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《藤沢哲学サークル ēthos》について

みなさん、はじめまして!
SFCで今年度から始まった哲学サークルの
藤沢哲学サークル ēthos(エートス)です。
この度、私たちもnoteを始めてみることにしました。

今後はTwitterFacebookと合わせて、こちらでも
ēthosの紹介や活動報告、これからのイベント予定などを
告知していけたらと思っています。

では早速、第一回目の記事として、
ēthosって何?どんなことをしているの?
という、ēthosの紹介記事を書いていこうと思います!

ēthosについて

【設立】
2019年6月6日 

【概要】
慶應大学湘南藤沢キャンパス(以後SFC)を中心に活動する哲学サークルです。

・代表:カワハラユキ(慶應大学総合政策学部1年・女性)
・メンバー属性:SFC生と、別キャンパスの慶應生が所属しています。
固定的に来る人:5人程度(SFC:3人程、理工学部:1人、法学部:1人)
ときどき参加する人:5人程度
→MAX10人程度で活動しています

※現在は慶應の学部生が中心ですが、院生や他大学の学生なども参加可能です!

【活動日時】
毎週木曜日 5限(16:30〜18:00)
※変更する可能性があります(変更の場合はTwitterで連絡)

【活動場所】
SFCキャンパス内の教室 暫定的な活動場所:o14
※変更する可能性があります(変更の場合はTwitterで連絡)

【活動内容】
第1木曜:哲学対話
第2木曜:読書会
第3木曜:哲学対話
第4木曜:映画鑑賞
第5木曜(あれば):哲学対話

現在までは主に哲学対話を行っていました。
人数が固定的に揃い次第、読書会や映画鑑賞なども行なっていきます。


哲学対話とは?

 

哲学対話とは、テーマに沿って問いを設定し、そしてその問いからテーマを深掘りすべく、自分の頭で思考し自分の言葉を介して他者と対話し、疑問や思考を深める試みです。また、それぞれの場所で少々異なりますが、ルールの設定のもとに対話を行うことに注意します。
ēthosでは以下のように対話のルールを設定しています。

哲学対話について詳しく知りたい人はぜひ以下の記事も参考にして下さい。

「カントが言ったからどうした?」哲学“対話”の実践者・田代伶奈と哲学のあり方を考えた

以下の写真はこれまでにēthosが哲学対話した際の板書一例です。

また、今後ēthosでも哲学対話の魅力をサークルメンバーが語る記事をup予定です!
その際もぜひご覧ください。


サークル設立の経緯・想い

 

代表のカワハラは、2018年の休学中に哲学対話に出会いました。

自分で考えたことを自分の言葉で話すという一見当たり前に見えるようなことが、あまりに楽しく非日常的かつ刺激的に感じられたのが初めての哲学対話の時間でした。

哲学対話という場では、普段の自分を無意識的に縛る何か(女性であることとか、年齢とか、自分の肩書きとか)から解放されたのです。

「この私」が考えてみたことを、他人との対話を楽しみながら自由に話すことで、自分の忘れていた主体性を取り戻したような感覚になったのです。

以来、私は「哲学」をすること以上に

「哲学を実践する」ことに意識的になりました。

そして、自分がいる大学でもいつでも哲学ができる環境が欲しかったこと、そういう仲間が欲しかったこと、自分の思考を他者と共有しブラッシュアップしていける安全安心な場が欲しかったことなどから、今年度当サークルを立ち上げるに至りました。


ēthosに込められた想い


ēthosとは、「習慣」を意味するギリシャ語です。
(持続的性格や慣習、倫理と訳されることもあります)

その人を良き人間たらしめる徳とは、一朝一夕で得られるものではありません。アリストテレスは、人間の徳とは、中庸を選択することだと言いました。

中庸とは、取り除くべき何物も、付加すべき何物もない状態のことです。
例えば、軍人は臆病であっても無謀であってもいけません。
その間をうまくバランス取った中庸の「勇敢」であることが軍人の徳です。

勇敢であるためには状況を察知していかなければいけません。
マニュアル通りに動く凡庸さとも、理想主義的なスローガンを掲げるだけであることとも異なります。その時の状況や環境に即した行動をすることが、徳ある人間に求められていることです。

このように、人々には中庸を選択する土台があることこそが徳ある人間だと考えた時、その徳はどのように得られるかといえば、実践の積み重ねでしかないのです。

だんだんと中庸を選択できる状態を身につけ維持していくには、過去と向き合い、なんどもなんども選択という実践を重ねて、思考を練磨していくことの継続が大切になります。

社会の中で共有されている価値観の中でいつでも自他共に起きた事項に対して的確な判断をできるためには、ēthos(良き習慣)が重要になってきます。

現在は様々な物事が素早いスピードで移り変わっています。伝統とか固定観念に囚われて他者に思考を任せていれば、あっという間に世間に取り残され、生きづらさが増していくことにもつながりかねません。

