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シンプル的ロボ戦争【 THE ウォーシミュレーション 】 (PS1)

シンプルシリーズと言う一つの山

シンプルシリーズはいつだって「クソゲー」という偏見の目で見られてきた悲しいシリーズだ。しかしその中には「地球防衛軍」のようにダイアモンドのような輝きをもった作品がまだほかにもあるかもしれない・・・。
今回レビューするのは「THEウォーシミュレーション」だ。
これはダイアモンドのような輝きを放つ作品なのだろうか?
ちなみに本作は「フロントミッション」によく似ているらしいが私はプレイした事がないのでその作品との比較は今回はしない。

至る所に見える「?」

まぁ前置きが長いのもアレだし皆さんが一番気になっているこのゲームの出来についてだが、正直言って・・・まぁ・・・ゲームとしての出来はまずまず善くも悪くも1500円ならこんなもんだろうという出来で自分的には良いのだが、いろいろと細かい部分が「残念」な感じになっている。
いや、別にクソゲーと言う訳でもない。シミュレーションゲームとしてもシンプルな操作で普通に遊べたし、難易度も一部を除けば高めの難易度でやりごたえも十分だ。敵を味方で囲んで包囲攻撃というダメージアップの効果があったりとなかなか工夫もされているのだが、問題はストーリーにある。
コイツがなかなか凄いのだ。

主人公のケンは悪の政府に対抗するレジスタンスとなり「メガドール」と呼ばれる人型ロボットを使い数々の修羅場を仲間達と共に乗り越えていく。そこには謎の少女あり、宿敵あり様々な出会いが待っている。

・・・という具合のストーリーで毎度毎度1話ずつオープニングムービーとエンディングムービーが挿入されたTV番組のような構成で進んでいく。(この構成は同じ開発のTHEスナイパーにも見られる。)
これだけ見るとそこまで悪そうには見えない。しかしプレイしてわかる中身の薄さとキャラクターが喋るたびに約6秒の空白が生まれる会話のテンポの悪さ、キャラクター達の意味不明な電波で独創的すぎる発言、やる気があるとはあまり思えない棒読みの声優さん達などゲーム自体はそこまで悪くないのだが、それを彩る部分がとてもおざなりで足を引っ張っており、システム的には悪くない作品を制作者の卓越しすぎたセンスがなんともいえない不思議なものにしてしまったのだ。
結論を言うと決して遊べない悪いものではないが褒められた良いものでも決してない。しかしダイアモンドのような輝きを放つものではなくむしろ硫黄のような異臭を放っている「怪作」というのが自分のこのゲームに対する評価である。

ちなみに当時作ったプレイ動画も残っていたので置いておきます。


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん