『諦める』人生から、『明らめる』人生に

こちらは、僕が Talk Your Will in HIKONE に登壇するにあたって、最初に書いた原稿です。
イベントの趣旨が『1分で話せ』だったので、このままではいけないと思い、本番ではもっともっと削った内容を話しました。
せっかく書いた内容だから、みんなに読んで欲しくて、noteにもアップロードしました。

不登校になった理由

僕は小学校5年生と、中学生2年生で不登校をしていました。それ以外の学年も通学してたのは週3日ぐらいです。

どうして不登校だったのか。登壇する事になってから改めて考えてみました。理由は2つあります。

一つは「朝起きられないこと」。僕は朝起きるのがすごく苦手で、毎朝母親に怒られながら、遅刻して学校に通っていました。

もう一つは「宿題ができなかったこと」。内容が難しいとか、わからないわけじゃないんです。むしろ簡単だとすら思ってる。でも、なぜかできませんでした。

毎日遅刻して、毎日宿題をやってなくて先生に怒られる。そんなことを繰り返しているうちに、気がつけば不登校になっていました。

乗り越えた不登校?

僕が不登校になった理由をお伝えしましたが、今では環境に恵まれてなんとか就職して、毎日仕事しています。

僕はあの辛かった日々を乗り越えました。僕はフリースクールに来てくれる子どもたちに、僕を通して希望を伝えたい。

・・なんて。言えればよかったんですけど。残念ながら、今でも僕は不登校を乗り越えていません。

子どもの僕の勘違い

不登校だった当時。僕は「大人になれば、この辛い時間はなくなる。」と思っていました。自然と朝起きられるようになって、立派な大人になれるんだって。でもそうじゃありませんでした。

朝起きるのはまだ辛く、〆切に追われる毎日が苦しい。更には日々成長を求められ、結果を出さねばならないと焦る。不登校だったあの時よりも、何倍も何倍も辛い。

僕が子どもたちに伝えたいのは、その残酷な事実です。

僕が子どもたちに教えられること

僕は諦めました。「僕には克服出来ないことがある」

でも同時に、僕は明らめました。「それでも生きていくしかないんだ」

明らめた先に、僕は自分の人生を手に入れました。おかげで苦しくも、楽しい人生を過ごしています。

僕が子どもたちに教えられることは「どうやって苦しい毎日を乗り越えているのか」ただその一つです。

わからないことも沢山あります。そこは不登校の親御さんと、こどもと一緒に解決策を作っていくしかない。僕は前に進む苦しみ方を知っているから、そこから逃げ出したりしません。一緒に人生を歩む覚悟で向きあいます。

ここにいるみなさんのお知り合いで、不登校の子どもで悩んでいる方がいれば、ぜひご紹介ください。一緒に、これから生きていく方法を考えましょう。

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