おでしうす

雄手舟瑞(オデシュウスイ)の長い旅は一旦お休み。

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  • 偶然SCRAP

    偶然をかき集めたら何が見えてくるか。そんなスクラップブック的に記事を書いていきます。(19/8/19) Cは、Contingensy(偶然性)のC。偶然をかき集めたら何が見えてくるか。そんなスクラップブック的に記事を書いていきます。(19/8/14)

  • 雄手舟瑞物語

    雄手舟瑞の放浪話。 「どうせ自分は憎まれ者でひねくれ者だから」と自分を卑下しながらも、青い鳥を探し続ける雄手。そんな彼が20年以上も放浪し、苦難に遭いながらも、ついに幸せの意味を知る物語。 まずはインド一人旅編から。尚、たまに重い内容が出てきますが、一部事実には基づくものの、都市伝説的な話を織り交ぜたフィクションです。念の為。

  • 必然MEMO

    ノウハウとかその他的なもの(偶然SCRAPに入れるのは少し違うかなぁというもの)はコチラにまとめていきます。※まだ仮。

最近の記事

書く。

書く。 書いた。 よし。

    • 「勝つ」とは?

      年末にTBSで『ノーサイド・ゲーム』の再放送がやってた。 企業の経営戦略室にいた優秀な社員が左遷され、廃部寸前の弱小ラグビーチームのGMに着任する。チームを優勝させることで、本社に返り咲こうとする中、早々に監督が辞任してしまう。GMはラグビー未経験。なんならラグビー嫌い。新しい監督を選ばないといけないけど、どんな監督が良いのか分からない。「そもそも監督って重要?」と言っちゃう感じ。 チームのスタッフに「すごく重要です。監督は社長みたいなもんです。戦略から予算の使い方から全

      • ブラック・クランズマンとWEELKY OCHIAIとやりすぎ都市伝説、見た?

        ブラック・クランズマンを知ってるかい? スパイク・リー監督の2018年公開の映画。「おしくもアカデミー作品賞の受賞はならず」というニュースで去年知って、予告編見たら「かっこいい!」 これは見たいと思ってから半年以上経ち、年末に鑑賞。 黒人の警官が白人至上主義組織のKKKに潜入捜査する話。どうやって?って話だが、黒人警官が白人の振りして、電話をかけるんです。すると見事騙されちゃう。さすがに本人行けないから、実際に潜入するのは同僚の白人警官。電話は黒人、潜入は白人。「二人で

        • "「わからない」という方法" (橋本治著)

          自分はどうしても方法論を探してしまう。方法論というジャンルが好きなのかもしれない。SFみたいで夢がある。 さてさて、年末にtwitterを見てたら、確か糸井重里だったと思うが、橋本治に関するツイートをしてて、何気なくYouTubeで橋本治が出てる動画をみた。元々は知らない。何となく見てて、「へぇー物腰が柔らかくて、面白いことを言うおじさんだなぁ」と思っていたら、橋本治が「これを書いてたら気づいたんですよ」なんて言いながら、何かの系統図を書いた巻物のような紙を取り出して広げた

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        記事

          偶然SCRAP#55: 誰がJordan Wolfsonを好きなのか?

          2010年代を振り返るシリーズの記事がfriezeにあがっていて、どれも面白そうだけど、どれも長い…。とりあえずシリーズ最初の記事を読んでみようかなぁということで、この記事。 ジョーダン・ウォルフソン(1980-)は、テクノロジーをガッツリ使ったニューヨーク生まれのアーティスト。大学では彫刻を専攻して、フィルムやビデオ作品やコンピューターアニメーションなんかを作ってて、最近はデジタル系から始まって幅広いメディアを取り入れてるらしい。2009年にFrieze財団からカルティエ

          偶然SCRAP#55: 誰がJordan Wolfsonを好きなのか?

          年末の夜のコントラスト

          年末の夜のコントラスト

          12月25日ぐらい

          12月25日ぐらい

          自分の人生もまたメディアに過ぎないのかもしれない(書評「ディヴィッド・コパフィールド」)

          「クリスマス・キャロル」の著者でもあるチャールズ・ディケンズの長編小説。1849年から1850年にかけて雑誌に連載された。ディケンズ自身が一番好きな作品でもあるらしい。この物語の主役は作家として大成したディヴィッド・コパフィールドが自分の幼少期から大人になるまでの回想録で、幼少期の話は著者のディケンズの体験がベースになっている。ちなみにイギリスのBBCでドラマ化された時はダニエル・ラドクリフが少年時代のディヴィッド役を演じている。 石塚裕子訳の岩波文庫版で全5巻。大河ドラマ

          自分の人生もまたメディアに過ぎないのかもしれない(書評「ディヴィッド・コパフィールド」)

          偶然SCRAP#53: Roy DeCaravaと写真の音

          (追記:2020年1月1日) 写真家ロイ・デカラーバ(1919-2009)の記事。パッと白黒の写真が目に飛び込んできた。街角の公園のベンチで寄り添う男女、同じベンチの端の端で男女に背を向けて、裁縫箱かなんかを膝に乗せて裁縫かなんかをしてる一人の女性。鳩?いや小枝が揺れてる、新聞紙とかも散らばっている。 ロバート・フランクとはまた違う街の一角のストーリーがバシャッと切り取られている。この記事では、ロイ・デカラーバの写真は「音を捉えている」と言うのである。面白いじゃないか!!

