人生40年論


初めてそう思うようになったのは、今から5年ほど前だった。

ファンだった著名人が相次いで40歳前後で亡くなり、「人生は40年」だと考えるようになった。

実際の平均寿命は、男性78歳、女性85歳。平均より長く生きる人が多く、年金不足・医療費増大・生活保護受給者増加を招いている。才能や人望のある人が治療の甲斐なく若くして亡くなり、普通の人が生きながらえる。世の中は不条理だ。

以前に調べた、厚生労働省がまとめた2010年の時点の平均寿命と健康寿命を比較すると、男女とも「平均寿命」よりも「健康寿命」のほうが長く、その差は男性が9.13年、女性は12.68年だった。健康で生活できる期間を過ぎると、男女とも加齢による体力の低下や病気などによって不自由な生活を余儀なくされる。その期間は、男女とも10前後におよぶ。長生きは決して幸せではない。

痛みなく死ぬことができれば、過剰な医療費をかけ、生にしがみつく人は減るはず。その一方で、志半ばで倒れ、本来ならもっと大きな成果を残せたはずの人は、医療の力及ばず、若くして亡くなっている。

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