SFC TOUCH LAB

触れることの基礎科学と、その知見を応用して「触れることの価値」を提案する研究に取り組ん…

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触れることの基礎科学と、その知見を応用して「触れることの価値」を提案する研究に取り組んでいます。心理評価・神経科学・工学を適切に組み合わせることで、触知覚現象を解析し、そのメカニズム解明研究にも取り組んでいます。http://touchlab.sfc.keio.ac.jp/

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    デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。

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SFC TOUCH LAB SHOWCASE Summer 2018 Report

SFC TOUCH LABでは、2018/7/17-7/19の3日間、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにてSHOWCASE Summer 2018(研究会最終発表会)を行いました。槇文彦さんがデザインしたSFCが誇る美しい建築物の中から、MIT MEDIA LAB Complexを彷彿させる雰囲気を漂わせる、Information Technology Center の地下1階を選び、地下から地上まで自然光が採り入れられる開放感のある空間で展示を試みました。 私たちの展示会の

    • 皮膚の歪みを伸ばすには?

      環境1年O.M 環境2年M.K 概要 ・皮膚の構造と4つの感覚受容体 ・PIEZOチャネル ・皮膚を伸ばすデバイスを作る ・学んだこと 皮膚の構造と4つの感覚受容体 ヒトの皮膚の構造は外から順に角層、表皮層、真皮層、皮下組織と断層的に構成されている。 またヒトの感覚受容体として、遅順応性感覚神経と即順応性感覚神経があり、これらは外部刺激が皮膚にかかる時間によって分けられている。名前の通り、遅順応性がゆっくりと刺激を受けた際に感覚を受け取り即順応性は即座の刺激を受け取る。

      • 特プロの振り返り (松田・兼山・長田)

        本特プロの目的 皮膚を引き伸ばす装置を作る 8/4に行ったディスカッションと8/28~31の4日に渡り、皮膚感覚や身体感覚の生物学・神経科学をセンサ工学・認知科学の観点から学びを深め、自ら手を動かして実験室実験を実施することで、皮膚科学・身体科学・神経科学・認知科学で構成される当該研究領域の先端研究を実施することを目的とした’特別研究プロジェクトB (機械感覚の生物学・神経科学)’が行われた。 実験室実験では、’何かしらの薄いモノを伸ばす構造’の考案、制作をゴールとし講義

        • 皮膚を科学する

          概要今回は約4日間で皮膚に関して、様々な側面から学びを深めました。知識を学んだだけでなく、どのように可視化できるかを工夫したり、論文を読んでアウトプットしたり、様々な学びを得ることができました。主にやったことは以下のような感じです。 学び 皮膚とは何? 1日目は主に皮膚の概要を学び、TRPという感覚神経チャネルについても触れました。その後は論文に関して輪読し、チームで発表を行いました。私はケラチナサイという感覚受容体に関しての論文を読みました。元々はCファイバーだけが温度の

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          Touch Fab:ヒビの展示デザイン

          1.概要 私たちは「ヒビ」と空間スケールとは何かについて考えた。そして鎌倉画廊内部の構造、鎌倉の地理的特性を踏まえ、「ヒビ」から考えた展⽰プランを提案する。 2.ヒビってなんだろう? ヒビには、 ・故意にできるもの(銃弾によるヒビ、マグカップのヒビ) ・無意にできるもの(海溝、建築のヒビ) ・目に見えるもの(海溝、壁のヒビ) ・目に見えないもの(友情の亀裂、戦争による国の分断) が存在すると考えられる。 どのヒビにも物理的、心理的に元々繋がっていた場所に、分け目が生じて

          Touch Fab:ヒビの展示デザイン

          皮膚って面白い~皮膚感覚の生物学・神経科学~

          環境情報学部1年 A.S 概要私はアレルギー疾患に興味があり、それらに関連する幅広い生命科学、神経科学を学ぶために、3月上旬に行われた特別研究プロジェクト(以下、特プロ)に参加しました。そこでは、皮膚の凄さを学んだり、3Dプリンターを用いて、実際に形を作ってみたりして、神経科学の知見やOpen SCADの技術などを得ることができました。 それらについて、以下にまとめてみました。 皮膚は最強の臓器である!!皮膚は様々な役割をしている。 ・バリア機能:皮膚は外部からの紫外線

          皮膚って面白い~皮膚感覚の生物学・神経科学~

          Introductory experience with haptic/ dermatological research

          This spring, I participated in the research project for the purpose of becoming more familiar with the biological mechanisms underlying human sense of touch and the functioning of skin in general. One of my main interests in learning more a

          Introductory experience with haptic/ dermatological research

          展示空間における「余白」から引き出す錯覚体験

          概要芸術界隈において余白として知られる「虚無(Void)」とも呼ばれる要素は、鎌倉画廊の展示空間のデザインにおいて極めて重要な役割を果たします。その目的は、作品と作品の間に必要な余白を加えることで、展示空間に調和とバランス感をもたらすことです。視覚的な混雑を避けることで、作品が中心に据えられ、作り手と鑑賞者を考慮した鑑賞体験が確保されます。 視覚的な観点から見ると、余白は広がりや奥行きの錯覚を作り出し、展示か空間内に開放感と静寂を引き出します。さらに、作品一つ一つのスケール

