住所がわかれば年収がわかってしまう件

 大卒正社員フルタイム勤務にも関わらず、自分と夫の年収は、30代後半の個人年収の平均以下。しかも会社の資料を見たら「30歳相当」の職位・役職だった。昇給・昇格できれば、世代相応の年収は得られたはずで、要は自分が無能なのだ。

 とはいえ、今の低い水準でも女性としては上位に位置する。男性なら上位に位置づけられる国立大学卒の学歴は、女性にとっては幸福度とは無関係だった。

●切り捨てられた氷河期世代 夢だけは果てしなく

 国の「働き方改革」「少子化対策」は、やはりいびつだと感じる。一部の高スキルの高所得共稼ぎパワーカップル、一馬力高所得者を優遇し、不妊治療をさせても何人も産ませ、同時に経済観念に乏しいカップルに時間を与えて産ませ、少子化に歯止めをかけようとしているとしか思えない。モノを買わせ、住宅ローンで仕事に縛り付け、同時に「子ども2人以上の幸せ家族」の夢を抱かせる。

 高収入のリッチ層でもつつましやかな中間〜底辺世帯でもなく、中途半端な層と独身者は、世間のレールから外れている。捨てられた氷河期世代は、呪詛をネット上に吐き出すしかない。

 しかし、掲示板文化もCGMも、ゲーム実況など、一部の分野を残して廃れてしまった。AIによる検索履歴や年収に応じたリコメンドが普及すると、ますますブログや口コミの価値は下がるだろう。ニュースやおすすめ商品は、探すものから「届くもの」に変わりつつある。

●本当に守るべき個人情報とは?

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