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アイドルを推してると社会問題とぶち当たる時がある

前々から書きたかったテーマなんですが今こそ世の中に届けたいと思って書きました。
アイドルって意外と社会問題と密接に繋がっているなとおもったきっかけと推し活を通して社会勉強をする大切さを体験した話です。

最推しと差別
私がガールズ・アラウドを好きになったきっかけはイギリスのカレッジステイに向かう飛行機でした。
飛行機のオーディオ番組で流れた『サウンド・オブ・ジ・アンダーグラウンド』に衝撃を受け初めて買った『トップ・オブ・ザ・ポップス』という雑誌で「真ん中の子とってもかわいい‼︎」と一目惚れしたのがニコラでした。

Girls Aloud On Top Of The Pops Mag

翌年アルバムを入手できましたが特典のMVを観た時ある違和感を持ちました。

「なんでニコラのソロパート少ないの?」

ニコラだけソロパートが少なかったり単独インタビューが無かったりと他の4人に比べて明らかに待遇が悪いなと不満を持ちながらもそれまで応援し続けていました。
そしてニコラはデビュー5年目にして初の単独インタビューを受けましたがその表紙に衝撃的な一言が書かれていました。

Fabulous Mag

「私は自分がものすごくブサイクだって思わないようにお酒に走った」

この雑誌で初めてニコラが赤毛と肌の色で差別を受けていた事を知りました。

赤毛と白い肌差別
赤毛差別はイギリスで根強く残っており『ハリーポッター』でもロンが赤毛を馬鹿にされる描写がありました。
また白人のトレンドとして小麦色の肌はステータスとなっており白い肌は「幽霊みたい」「バカンスにも行けない貧乏人」と言われ蔑まれていました。
そのためニコラはデビュー2年目に髪を染め無理やり肌を焼いていましたがその反動で肌がボロボロになってしまいました。

そんなニコラが変わるきっかけはあるテレビ番組の企画でした。
やりたい事を1つだけ叶えるという企画で他のメンバーがダンスやポロ、ミュージカルを選ぶ中ニコラはこう決心しました。

「色白の人のための化粧品を作りたい」

ニコラは化粧品メーカーで開発事業に取り組み『デインティー・ドール』というオリジナルブランドを立ち上げました。
差別を乗り越えたニコラは髪の色を赤毛に戻しあるがままの姿で堂々と人前に立てるようになりました。
そしてニコラは同じ苦しみを抱える少女達のために立ち上がります。

アイドルの社会貢献
2010年ニコラはBBCの番組『ザ・トゥルース・アバウト・タンニング』という番組で日焼けサロン利用による皮膚がんのリスクを訴えたり下院でスピーチしたりしました。
その結果同年『18歳未満の日焼けサロン利用禁止法』が制定されました。
アイドルに模範としての役割や知性が求められている事や社会貢献のため当たり前のように政治活動を行う姿は私の中でものすごく衝撃的だったし大いに影響を受けました。
またニコラが苦しんでいたのを知らなかった事がものすごく恥だったしニコラの存在が単なる好きから尊敬に変わりました。

The Truth About Tanning
Nicola speaked in MP


推しが加害者になった場合
これまで推しが被害者だった場合について長々と書きましたがもし推しが加害者になっていた場合はどう受け止めればいいのでしょうか?
実はガールズ・アラウドで1番人気だったシェリルはデビュー翌年にナイトクラブで黒人女性を殴った罪で逮捕されています。

Cheryl arrested

この時問題だったのはシェリルが差別発言がしたと噂されていましたがシェリルが否定し有耶無耶のまま復帰してしまった事と罰が3000ポンド(約55万円)の罰金と120時間の社会奉仕と軽かった事です。
これから売り出していく大切な時だったから大事にしたくはなかったんでしょうが今だったらこんな処分では済まないだろうしシェリルの口からきちんと罪を認め謝罪した方が良かったのではと思います。

今こそ推し方を考える時
これまでの推し活は現実社会と切り離され純粋に推しと自分だけの世界で進められていたと思います。
しかし昨今社会の在り方が急速に変わっていき否応なしに海外のやり方が入ってきています。
ただ推しや推しの関係者を庇いたいからと言って推しを盲目に擁護し現状から目を背け悪い事を悪いと言えないのは推しのためになるのでしょうか?
推しに胸を張って活動してもらえるよう、自分達が胸を張って応援できるよう推し方を考える時が来たのではないでしょうか。

芸能活動、創作活動は社会と密接に関わっておりどうしても推し活が現実の社会問題とぶち当たる事はこれからもっと増えていくと思います。
だからこそ推し活の中に推す事だけでなく学びも必要だと思うし推しを知り守れる賢さを身につけるのもこれからの推し活の指標になってほしいです。

最後に皆様が素敵な推し活を続けられる事を願います。

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