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ダイビング器材は一生ものって本当かな?

スクーバダイビング(スキューバダイビング)を始めるにあたり、一番の重要ポイントと思われるのが「ダイビング器材」です。

「そこまで本格的にやろうと思ってないから、器材はずっとレンタルでいい」という夏だけダイバーさんが多いのも事実です。

しかし、中には「やばいっ!めちゃくちゃ楽しい!自分の器材が欲しいけど高くて一度には揃えられない」と悩む方もいます。

ダイビング器材に悪い印象が出来たのは、過去に「悪徳商法」と呼ばれ、裁判沙汰にまで発展したトラブルが多々あったことによるでしょう。

モノにもよりますが、全ての器材を揃えれば百万円を超すことはざらです。

「器材は一生ものです」という言い方をするショップもあるようですが、実際の器材は一生は使えないことがほとんどです。

最も長寿なのはレギュレーターとオクトパスかと思いますが、定期的なオーバーホール、パーツ交換が必要です。特にホース類は劣化してからではなく、定期的(3~5年)に交換すると良いでしょう。

ゲージは定期的にオーバーホールをしていても突然逝ってしまうやっかいなものです。コンパスも水没や磁器の乱れが多々あります。水圧系も水没することが多いのが現実です。

マスクは使い込んで行けば、シリコン部分に亀裂が入り水の侵入が起こります。

スノーケルはマウスピース部が欠落したり、経年劣化によるひび割れが起こります。接続パーツの破損などで紛失する事も多々あります。

スーツ、グローブ、ブーツは生地の劣化が起こります。劣化した生地のスーツでダイビングをおこなえば、擦り傷などで自分の身体が傷ついてしまいます。ブーツは歩いた分、靴底がすり減って行きます。グローブは指先に穴が開いたりします。

フィンは比較的長寿です。ストラップタイプのフィンはバックルやストラップの交換が必要です。フルフットタイプのフィンはポケット部分に亀裂が入ります。そして本当に使い込んで行くと、フィン本体がまっぷたつに割れたりします。

ダイビングコンピュータは10年程度です。ボタン類の中にあるОリング、水圧センサートラブル、製造終了から供給パーツが無くなったことによるもの。ソーラーバッテリータイプも充電バッテリー寿命はおおよそ10年と言われています。そしてこれくらいの周期で新しい潜水理論を組み込んだコンピュータに買い替えることが望ましいと思われます。

BCは各モデルによって生地厚などが異なりますが、メーカー推奨は約6年とされています。生地の厚さにもよりますが、使い続けて1000本前後で生地からエアー漏れがおこるようです。内部にある厚手のビニール袋がボロボロになりはじめると起こります。一度でも海で使用したら、使っていようが、ずっと保管していようが劣化は進み続けます。

BCに装着するダイブホーンの故障は塩害によるものが多く、ダイビングの後にしっかりと洗浄しないことで起こります。

緊急フロートは経年劣化によりビニールが避けてきます。

リールやスプール、指示棒、ダイビングベル、ダイビングナイフは半永久的ですが、みなさん水中で紛失することが多いようです。

リトラクターは内部破損が起きます。

スナッピーコイルはコイル部分が経年劣化で切れてしまいます。バックル部分が割れることもあります。

クエストは磁器スクリーンボードが劣化しますが交換で対処できます。付属の専用ペンの鉛筆を紛失する方は多いですね。

メッシュバックも半永久的なのですが、これもダイビングから帰ったらしっかり洗って潮を流すことが必要です。海辺の潮風に吹かれ、濡れた器材から染み出る流しきれなかった潮たちが蓄積して、ファスナートラブルを引き起こします。シリコンスプレーでメンテナンスをしましょう。

ウォータープルーフバックは完全なる消耗品です。経年劣化で避けて来ることもあれば、購入してすぐに穴が開いてしまうこともあります。

水中ライトは水没、紛失、電池の液漏れが多いですね。

ウエイトベルトも経年劣化によってフニャフニャになってしまいます。ポケット付きタイプはポケットがボロボロになって来ます。

【ダイビング器材は一生もの】ではなく【ダイビング器材は消耗品】であることがおわかりいただけたかと思います。

それでもダイビングにハマッていれば、自分の器材でダイビングを楽しむことはこの上ない喜びです。マイギアの新調も楽しいものです。そして役目を終えた器材を手放すことが出来ないダイバーが大勢いるのも事実です。愛着があり、こいつと一緒に何本も潜ったんだ。この器材持って世界の海を潜りまくったんだという思い出の品になり、引退した器材に囲まれて暮らしているダイバーも多くいます。それも幸せな空間でしょう。


ダイビング器材は一度でも海水で使用すれば劣化が始まります。

古い器材は交換パーツや代替パーツが無くなればオーバーホールも出来なくなります。

輸入器材は代理店が閉店してしまうと対処不能になったりします。

ヤフオク、ネット通販などでダイビング器材の入手は簡単に出来ます。

購入の際には上記のようなことが起こるということを念頭に入れておくと良いでしょう。

ダイビングは自己責任ですから。


ちなみに私は、役目を終えた器材は全てメーカーさんで処分してもらっています。

その理由は・・・器材だらけで置いておく場所がないからです 笑。


▶セブンWEB『ダイビング器材を学ぼう』


私は「器材は揃えた方が断然良い」という考えですが、あなたはどう思いますか?


では、また。





セブン|横浜.妙蓮寺.大口ダイビングショップ
担 当 鈴木孝壽 (すずき たかひさ)
メール diversseven7@gmail.com
メール  seven7@office.nifty.jp
所在地 〒221-0005 神奈川県横浜市神奈川区松見町3-933
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夏季営業時間 8:00~21:00(4/16~10/15)
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