことと、したくないことを分けながらです。概ね、私の自由意志によって多くの影響を及ぼすタイプですが、周りの人にアドバイスを求めるときもあります。結果的に私がするだけの価値があると考えた作品に参加したように思います。とても参加したかったけど、私と縁がなく逃した作品もあります。最近はそれらすべて運命なのだったかもしれないと考えています。
 
🎤するだけの価値があると考える作品の基準は？
 
🐰ヒットや作品性等の結果に関係なく、自身の時間をよく送れたと思うことの出来る作品です。あらすじには、その作品がどんなメッセージを伝えたいのかがよく溶け込んでいるんです。それをしっかり読んでみて決めます。作品に参加するとき私にどんな意味が残るのかを考えます。その経験を通して私はどんな教訓を得られるのかです。
 

🎤ブラームスは好きですか？ではどんな意味を見つけましたか？
 
🐰最近は速く、強く、鋭い「キラーコンテンツ」が多くなりました。見終えたら逆に疲れて、エネルギーが抜けていくような気分になったりもします。私たちの作品はそんな時代からかけ離れているんです。速く動こうとする現代人にとても遅いと思うことが出来るくらい叙情的でささやか(な作品)です。最近流行しているマーラータンのような刺激的な味もないです。薄暗いけど、それ自体に意味があると思います。
 
🎤優しい人たちの話なのですか？
 
🐰優しい人々の話です。その優しさとは「私は全部大丈夫だから、すべてを解かってあげて全部許してあげる」こういうものではないんです。ただ日常的な雰囲気なようです。私が演じたソンアもそうだし、ミンジェさんが演じたジュニョンもそうで気が弱くなっている状態でこの時代を生き抜く普遍的な人なんです。皆そうであるように夢だけを見つめて、努力をするけどうまくいかないこともあります。愛も同じです。自身の物語のように共感しながら癒しになる作品だと考えています。
 
 
🎤遅くにバイオリンを始めたバイオリニストを演じるのはどうでしたか？

🐰幼いころからバイオリンに対して憧れを抱いていました。ほんの少しだけ習ったこともあります。バイオリンは顔の近くにぴったりくっつけるため、CG作業が難しいそうです。失敗しました。ドラマに登場する演奏場面を直接消化しなければならないと決心してから、３～４カ月程度練習だけ行いました。代役の先生なしに演奏場面を直接消化し遂げなければならないため、撮影がある日は早くから気を遣っていました。ミンジェさんも一生懸命努力していました。
 
 
🎤ドラマのあらすじに「29歳の境界線に立ったクラシック音楽を演奏する学徒の夢と愛に関する物語」という文章がありました。29歳（数え年）という年齢は実際にウンビンさんの年齢でもありますよね。
 
🐰そうです。29歳のパクウンビンが29歳のチェソンアを演技することが幸運だと思います。撮影現場に向かう途中、私の最後の20代を完全に記録するんだと考えるのでいつも綺麗な気持ちになっています。永遠に残るものですから。
 
🎤２９歳という境界に立っている気持ちはどうですか？
 
🐰３０歳への準備をしなければなりません。幸せなことに、今は私が安全だと感じる境界内に入っていると感じます。私だけの安全地帯です。境界に立っているということが手に負えないときもあるし、傷つく時間もあるだろうけど安全地帯のおかげで耐えられます。外部の影響から私自身を守ることが出来るようになったんです。はるかに丈夫になりました。そんな感じがします。
 
🎤ブラームスは好きですか？

🐰ブラームスが誰なのか知りませんでした。知ってみると、人生も音楽も本当にロマンティックだった人物なんです。かっこいいです。音楽でも、愛でも何かへ一生を捧げ、熱中できることがです。もしかすると私が望む理想の人間ではないかと思います、ブラームスが。
 

🔗 https://www.allurekorea.com/?p=135776&utm_source=share&utm_medium=recommend
2020/08/25

意訳や私なりの解釈が含まれてます🙇🏻‍♂️誤訳あったらごめんなさい🙇‍♀️