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ダニエルボンドの新たな任務【 007 ブラッドストーン 】(360)

クレイグボンドのオリジナル展開

今までのボンド像を一気に覆したダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドはまさに革命的であり衝撃的だった。綺麗にスマートではなく、荒削りにワイルドで現代に見合った人間臭い007。そんなダニエルボンドにもついにオリジナルストーリーのゲームが登場だ。

今回はTPSでボンドが悪の野望を阻止する為に各国に飛び回ってボンドが暴れ出す。カバーアクションを使って敵から隠れながら静かに敵に倒し、諜報活動を行う。近づく敵にボタン一つで迫力ある格闘モーションを魅せながらノックダウン(バリエーションの多さには感動!)、 銃撃戦も格闘で得られるポイントを使ってどんな遠くにいる敵も弾丸一発で仕留め、乗り物に乗って逃げる敵にはボートや車を使って徹底的に追い詰める。
どれも超人的な能力を持ったボンドだからできる迫力あるアクションを少ないボタンで、シンプルに味わう事が出来てしまう。まるで遊びながら007の映画を見ているような感覚だ。

特にカーチェイスやボートチェイスのシーンは圧巻の一言で、大袈裟かもしれないが映画と並ぶくらいの大迫力を味わう事ができる。本当に凄いぞ。
戦闘の他にも各国の美しい景色も見所だ。特にタイの水族館とモナコの夜景と花火は正に絶景だ。任務を忘れてボヤーっと眺めてみるのも悪くない。

腑に落ちないラスト…!

そんな美しも派手なブラッドストーンだけど首をかしげたくなる点もある。まずキャンペーンの明らかに「続きます」って終わり方は如何なものか。ゲームはクリアしたのに気分はこれじゃあまりスッキリしない。
まぁそこもダニエルボンドらしい終わり方と言えばそうなのかもしれないが。(明らかなクァンタム…というよりスペクターの複線か?)それと更に細かい事だけど007恒例のガンバレルシーンが存在しないのも残念な所。(この後007スカイフォールが公開でやっと復活した)

そしてマルチプレイの方は最大16人対戦で遊ぶ事が出来て、コールオブデューティよろしく戦えば戦うほどレベルが上がってコスチュームやらが解除されるシステムなのだが、でもルールが3つしかなかったり、武器も少なかったりと、かなりキャンペーンのオマケ的な印象が強いこじんまりとしたマルチになっている。

しかしボリューム面など気になる点は多少あるけれど操作性といい、グラフィックといい、ストーリーのテンポといい、とても良くできていて007ゲームの中でもかなり優秀でとても満足な一本です。
007ファンなら是非プレイしてみてはいかがでしょうか。


DATA

007 ブラッドストーン
販売 :スクウェアエニックス
発売:Activision
開発:Bizarre Creations
対応ハード:XBOX360、PS3、Win、DS
発売年:2011年1月13日
ジャンル:TPS



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