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死んで覚えろ【 チェルシーさんは7の魔人をブッ殺さねばならない 】(2016)

最近のSFはレトロゲーム熱が相変わらず高いが、それと同じくらい高くなってるものがある。それはインディーズゲーム…個人や小規模なチームで作られたゲームが次々とPS4やSwitchに登場している。安いけれど面白さは大資本メーカーのゲーム以上だったりするインディーズゲームはアツい。

そして中にはパッケージで発売されているのも多く存在する…今僕はパッケージ版インディーズゲームに夢中だ。安いけれど現物がある感じ…まるで往年のシンプルシリーズのようではないか。もちろん面白さはシンプル以上だ。そして今回は本作を紹介したい。

1999X年、爆発した猫暖房発電所の呪いによって猫耳が生えてしまったバニーさんは太った神の使いに導かれ呪いをとくため魔神の洞窟へやってきたが突然あらわれた暴れ牛に24回突かれ、太った神の使いは死んでしまったのである!

PlayStation Storeより

そんなユルいプロローグから始まる本作は2006年に発表された同人サークル「PlatineDispositi」制作のPS4版の悪魔城ドラキュラ的な探索型アクションゲーム。俗に言うメトロイドヴァニアなゲームだ。通称チェルのブ。Let’s Go!Go!Go !
あくまで主人公はチェルシーさんではなくバニーさんだ。可愛いぞ。

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主人公のバニーさんはこの洞窟で猫耳の呪いを解くために探索して魔人をぶっ殺す羽目になる。(この猫も魔人だ)
探索する洞窟の所々にいる個性的なボスキャラ、6種類の武器に、次第に解放されていくアクションと面白さはたっぷりあるけれど難易度はかなり高めで、繰り返し死んで覚えることを前提にした難易度だ。やり直しはすぐに出来るから、とにかく死んで死んで覚えていくしかない。

的確さを要求するシビアな操作に、わかりにくい謎解きと、往年のゲームを思い出す難易度には恐れ入りました、これは難しいっ!
そのかわり道中で獲得したポイントを使った、体力や防御力を上げるなどの救済措置があるので行き詰まったときはこれを使うとだいたいなんとかなる…まぁそれでも難しいけどね。

しかしこの死んで覚えて行く事が楽しめるのなら良いけれど、僕はいつまでたっても操作に慣れることが出来ず、なんとかラスボスを倒してクリアして無事バッドエンドを迎えた時にはもうバニーさんがどうなろうと知ったこっちゃなかったのは秘密だ。

そんな訳で普通のアクションゲームじゃ物足りないドMな猛者には本作は非常に楽しめる一本ではないでしょうか。歯ごたえと手応えはありますぞ。


DATA

チェルシーさんは7の魔神をぶっ殺さねばならない。
販売:メディアスケープ
開発:PlatineDispositif
対応ハード:PS4、Vita、PC
発売日:2016年
ジャンル:探索アクション



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