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重なった忌日

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
3月26日は、多くの著名人の忌日となっています。

「楽聖忌」。
1872年のこの日に、ドイツの作曲家・ピアニストのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンがオーストリアのウィーンの自宅で亡くなっています。
日本では「楽聖」とも呼ばれています。
 
「冬柏忌」
「鉄幹忌」とも言われています。
その名のとおり、与謝野鉄幹の忌日です。
鉄幹が亡くなったのは、1935年のことです。
どちらかというと与謝野と言えば、歌人・詩人で与謝野晶子を浮かべる方も多いかもしれませんが、晶子の夫が与謝野鉄幹とまります。
また前述の「冬柏忌」は、鉄幹が創刊した雑誌『冬柏』の名にちなんで呼ばれている様です。
 
「犀星忌」。
こちらも名前のとおり、詩人・小説家の室生犀星の忌日となります。
犀星は、1889年8月に石川県金沢市で私生児として生まれ、新聞社勤務などをしながら俳句・詩作を始め、1910年に上京し、萩原朔太郎らと詩誌『感情』を1916年に創刊しています。
1962年、肺癌により72歳で死去しています。
 
「誓子忌」。
こちらも同じく名前のとおり、俳人・山口誓子の忌日となります。
誓子は、1901年11月に京都府京都市で生まれています。
本名は、新比古(ちかひこ)と言います。
その新比古をもじって「誓子」の号を用いる様になったそうです。
高浜虚子に師事し、俳句雑誌『ホトトギス』同人となりますが、のちに離反し水原秋桜子とともに『馬酔木(あしび)』に移ります。
従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となります。
1994年に92歳でこの世を去ります。
 
こうしてみると、ベートーヴェンを始めとして、芸術家の忌日が重なっています。
 
ワタシも大学生の頃には、歌人・文芸評論家の菱川善夫先生のゼミに参加しておりましたので、少しは芸術をかじった経験がありますので、いつか一首披露させて頂ければと思いますが笑
 
本日の1曲は、ザ・ヴィーナスの「キッスは目にして!」です。
この曲の原曲となっているのは、ベートーヴェンの「エリーゼのために」となります。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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