          偶然SCRAP#53: Roy DeCaravaと写真の音

          偶然SCRAP#52: Turner Prize 2019: アート界は競争の文化に終止符を打つことはできるのか?

          (追記:2020年1月1日) 年に1回のイギリスのアート界のアカデミー賞「ターナー賞」。これは抑えとこうということで読んでみた。 「競争の文化に終止符を打つ」?とタイトルにある。ターナー賞は4人のアーティストの候補者が選ばれて、その中の一人が受賞するのだけど、どうやら賞ができて35年目にして初めて候補者4人全員で共同受賞ということになったそうだ。 社会問題を取り扱うアーティストの作品。「誰かが受賞したら、受賞しなかった誰かが取り扱った社会問題はそれ以下だと誤ったメッセージ

          偶然SCRAP#52: Turner Prize 2019: アート界は競争の文化に終止符を打つことはできるのか?

          偶然SCRAP#51: Zarinaは紙を使って、宇宙に通じる窓を開ける

          (追記:2020年1月1日) ロシア・アバンギャルドっぽいSF感を感じて、気になった記事。 宇宙なんて単語が出てきたら、これもまた気になっちゃう。インド生まれの女性アーティストのザリーナ・ハシミ(1937-)の作品。インドからパキスタン、そしてニューヨークを「家」を移してきた彼女。家族から離れて。そんな記憶を手仕事で静かに現実世界に醸し出す。 インクを使わずに、ピンで穴をあけたり、木くずに薄くインクをつけて描いてみたり、竹製のブラインドに一枚一枚金箔を貼り付けていったり。

          偶然SCRAP#51: Zarinaは紙を使って、宇宙に通じる窓を開ける

          偶然SCRAP#50: ベルリンの不動産価格の10倍もの高騰は、この都市のアートにとって何を意味するのか

          (追記:2020年1月1日) あっと、抽象、テクノロジー、マイノリティ、写真と、あと都市系も好きなんです。東京で生まれて、4歳くらいまでを清澄白河の同潤会アパートで過ごし、その後、文京区に引っ越し。27歳でイギリスに留学するまではずっと東京。小さいながら同潤会アパートの鉄の匂いや、人が集まってくる広場、路地、駄菓子屋の記憶は鮮烈に残ってる。その思い出の場所が、区画ごとなくなり、今はタワマンになっている。 留学する前に、もう10何年振りかに、近くの現代美術館に行くついでに寄ろ

          偶然SCRAP#50: ベルリンの不動産価格の10倍もの高騰は、この都市のアートにとって何を意味するのか

          偶然SCRAP#49: アーティストのMaren Hassingerは、自然の世界と私たちのつながりの喪失を嘆き悲しむ

          (追記:2020年1月1日) 絵を見る時に脳に何が起こっているのか?を脳科学の視点から説明した本(エリック・カンデルの「なぜ脳はアートがわかるのか」)を読んで、やっぱ「だから抽象はおもしろいんだぁ」となってるときに、探した記事。 抽象アートの作品かつ自分が良いなと思う作品の写真を見つけた。アフリカ系アメリカ人アーティストのマレン・ハッセンジャー(Maren Hassinger(1947-)。 ワイヤーくずの束を撚り合わせたり、新聞を細かく割いて編み込んだり、手書きのドロー

          偶然SCRAP#49: アーティストのMaren Hassingerは、自然の世界と私たちのつながりの喪失を嘆き悲しむ

          偶然SCRAP#48: Control, Alt, Delte: 新しい芸術的なアクティビズム vs 監視国家

          (追記:2020年1月1日) スターテヴァントに続いて、テクノロジーにまつわる記事を探す。これ系は、やっぱり分かりやすく今っぽい感じがするんだよね。 「Control, Alt, Delete: 新しい芸術のアクティヴィズム vs 監視国家」なんて記事のタイトルを見て「ぽいぽい!」と思ったわけです。 「コンプライアンスの文化」という話題が出てきて、まぁタイトルから想像できる。ただ次に「パランティア」っていう企業の名前がマイクロソフトやグーグルの名前と一緒に出てきた。「パラ

          偶然SCRAP#48: Control, Alt, Delte: 新しい芸術的なアクティビズム vs 監視国家

          偶然SCRAP#47: Sturtevantは、ミーム・カルチャーを予測したのか?

          (追記:2020年1月1日) 写真、マイノリティ、あと最近のメディアに関わる作品について記事がないかなぁと調べてて見つけたもの。 ミームは、文化的遺伝子みたいな話は聞いたことがある。インターネット・ミームとはニコ動やSNS等の投稿を元ネタにパロディ作ったりとかするやつ。 アーティストのスターテヴァント(1924-2014)は、1999年から2012年まで、つまり75歳から88歳までの間、インターネット上に転がる画像や映像をコラージュしたような作品をつくっていた。またそれを

          偶然SCRAP#47: Sturtevantは、ミーム・カルチャーを予測したのか?