これからの世の中を自分の手で生き抜いていくために、他者との交流を介して自ら考える思考の習慣がこれからの社会を率先していく私たちに必要なことだと考えています。

当大学をお創りになった福沢諭吉先生も、当時としては破天荒で急進的思考で世の人々に希望を与え、この日本に多大な影響を与えることとなり、日本の文明的発展に寄与しました。彼の言動にも影響を受け、慶應であるからこその哲学サークルの意義を考えました。

私たちは、考えなくてはなりません。
常に、今の私や周りの人や、社会に対して何ができるか、何をしていきたいかを考えてこそ、行動が輝きを増すはずです。

今の世の中で必要なのは、自分で深く考えていく「哲学」であるはずです。世界が狭くつながりやすい世の中になったからこそ、今一度、私たちが独立自尊の精神を思い出し、その精神とともに行動していける人間になっていければ、この世に希望の光が少しずつ灯るはずだと考え、そんな人間力を磨く第一歩になるよう、ēthosという名をつけるに当たりました。

ēthosが大切にしていること(理念)

自分の頭で思考したことを、自分の言葉で話す場を作ることを大切にしています。

「誰かが言ってたから」とか、
「そういうものだから」とか、
「こういうエビデンスがあるから」とか…

そういったことで終わらせるのではなく、自分の経験や触れてきたことから、自ら考えてみたことを話す場にしていきます。
そうすることで、一人ひとりがどんな時も自分に自主性を持って考える強い存在になれたらいいなと考えています。

また、自分で思考したことを人と一緒に考える場所にしたいとも思っています。1人で思考を終わらせず、対話することで1人ではすぐにたどり着けないような思考に出会うことも大きな喜びの一つです。その喜びを仲間とともに感じ、より思考を深めていく場として機能していけるようにしたいと考えます。

1人で小さい世界で考えるのではなくて、みんなで考える中で自分の考えを深め、バイアスを取り除き、より遠くへ、より深く、新しい世界を広げていく。そういうことをサークルメンバーができるようになることを大切にしています。

そういった意味で、他人の人格を否定しないこと、他者と自分が知を愛する過程では等しい点で楽しみながらぶつかり合うことも大事なことです。

皆で思考することが、生きづらさをどこかで抱える誰かの居場所作りにもなるよう活動を続けていきたいです。


このnoteが今後伝えていくこと


【メイン】
・哲学対話や読書会等の活動報告
・イベントの告知

【サブ】
・サークルメンバーが最近考えたこと(e.g. 自己対話シリーズ)
・サークル外の人へのインタビュー記事
・影響を受けた/考えさせられた本や映画の紹介


メンバー募集について

ēthosは、現在メンバーも大募集しています。
以下に当てはまる人は是非代表またはサークルのTwitterなどからご連絡ください!

・知のマウントを取らない人
・自分で考え抜く「哲学」に興味がある人
・「哲学対話」に興味がある人
・ふだんから考えることが好きな人
・日常にふとした疑問を持っている人
・新しいコミュニティが欲しい人
・ゆるーくサークルに参加したい人

興味ある人はぜひ、まず哲学対話に参加してみて下さい!

興味があるけど一人でも大丈夫かな?と思った人!!
サークルメンバーは少人数なのですぐに仲良くなれると思います。
何より哲学対話を行うと、なんだか勝手に仲良くなります!
しがらみなく対話するって、すぐに裸でぶつかり合うような感じなんです(笑)

また、私たちは意見の多様性を楽しみたいと思っています。そのほうが広く深い対話になるとも思うので、誰にとってもWIN-WINであれるのです。
小学生から社会人の方など、現在は実験的に老若男女参加可能にします!
もちろん、心身の障がいがあったり特別な配慮が必要な方にもお越しいただけたらと思っています。

興味がある人はTwitterだけでもフォローしてみて下さい!
Twitterでも簡単な活動報告、イベントなどの告知をやっています。
ご連絡、ご参加お待ちしております。


今後の活動予定


今後も哲学対話を中心に活動していきます。
他にも、前述しました通り秋学期からは読書会や映画鑑賞も行っていく予定です。読書会は哲学系の本や、そうでない少しフランクな内容の本と、両方やっていけたらと思っています。
映画鑑賞は、その月の哲学対話のテーマに沿った内容のものをしていきたいと思っています。(例えば月のテーマが「愛」であれば、ラブロマンスものの映画を見る、など。)
また、代表の夢でもあります、「哲学対話合宿」をサークルが拡大していく中で行っていければと思っています!


他にも現在、他大学とのコラボ哲学対話なども画策中です。


最後に

まだ立ち上げたばかりのサークルですが、今後様々なチャレンジを行っていきます!温かく見守ってもらえれば幸いです😻♡

今後のnoteを通じての活動、イベントの発信などもお楽しみに~!


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