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【賢者のお守り】弁護士の選び方マニュアル〜正攻法な選び方〜

弁護士など、存在しない方が良いのです。


弁護士である私自身が今までの人生において弁護士の世話になったことがないのと同様に、大多数の人は弁護士に相談した経験すらないでしょう。


なくてもよい、ことなのです。弁護士など、存在しない方が良いのです。


トラブルがなければ、弁護士に相談することもありません。AI化が進み、今後、トラブルの数は減少するものと思われます。AIが物事を解決する時代がそこまで来ていると主張する人も少なくありません。


他方、今でも私の本業は弁護士業であり、年間ベースで多数の相談をお受けしています。個人からのご相談、法人からのご相談、男性からのご相談、女性からのご相談、顧問先からのご相談、顧問先以外からのご相談、対処可能なご相談、手遅れなご相談。二つとして同じ内容証明郵便のご相談はありません。相談毎に、私の頭を振り絞って、最大限の提案をして差し上げるようにしています。


弁護士の世話にならずに生涯を終えることができれば、それが理想なのかもしれません。


理想と現実は、多くの人にとって、異なるものです。理想を追い求める中で、現実と向き合う必要があります。


どんなに自分が悪くなくても、誰かのせいでトラブルという現実に巻き込まれてしまうこともあります。過失割合が100対0の事故もあるのです。


トラブルという現実と向き合ったとき、人は、焦って誰かに相談したいと思うのかもしれません。その相談相手は家族であったり、親友であったり、会社の上司であるかもしれません。


その相談相手の中に、弁護士を含める人が、果たしてどれくらいいるでしょうか。弁護士に相談するのはお金がかかる、ということを理由として、弁護士を相談相手に含めない人も多いはずです。


今では無料相談を実施している弁護士もいますが、そのような弁護士に相談することの意味合いも慎重に検討する必要があるでしょう。


どのようなトラブルに巻き込まれた場合に弁護士に相談すべきなのか?ということに頭を悩ませる人もいるでしょう。このような悩みを相談しても大丈夫かな?と気後れしてしまう人もいるはずですが、気後れしてしまった結果として取り返しのつかないことになる可能性もあります。


本稿では、


①弁護士に相談すべき内容/相談すべきでない内容
②弁護士の選び方


について論じていきます。


本稿は、いわばお守りのようなものです。結局一度も弁護士に相談する機会がなかった、という幸せな人生がベストであることを前提として、トラブルに巻き込まれてから考え始めたのでは遅いであろう「弁護士の選び方」について予め整理しておくために参考としていただくべきものです。


誰も教えてくれないであろう「弁護士の選び方」について、永久保存版として使ってもらえるような内容にしておりますので、ぜひ目を通してみて下さい。


①弁護士に相談すべき内容/相談すべきでない内容


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