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見よ!ラドンの勇姿を!【映画:空の大怪獣ラドン (1956)】ネタバレ有

さて世の中では新しいハリウッドのゴジラ キングオブモンスターズで大盛り上がり。しかし俺にゃ見る前に一本片付けなきゃならん作品があった。それが本作のラドンだ。モスラやキングギドラは平成VSやGMK、東京SOSとかで十分見てきたが、ラドンが登場する東宝特撮だけは一本も見ていない…。
そんなこんなでKOM前にレッツ視聴。

始まる舞台は阿蘇山ふもとの炭鉱の町。ある日炭鉱で工員が何者かに殺されてしまう。
事件のおかげで炭鉱の町でのパニック。その動揺はまさにホラー。容赦無い描写は子供向けでは無いですね。次々と人が犠牲になっていく中出てきたのはラドン…じゃない!誰だお前!虫!?ヤゴ!?メガヌロン!?
見た目はヤゴですがこれがなかなかリアルな大きさで結構怖い!しかも妙に高音な鳴き声もかなり怖い!長屋の庭を突き破っていくシーンはなかなかに迫力があり、こいつだけで映画一本できちゃうんじゃないかと思わせてくれます。
…ってこんな頃から地球温暖化って言われていたんですね。

そして遅れて出てきた本作の主人公のラドンはこんなもんじゃなかった。亜音速戦闘機を撃ち落とし、主食はなんとあの人間が一匹倒すのにめちゃくちゃ苦労したメガヌロン!それをムシャムシャ食うんだからこちらとしては血の気が引きます。こんな奴に勝てるわけない!しかも2匹もいる!!!ちなみにラドンの騒動はアジア一帯を混乱させますが中国フィリピン沖縄の背景…全部絵ですね。
それでもラドンと確認するまでの卵の殻を調べたりする道のりは結構丁寧で面白かったです。

始まるラドンと自衛隊とのバトルはなかなかの迫力。もちろん見所はなんといっても佐世保でのラドンの強風アタック。風で舞い上がる瓦に看板。倒れる電車と、重量感のある特撮はかなり凝っています。凄い!
そしてラストバトルはかなり長い自衛隊の地殻変動まで起こさせるミサイル攻撃が容赦無いです。おかげでラドンは二匹共々かなしく敗れ、東宝名物「火山」の登場で映画は終了。
あのシーンは事故だったらしいですがせつないシーンになりましたねえ。若干呆気なさはありましたがメガヌロン、ラドンの恐ろしさとこれでもかと味わえました。面白かったです。

にしてもこんなに健闘したラドンがKOMであんな扱いになるとはね…。


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん