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映画:2001年宇宙の旅 IMAX版 (2018)

圧倒的な音の宇宙
2001年宇宙の旅。それはSF映画の金字塔であり映像的にも作品的にも風化しない奇跡の作品だ。もちろん僕も大好きな作品だ。
まぁ僕が本作について語らなくても、腐るほど語られている作品なので今回はIMAX版はどうであったかという所だけの感想です。
僕はこれまで2001年は2回劇場で見ている。両方「午前十時の映画館」で上映された時だ。(一つは六本木で一番前の席で見た。もう一つは友人を誘ったが寝てた。)その時もその圧倒的な迫力と音楽に驚いたが、今回のIMAXは格が違った。映像は4K ULTRA HDに磨き上げられ50年前の映画とは思えない細かさを再現し、更に細部までじっくり観ることができる。

そして音楽はIMAXならではの超大音量のサラウンドで劇場中に響き渡る。これが凄い。透明感ある「美しき青きドナウ」の心地よさはもちろんの事、モノリスが登場するシーンで流れる蠢くようなジェルジュ・リゲティ作曲の音楽が圧倒的な畏怖を感じるモノになっている。又今回は冒頭で流れる音楽とスタッフロール後に流れる音楽の部分では劇場の明かりが点灯される仕様になり、席を立つ時にも余韻を残す仕様になっているのもニクい所。まぁ全部聞いちゃいましたが。
それと月面でモノリスが「ピーーー」と高音を出すシーンはこちらの耳も破壊するような大音量で流れたからビックリ。普通に耳が痛いし、アレは流石にやりすぎな気がする。
そしてラストのスターゲートシーンは圧巻の一言。映像と音楽の雪崩は普通の映画館で見ても凄かったのに今回はそんな比ではありませんでした。全身で光と音を浴びた気分になれるアトラクションと化しています。
本来僕はHALのくだりで正直だいぶダレてくるのだけれど、今回はそんな事を全く思う暇もなくあっという間に映画が終了。

そんな訳で今回の2001年は何度も見てきたのに全てが新鮮で面白い、新しい2001年を観ることができました。
ちなみに今回は見る前に町山智浩氏による解説を頭に入れていたので更に新鮮でした。ご興味のある方はどうぞ。



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