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POST2『自己効力感について』

こちらのラジオの書き起こしです。通勤通学中に音声で聞きたい方は下記リンク先から
https://note.mu/sg_post/n/n08eb278b0217

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〇自己効力感の素ってなに?

井上:前回は、坂野さんの“自己効力感”について話したと思うんですけど、自己効力感の素って本当に何でもいいなと感じていて、僕はゲームが好きなのでそれが力になってると思うんですよ。

今、この株式会社いろあわせに勤めながら、いろんな仕事を受託して仕事させてもらったりもしてるんですけど、正直「めちゃくちゃ頑張ろう」とか「滋賀県変えてやる」とはならなくて。

自分に嘘つくよりも、そういう部分を受け止めた上で「できることを頑張ろう」の方が、僕は誠実だと思うんです。

会社で働いてる時も、やってる内に楽しくなることは多々あります。でも、ゲームに関することだと自発的に行動してる自分がいて、スタート位置が違うんだなって感じがします。


坂野:何かをやり始めるのって、難しいですよね。


井上:面倒くさいと思うところから始まって自分を奮い立たせるのってすごく大変なんですけど、それがゲームのことになると、テンション高めに始められる自分がいることに気付いていて。

“ゲーム”っていう共通言語があると思うと、普段なら絶対にやりたくない営業活動もやるし、その安心感は大きいと思います。


坂野:僕も、それはすごく大事なことだと思いますね。


井上:共通言語があると自信に繋がりますよね。


〇嫌な気持ちとの向き合い方(井上編)

井上:あと思い出したことがあって、不登校だった時に感じてた「朝、学校に行きたくない気持ち」みたいなものは、今もあります。


坂野:なるほど。継続中なんですね。


井上:はい。だからそこに関して成長した感じは全く無くて、

ゲームでなら人と仲良くできる自信があるって言うものの、

「ゲームが好きじゃなかったら仲良くなれないな」とか「僕と一緒にゲームしてもらえるのか」ってずっと心配してるし、恐れてる部分でもあるんですよ。


継続中の話でいうと、昨日仕事があったんですけど、すごいしんどくて。

うちの会社はそういう気持ちも理解してくれるので正直、社内の約束だったら断ってたと思うんですが、社外の人とのアポだったので断れないし本当に嫌でした。

その一方で面白かったのは、行って喋ってると楽しくなってテンション高く仕事し始めてるんですよ。それが、学校に行ってた時と似てる気がして。

別に学校に行ってしまえば楽しい。ただ学校に行くまでがつらい。


坂野:あれ、なんなんでしょうね。


井上:すごい不思議ですよね。なので昨日も、あの当時に頑張ってたことを今も頑張ってるなと思いました。いかにハードルを下げれるかという。

朝起きて最初のハードルはトイレに行くことなんですけど、トイレに行くことの何がいいって、布団から出られるんです。その足で顔を洗いに行くと目が覚めるので、着替えたりだとか次の段階に進んでいける。それで玄関まで来た時に、いきなり「学校に行く」となると嫌になるので、まず「靴を履く」ことを目標にするんです。


坂野:課題を砕いていくってことですね。


井上:そうです。「嫌になったら帰ればいい」って自分に言い聞かせながら靴を履くと「せっかくだし外に出てみようかな」になって、日の光を浴びると「散歩でもしようかな」という気になってくるので、一応学校の方角に歩いてみる。

そういうのを繰り返しながら校門まで行ってみて、嫌だったら帰ればいいし、誰かに見つかったら行く。っていうのをずっとやってたんです。

それと同じようなことを、昨日の朝もやってたなと思って。


僕はフリースクールを開くにあたって、そんな感じでみんながハードルを低く来てくれれば嬉しいです。

来て何をするとかは関係なく「ただ来て帰る」だけで、さっきの僕のタスクでいくと8割くらいは達成してますから、ほぼ学校に行ったと言っても過言ではないと思います。


坂野:確かに過言ではない。後はもう、方向とかベクトルの問題だけですもんね。


井上:そういうステップを踏める場所になりたいです。


〇嫌な気持ちとの向き合い方(坂野編)

坂野:僕の場合は「完璧じゃないとダメだ」っていう考えが、不登校を経験した時から今でもあって。

なので家にずっといると、あの時の自分になる気がして、それが怖くて家を出てるところがあります。


井上:今の流れに乗っておかないと辞めてしまうかもしれないってことですね。


坂野:一回プツンと切れたら「またあの頃に戻ってしまうんじゃないか」っていう不安があるので、その不安や恐怖から逃げる為に仕事を沢山入れたりして、毎日頑張るって感じです。


井上:確かに、それも一つのやり方ですね。


坂野:はい。ただ、それが他の人に当てはまるとも思わないし、それをやってて幸せかと聞かれたら疑問に思うので、みんなに奨めてるわけでは無くて。僕の場合はそれが解決法だったかなと思います。


井上:あー。でもそれと似たような感覚で、断りづらい人との約束を入れるっていうのは効果がすごくある気がします。

行ってみたら楽しんでる自分がいるのを知っていながら家から出れなくなる時って、考えても理由は分からないし、どう解決すればいいか悩むよりも、とりあえず外に出るっていうことは誰しも一定必要かなと。

そういう強制力みたいなものが外にあるのもいいけど、坂野さんみたいに自分の中に持っておくのも、一つの生きる力ですよね。

多分、無理やり靴を履かされたら一回くらい外に出ると思うし。


坂野:それ僕なら暴れまくりますけどね

二人:(爆笑)

井上:まあ、自分だけのルールとかを決めておいて、ちょっとずつ進めていくって大切なことだと思うので、そういう場所になればいいですよね。


坂野:本当ですね、一歩ずつ頑張っていきましょう。


それでは今回はこのへんで。また次回お会いしましょう。

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