能力と、貴方の心と、


パートナーを選ぶときに、容姿、富、能力などを非常に重視する人がいる。
でも私はそんなにもそれらが重要だとは思わない。どちらかというと優先順位は低い。
他に見たいものが多すぎる、それは礼儀作法、素直にお礼や謝罪ができるか、どんなものに感動するのか、等である。
〈〝貴方に〟という私の記事と関連しています。短い記事なので是非そちらも〉


これは私が実際に体験した例だけれど、私は普段から毎日料理をしているので、料理をすることはあまり苦ではない。
そして過去に二人の異性それぞれにとある一品を作り、プレゼントしたときの対応の話をしようと思う。


一人目の方は料理が得意らしく普段から料理ができる作ってあげられるなどと何度も話を聞いていた(作ってもらったことは一度もないが)。その方が誕生日だと言うのでその方の好物を数日前から試作し、最後は祖母と二人でそれぞれ同じものを違う食材と違う作り方で完成させ、お互いに食べ合って私の方が上手に出来たのでちゃんと私のものを渡した。祖母の方が美味しければ致し方なく祖母の方を持っていくつもりであった。
だが、当日渡した後に特にお礼や感想はなく、いくらか残ったままのタッパーだけがあった。
きっと味の良し悪しではない、私は決して料理が不得意ではないしその一品は過去に家族や友人にも振る舞っていた、そして量もとても少なく渡したのだ、三口程で食べ終わる量を。


二人目の方はまるで料理ができないらしい。こちらの方にはあることへのお礼としてお菓子を作った。その方が甘いものは食べられるということは知っていたので何気なしに短時間で簡単なお菓子を作り渡した。まず、ありがとう嬉しいという言葉、そして食べた瞬間、え!すごい!美味しい!と感激していた。その後も料理の話題になる度に料理得意なのがあれだけでわかるとか何度も今度作り方教えてほしい!とせがまれ、数ヶ月後、誕生日プレゼントは何がいい?と聞くとあれがもう一度食べたい一年分くらい!と言われた。(一年分はさすがに腐る笑)


私事ながら、両者の方とは今後もし結婚したら…なんて想像をしたことがあるくらいの関係であった。
能力的に言えば料理できる方のほうが良いだろう、けれど仕事がたとえ一つ増えたとしても自分のしたことに対し喜び、お礼を言い、褒めてくれる人と一緒にいた方が私は数倍も幸せであると思った。


これは咄嗟に思いついたほんの一例だけれど、こういうことはなによりも大切で、人を見る目を養うのなら見た目や肩書きには表れないこのような側面をなにより重視すべきであると思う。
ひとの好意や真心を大切に受け取れる心は、容姿、富、能力、その他の何より魅力的である。


貴方の想いや優しさを大切に受け取ってくれる人と共にいることができれば、
貴方の想いや優しさを貴方自身がもっと育んでいけるはずだ。


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