あらゆる困難を乗り越えて、行けTAMA!!!

昔、箱の中にパチンコ玉を入れて、慎重に転がして坂を上り、橋を渡り、ゴールを目指す立体迷路なる玩具がありました。僕も結構遊んだ記憶がある。本作「TAMA」はそんな玩具をプレステで再現したゲーム。
プレイヤーは迷路状の大地を傾けて主人公である青い球体「たま」をゴールへと導き転がすゲーム。コンセプトとしてはとても面白そうなゲームだ。

だけど時は1994年。本作の発売日は初代PlayStationと同じ12月3日。そんな時代に3Dポリゴンで作られた複雑な地形を、これまた3Dポリゴンで作られた球体をサクサク転がす事が出来るとは到底思えない・・・。

難しさとその他もろもろが「たま」の行く手を阻む！

その推測は当り、地面の操作は非常にモッサリとしていて、「たま」を細かく転がすのはかなり難しい。さらに多様なギミックのおかげでマップは見づらく、難易度がノーマル以上だとシビアな時間制限のおかげで難易度はかなり高い。しかもアーケードの移植という訳でもないのにコンティニューの数に限度が存在している謎の仕様のおかげで更に難しさが増している。

しかしオプションで難易度変更はできるのでイージーにしてクレジットを最大にすればなんとか一時間かからずクリアできました。プレイするなら難易度はイージーでプレイする事をお勧めします。

感想としては操作性もろもろで損してしまっている勿体ない作品という印象でした。でも今となってはこれはこれで味わい深いものにはなってはいますけどね。これがもし後期に発売されて、アナログスティックで遊べていたなら印象はもうちょっと違ったかもしれません。

だけど説明書は元はテンゲンである「タイムワーナーインタラクティブ」らしい、ノリノリでテンションの高いものになっていて、 プランナーやプログラマー達のコラムやつぶやきがあったりと相変わらずのユルいクオリティで楽しく読めるぞ。むしろゲームより説明書の方が面白いぞ。

DATA

TAMA
発売 / 開発：タイムワーナーインタラクティブ
対応ハード：PS1
発売日：1994年12月3日
ジャンル：アクション