          展示空間における「余白」から引き出す錯覚体験

          格好良いとカッコ悪い

          はじめに 「かっこいいとカッコ悪いについて考える」 デザインのノウハウは世の中に溢れているが、展示をデザインすることは一体何を指すのだろうか。 レイアウトや音などの環境の要素などを考えることもできるが、大前提、展示デザインは「かっこよくなければならない」のでは?と私たちは思った。 何がかっこよくて何がカッコ悪いのか、普段は直感的に判断してしまうことを私たちはカッコ悪いことを突き詰めることでかっこいいが見えてくるような展示を鎌倉画廊で表現した。 目次 ・概要 ・企画 ・実践

          格好良いとカッコ悪い

          「質感」から見つめる空間デザイン/展示デザイン/鎌倉画廊

          【目次】 概要 企画 ー質感とは ー空間デザイン、展示空間 、鎌倉画廊における質感とは ー海外と日本の展示手法の違い 実践(質感ポスター作成) 振り返り まとめ(展示の難しさ) 概要 私たちは、鎌倉画廊内における質感に注目した。 そもそも、日本の空間デザインは、意識を向ける対象(五感など、展示物の構成要素)を限定してこなかった。例えば、枯山水や茶室は、見る対象が決まっておらず、どこを鑑賞しても良い空間である。 逆に、西洋の空間は意識を向ける対象を限定してきた。例えば、鑑賞会

          「質感」から見つめる空間デザイン/展示デザイン/鎌倉画廊

          日本科学未来館[空想⇔実装展]このふみごこちは?カタいのはどっちだ?

          1.イントロダクション私たちグループ1は8月6日(土)と8月7日(日)に日本科学未来館にてワークショップを行い、合計588名の参加者に体験をしていただきました。ワークショップでは、左右で踏み心地の違う触感メタマテリアルを両足で踏んでもらい、どちらがより硬いと感じたかを投票してもらいました。体重のかけ方や感性によって触感の受け止め方が異なるため、体験後に全体の投票結果を見てもらうことで他の参加者の感性にも触れることができるようにワークショップを設計しました。 展示を通してのメ

          日本科学未来館[空想⇔実装展]このふみごこちは?カタいのはどっちだ?

          日本科学未来館[空想⇔実装展]触感神経衰弱

          1. イントロダクション 私たちグループ2は日本科学未来館にてワークショップを行い、780名の参加者に実際に踏み心地の違う触感メタマテリアルに触れてもらい、最初にこちらが提示した感触のマテリアルと同じものを並んでいるマテリアルの中から自分の感覚をもとに探し出してもらいました。普段意識しない足の裏で踏み心地を比べるなど神経を研ぎ澄ませて踏み、参加者自身の感じ方や他の人との感じ方の違いに気づくことができるよう設計しました。また、自分が信じている感覚と実際の触感の違いも体感できる

          日本科学未来館[空想⇔実装展]触感神経衰弱

          日本科学未来館[空想⇔実装展]:触感メタマテリアルから想起されるオノマトペの表現とは?

          イントロダクション 私たちのグループは、全体で3番目となる8月27日(土)と8月28日(日)の回で展示を行い、900名以上の参加者に体験をしていただきました。本番では、子どもたちが好きなように触感メタマテリアルの配列を組み替え、飛び石を飛び跳ねるように遊ぶことのできる展示と、触感メタマテリアルの踏み心地と向き合うことのできる展示の2つを用意しました。前者では、触覚メタマテリアルに触れて発想力を使って自由に遊んでもらいたいという主旨が強かったので、後者を実験の対象としました。

          日本科学未来館[空想⇔実装展]:触感メタマテリアルから想起されるオノマトペの表現とは?

          未来館[空想⇔実装展]に寄せて:触感メタマテリアルとは?

          日本科学未来館「空想⇔実装:ロボットと描く私たちの未来」にて、JST COI 田中浩也研―仲谷研(SFCTOUCHLAB)― JSR(株)― ラピセラ(株)の長年に渡る共同研究成果物を、体感できる触感メタマテリアルという形で展示を行っています。 本記事では、同展示会で一般市民の皆さまに体験していただいている触感メタマテリアルについて、技術解説します。 機械メタマテリアルについて 触感メタマテリアルを解説する前に、メタマテリアルそのものについて、解説します。 メタマテリ

          未来館[空想⇔実装展]に寄せて:触感メタマテリアルとは?

          触楽入門 - Nintendo Switch / Laboを使った触感体験の作り方

          目次1. 本記事の趣旨 2. Nintendo Switch / Laboを使った触感体験づくりワークショップ 3. 触感体験づくりをしてみてわかったこと 4. ワークショップで制作した作品へのリンク 初めまして。 SFC TOUCH LABです。触感に関する基礎研究からデザイン応用までを取り扱う研究会として、2017年4月から活動しています。デザイン・建築から脳科学・認知科学・コンピュータ科学に至るまで、幅広い興味を持つ学生が集まって『触ることの価値づくり』について考えて

          触楽入門 - Nintendo Switch / Laboを使った触感体験の作り方

          Nintendo Laboを使用して、親子でおもちゃを作ってみよう!【タコさんげっちゅー】team ケンティ

          ①『タコさんげっちゅー』 ※ 対象年齢 2〜4歳 - みんなから「ひっぱりダコ」のタコさんをつかまえよう!! ◎ ここがお薦め! ・自分で新しいおもちゃを発明できる喜びを感じることができる♪ ・小さい子でも安心して遊べる! 【作成にかかる所要時間】30分 【用意するもの】 ・Nintendo Switch 本体(1台) ・Nintendo Switch Labo(1セット) ・Nintendo Swich Joy-con(4本) ・ppロープ ・はさみ ・タコさんを

          Nintendo Laboを使用して、親子でおもちゃを作ってみよう!【タコさんげっちゅー】team ケンティ