もう一度生まれ変わっても


私は18歳頃…そう高校卒業したくらいまでずっと他人の人生が羨ましかった。
それは物心ついてからずっと。

家庭環境もあっただろうし、いわゆる自己肯定感がとても低い人間であった。
自分のすることに何一つ自信が持てず後悔ばかりで、いろんな人をただただ羨ましいなと思って見ていた。
自分に自信を持てるところがなく、いつも何かに怯えていたように思う。
だからこそ他人と自分を比べ、見せかけや表面的な数字に固執し苦しくなっていたのだと、いまならわかる。

そんなときある友達がふと放った言葉がいまだに強く印象に残っている。
私、生まれ変わってももう一度自分がいいな!
その当時その子は、恋人と別れ仲の良かった友達と喧嘩しクラスでも部活動でも少し孤立していたことを近くに居た私は知っていた。それでも尚彼女は日々些細な幸せを見つけ、毎日笑顔で溌剌と自分にとても満足しているようであった。私ははじめて彼女の強さと大きな魅力を知った。そして、私もそんなことを思える人生にしたいと素直にそう思ったのを覚えている。

それからはこの記事に投稿しているように、自分の人生をより良くし、自分の周りにいる人たちを大事にできることがどれだけ大切なことかを考え、実感するようになった。
自分が恵まれていること、周りにいてくれる友人、いま自分の手にあるもの、何気ないけどとてもとても大きな幸せに気付くことができるようになった。

あのときのあの言葉は確実に私の人生を変えてくれた言葉だと思う。

いま私は、生まれ変わった先にもう一度自分の人生が待っていても悪くないなと思っている。


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