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縫う前の準備 水通しって必要?

今回のテーマは『水通しって必要?やる?やらない?』です

布を切る前にしておきたいといわれていることに水通しがあります。
昔はこんなに水通ししをやれやれ!いわれなかった気がするんですが
最近の本には必ずやってくださいと、書いてありますし、悩ましいことでもあります・・・だってめんどくさいじゃないですか。必要ならやるけど、ホントに必要?って思ってる方も多いですよね。

ということで今回は、
初心者さん向きの布、綿、麻の生地を前提で水通しについて書いていきますね

綿も麻も水に濡れると縮みやすいので、縫う前に先に水に通して縮ませておこうよ~ ってことです

服が完成して縮んでは小さくなってしまったり、着れなくなったりしてしまうので、布の状態で縮めてしまいましょうということです。

ポリエステルなど縮まない布の場合は、水通しの必要はありません。
(ウールはまた別の方法や考え方なので今回は省きます)

本、ネットの情報ではほとんど、水通ししましょう!!と書いてありますが

私自身、綿や麻だからと言って全て布を水通ししてはいません。

天日干しリネンや後染めで洗いがかかっているもの、経験値でこの布はこれ以上大幅に縮まないと思う布は水通しはしていません。

リバティーのタナローンな縮まないので、水通しはしません。

洗ってしまうとせっかくのパリッとしてゆがみが少ないきれいな状態の布が逆にしわっぽくしてしまったり、歪んでしまったりするので・・・

でも経験値が少なく目安にするものがないと判断に困っちゃいますよね

実際水通ししてみてどのくらい縮んだか、長さを測って確認している人は少ないかもしれません。

で、こんな機会なので
複数の布を30㎝角に印をして洗う実験してみました。
綿100%の布が5種類 リネン100%が1種類

じっけん~
30㎝角の型紙を当てて、四角に印をつけました

下の写真の布を、1時間以上水につけて、30秒程度脱水して外に干しました。


左からインドのブロックプリント、シーチングプリントのソレイアード、40番手のブロード、手ぬぐい、リバティタナローン(ここまでは全て綿100)*右のベージュはリネン100%

結果大きく縮んだものは1つもなく、縮んでも5㎜程度、
30㎝が29.5㎝に縮んでも許容範囲だと思います。縮率は1.7%です

じっけんの結果

今回実験した布は水通しの必要がなかった布ということが分かりました。

ここは自己判断になってしまいますが、綿(コットン)は日本で買う布は、そこまで縮まないかな・・・というのが私の今までの経験値と今回の実験の感想です。

実検では問題なかったのですが
リネンに関しては、縮みが大きいこともあるので、水通しはしたほうが良いと思います。

生地屋さんでは販売している布は、洗ってくださいというのではないかと思うのです。だって大丈夫って言って、お客さんが洗わずに作って縮んだらクレーム言われちゃいますからね

このNOTEのテーマの一つは本に書いてある当たり前と思われていることに、ホントにそうなの?そんなに気にしなくても良いんじゃない・・・や、そこは気にしようよ、を私なりにお伝えしていくので、今回こんな風に書かせてもらいました。

あと、最近の服にありがちな身幅や丈がめちゃ大きい服だったら、例え縮んでも大したことないから、OK!!的に考えることも有ったりします。

綿でも激安で買った布、どこで作られたかわからないような布、織りが甘い布は縮む可能性がありますから、水通しはやってくださいね。

麻(リネン、ラミー)は水通しはした方が良いと思います

ここは気にしてくださいね

縮んでしまって困った体験記などありましたらコメントお願いしたいです

次回は、洗った後の地直し
(布のゆがみを直す)と布を切るに進んでいきますね

最後まで見ていただきありがとうございました。


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