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POST3『不登校を経験して得たもの』

こちらのラジオの書き起こしです。通勤通学中に音声で聞きたい方は下記リンク先から
https://note.mu/sg_post/n/n252ff64fe57e

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〇不登校で得したこと

井上:不登校で得したことってなにかありますか?

坂野:考える時間が沢山あったことですかね。


井上:あー。それはすごい納得します。

僕らはそれが早かったというだけで、不登校じゃなくても、人生のどこかでそういう考える時間って絶対必要になってくると思うので。


坂野:そう考えるとすごい良いですよね。

仕事行かないと最悪死ぬけど、学校は別に行かなくても死なないじゃないですか。


井上:確かに、早めに経験出来てよかった。それは得した感じがすごいありますね。

今まわりで、仕事ができなくなって休んでる人とかを見ると、僕が中学生の頃に考えてた事で悩んでたりするんですよ。なので、そういう時に不登校でよかったって思います。


坂野:例えば、リクルートスーツ着て面接に行けないとか、人と話すのが苦手で面接に行けないとか、中学校で思ってました。


井上:だいぶ早くに終わってますもんね。どうしても行きたくない時の対処がうまくなったり。

僕は、リフレッシュする日をしっかり作るようにしています。


〇行きたくない時の対処法

坂野:それで言うと、僕も仕事を始めてから、行けなくなる時があって悩んでたんですけど、仕事を趣味として楽しめる領域から出さないようにしました。仕事してて楽しいなって思える範囲でやるように気を付けてます。


井上:あくまで「楽しいことをしている」範疇に収めるんですね。


坂野:そうです。だから無理しない。

そういう対処も不登校を経験して勉強できたことだと思います。


井上:振り返ってみると「学校に行かないとダメだと思うから学校に行けなかった」んですよね。


坂野:「学校」も「行かないとダメ」って思うのも両方しんどいですもんね。


井上:そうなんですよ。最近も仕事にすごく行きたくない日があって、そんな時に頭の中で自然と「行かなくてもいい」って思うようにしてる事に気付いて。

そう思ってると、やることは一緒なのに考え方だけですごく変わります。

フリースクールを開くにあたって、今から9時に出勤するようにしてるんですけど、それも「9時に出勤しないと」って思うとしんどいけど「9時じゃなくてもいい」と思うと少し楽になります。

少し遅れるかもと思ってても、結局ぴったりだったりもしますし。惰性くらいの気持ちでやるのがいいのかなって。


坂野:前向きな惰性って必要ですよね。


井上:今やってることを続けとく、みたいな。

一回辞めてしまうと、やり始めるのが大変ですし、辞めるのが勿体なく思えたりします。


坂野:それこそ、動き始めた物体は簡単に動いていくんですよ。摩擦力とかもそうですけど、動かすまでにすごい力が生じる。

それって精神世界でも共通してる気がします。


井上:雪だるま式に勝手に大きくなっていく感じで、最初の雪玉を作る段階が難しかったりするんですよね。

フリースクール『POST』っていう場所の存在も、まず「学校へ行く」じゃなくて「外に出る」という最初の雪玉から、最終的に学校に行くとかのお手伝いができれば良いなと思います!


それでは今回はこのへんで。また次回お会いしましょう。

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