隠蔽捜査

今野敏 隠蔽捜査 というシリーズが刊行されている。
タイトルでわかるように警察小説だ。
これを読み始めたきっかけ、というよりも
警察小説を読み始めたきっかけは、父からの電話
だった。
病気で身体が弱ってきたものの、頭はまだまだ
しっかりしていた父からある日電話があった。
その日の新聞に新刊広告として載っていた
隠蔽捜査2 を買って来て欲しい
というリクエストだった。
私「まあ買って届けるけど、『1』はもう読んだ?」
父「いや、読んでない。2の広告が面白そうだったから」
私「じゃあ1から読んだ方がいいよ。その方が面白い」
父「そんなもんかねえ」

その日の仕事帰り、1と2を買って父に届けた。
2日後電話があり、
「やっぱりお前の言うように1から読んでよかった。
あれは面白いよ」
とのことだった。父もかなり本を読むのが早い方だった。
私もすぐにそれらを読んだ。
私「警察の中って、あんなもんかね?」
父「まあ大なり小なり、あんな感じの部分もある」
父は警察官だった。

第3巻が出版される前に父は亡くなった。

そこからそのシリーズが出るたびに買って読む。
昨日はシリーズ12作目が出た。

その日のうちに読んでしまった。

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