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アニメ:ソードアートオンライン アリシゼーション 〜24話 (2019) ネタバレ有

もう一つの現実へ
オンラインゲームを舞台に冒険と恋とサスペンスに満ちた物語ソードアートオンライン(SAO)の物語もついに第4幕のアニメシリーズ「アリシゼーション」が始まった。今回はキリのいい24話までの感想を書こうと思う。

主人公キリトの次なる舞台はゲームではなく新科学者たちが作り上げた仮想現実世界”アンダーワールド”が舞台だ。そこは現実の1/10000秒で進行していく新しい世界でそこには”フラクトライト”という人口の魂を持った意思を持つ人間たちが暮らしている。まぁマトリックスみたいなモノですね。
キリトはそこで治験のようなノリでアンダーワールドを体験していた。そこはユージオとアリスという二人の少年少女と共に小さな村で仲良く暮らす世界だ。しかしその世界には侵してはならない禁忌目録というものがあり、アリスはその目録を破ってしまい国を統括する騎士に連行されてしまった。キリトとユージオはアリスを救うため村を出る事を決意する。

本作は放送一話目から1時間枠という長尺で開始されその後の展開も深夜アニメとは思えない贅沢すぎるくらいのゆっくり丁寧としたテンポで進行していくアニメになっていた。初期SAOのガンガン時間が飛ぶ頃からは考えられないスローっぷりだ。おかげで一話まるまる説明しかしてない回やあまり進展してない回など最近ではお目にかかれない凄い時間の使い方をしているぞ。

そして見所はなんといってもアニメの品質の高さ。もうとにかく暴力的なまでのビッグバジェットを肌身で感じることが出来る。映像の美しさによく動くアクションシーン、凄いぞ。

しかしお話的にはそのスローペースだからか、かなりダレの多い展開になっているし、説明は始まると凄い長い(その間敵が待ってくれていると思うとなんとも言えない)、演出も所々もっとカッコよくならなかったのかと思わせるシーン(完全支配術のシーンなど)は多々ある。それと次々と新キャラが出ては使い捨てのように消えていくのはなんともかんとも…まぁここら辺は好みの問題ですね。
あとレイプシーンからのキリトの殺害シーンは生々しすぎて驚きました。アレはやりすぎ。

だけど相変わらずキリトが涼しい顔で危機を乗り越えていく様は見ていて痛快だし、キリトの代わりにグングン成長していくユージオもその性格もあって素直に応援したくなる。そして驚いたのは後半の展開。まるでるろうに剣心の志々雄真実までの道のりを描くような「ボスを倒して次のフロアに行ったらまた敵ボスがいる」という往年のジャンプ的なモノで懐かしくもまさかそんな展開をぶち込んでくるのかと驚きました。でも、これって結構ワクワクするから好きなんですけどね。もちろんバトルは結構派手で見応えたっぷりだ。
それと大ボスのアドミニストレータの表情がコロコロ変わるのがとっても好きでした。あとユージオが洗脳に負けないで短剣を突き刺すシーンは
ちなみにSAOは所々パトレイバーのオマージュがあって個人的に嬉しい。(「このお返しはいずれ精神的に」や茅場と設定など)今回はキリトと協力関係である菊岡のキャラがだんだん見た目も含めて内海そっくりになって来たところですね。

そんな訳で特異な形の深夜アニメとなったSAOアリシゼーション。24話目ではついに頂上まで来ましたが新たな事件が現実で始まりこれからどんな展開になるのか目が離せません。


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん