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悪しきGAFAをぶっ潰せ!【ゲーム:ウォッチドッグス2 (PS4)】

世の中は秒単位で日々の生活が便利に、そしてスマートに進化を続けている。様々なIT企業が暮らしを豊かにし、僕らに過去には戻れない快適さを与えてくれている…しかし連中の裏の顔を知ってるか?アイツらは自社製品で盗撮や盗聴をしてるし、アソコはSNSで選挙の印象操作をしてやがる、そんな不正許しては置けぬ!立ち上がれ正義のビジランテ!立ち上がれデッドセック!

今回の舞台は爽やかで明るいIT企業が集う街サンフランシスコ。主人公はその街で大企業達の不正を許さず告発するハッカー集団「デッドセック」の一員となりAppleっぽい会社やTwitterやAmazonっぽい企業の怪しい動向を最新のハッキング技術とドローン、そして時には3Dプリンタで作った銃を使い実力行使で暴いていく。ラスボスはジョブスっぽい人だぞ。

そんなシリーズ2作目は1の暗くシリアスだった雰囲気から一転、明るく個性的すぎる仲間達と一緒に部活みたいなノリで戦っていく。もちろん影すら見せないステルスプレイが主流だが今回はドローンを操作出来、攻略の幅は更に広がっている。
相変わらず主人公の立ち位置は犯罪者というよりは正義の味方に近いので、残酷な犯罪行為を推奨するミッションはほぼ無いし、不殺を貫くプレイも全然可能でそこも精神的な負担が少なくて嬉しい。主人公には正義の味方でいて欲しいと願う僕は頑張って不殺プレイを頑張っていた。

ただ難易度は1に比べるとかなり高く、警備員などに正面からぶつかるとすぐにやられてしまうので、かなり慎重なプレイとドローン操作が否応無く必須だ。僕もステージによっては何度もやり直した。
それとストーリーの終盤は思ったより呆気ないのが残念。

キャラクターも陽気な主人公に加え、映画のネタと減らず口ばかりの奴や正真正銘のオタクだったりとネタに困らない連中ばかりで吹き替えも楽しい。
ミッションもロボットを遠隔操作したり、自動運転車を改造してかっ飛ばしたり、新興宗教のインチキをネット生放送で暴いたりとテンションが上がる賑やかなものばかりでつぎはどんなミッションが来るのだろうとワクワクして終始楽しい。
悪に立ち向かう若者たち。何かに雰囲気が似てるなと思ったらアレだ。ペルソナ4だ。JRPGっぽいんだ。

更に主人公のライフスタイルも街で話題のものをカメラに撮ってSNSにアップしたり(自撮りも可能!)洋服店で自由に服装をがらっと変えてみたりとサンフランシスコを楽しむ自由もなかなか広いぞ。

本作はこの類のオープンワールドのゲームでは珍しいくらい友情と信念をテーマにしたストーリーとキャラクターでどこか日本のRPGのような雰囲気を醸し出しつつも、今も膨脹し続けるGAFAと便利になり続ける世の中に警鐘を鳴らす社会派な一本でした。
他には無い荒んだ雰囲気の少ないオープンワールドゲームですので、是非ともプレイしてみてはいかがでしょうか。


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん