AdobeStock_12877734ステージと手

カクスコの名作にトライするふぉ~ゆ~が芸達者な総合力をいかんなく発揮…★劇評★【舞台=年中無休!(2018)】

 ばりばりのアイドルでありながら、気のいい下町のあんちゃん的なキャラクターも魅力的な人気アイドルグループ「ふぉ~ゆ~」の4人が、それにぴたりとはまる作品に出会ったようだ。「REPAIR~アナタの人生、修理(リペア)しませんか?~」と「縁(えん)~むかしなじみ~」でたっぷりと芝居の力を見せつけてきた彼らが昨年は「GACHI~全力 entertainment 4U~」でエンターテインメントショーをストーリーの中に組み込んで本来の音楽面、ダンス面での才能を再確認させてくれたが、今年挑戦しているのは、かつて1990年代の小劇場ブームをリードした「カクスコ」の伝説の舞台「年中無休!」だ。それなりに流れるストーリーとシーンごとのせりふの応酬はあるものの、パフォーマンスや芸を連続的に見せていくオムニバスショーのような色彩も強いステージ。もともと数多くの舞台やショーをこなし、その芸達者ぶりが証明されているふぉ~ゆ~の総合力がいかんなく発揮され、カクスコを知らない若い人たちにもすんなりと入り込める作品。客席の人たちがこんなにもほのぼのとしていて、こんなにも笑顔の舞台は久しぶりに見た。演出はウォーリー木下。(写真は実際の舞台写真ではございません)
 舞台「年中無休!」は8月17日に神奈川県鎌倉市の鎌倉芸術館・大ホールで、8月24~26日に名古屋市のウィンクあいち・大ホールで上演される。それに先立ち7月26日~8月6日に東京・北千住のシアター1010で上演された東京公演と、8月9~12日に大阪市のサンケイホールブリーゼで上演された大阪公演はすべて終了しています。

★舞台「年中無休!」公式サイト=東京公演・大阪公演は終了しています
https://www.tohostage.com/nenjuu/

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