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イギリスでも起きている性加害告発問題

2024年になりましたね。
今年もよろしくお願いします。
新年最初のnoteなので明るい話題にしようと思ってましたがこのニュースを深く掘り下げなければと思い今回このテーマにしました。

有名コメディアンへの性加害告発問題
去年の年末日本を騒がせた複数の女性が松本人志の性加害を告発した問題、その3ヶ月前のイギリスでも同じくコメディアンが性加害を告発される事件が起きました。
告発されたのはラッセル・ブランド、ケイティー・ペリーの元夫と言えばピンとくる人もいるでしょう。
4人の女性が2006年から2013年の間に性加害を受けたと告発しました。

被害の状況についても記載されているので記事を読む際はご注意下さい。

ラッドカルチャー
またこの性加害の告発を受けて当時の風潮『ラッドカルチャー』が問題視されています。
ラッドカルチャーとは90〜00年代イギリスで流行った若い男性主体のサブカルチャーで過度な飲酒や夜遊び、女性蔑視な言動など有害な男性性を崇めるものでした。
詳しくはセレブニュースサイト『フロントロウ』で説明されています。 

この記事の中でラッセル・ブランドだけでなくラジオ番組司会者クリス・モイルズについても書かれていますが彼はかつてガールズ・アラウドのニコラを誹謗中傷していました。
この件でシェリルが激怒し彼のラジオ番組をボイコットしています。
シェリルは「あいつが私の友達になんて言ったか知った時本当にイライラしたしガッカリした。」と怒りを露わにしていました。
後にニコラもライブのMCで放送禁止用語を交えて強く非難していました。

日本との共通点・相違点
イギリスの性加害告発の流れを見ていると日本と共通する点が見受けられます。
それは当時の文化的背景も考慮して批判されている点です。
日本でも以前小山田圭吾のいじめ記事問題がきっかけで90年代の露悪的サブカルチャーが問題視されましたが、今回の告発で更に当時の女性蔑視なお笑いの批判も増えました。
イギリスのラッドカルチャーも有害な男性性を持て囃す風潮や男尊女卑で女性を性的対象として面白おかしく消費していた所が問題視されています。
ただ相違点としてイギリスではメディアや警察、首相官邸までもが迅速に対応している点です。
YouTubeはラッセルの動画配信による収益化を停止(配信自体は停止されていない)、テレビ局は彼が出演した番組をストリーミング上から削除しました。
ロンドン警察庁も捜査を進めており「どんなに過去の被害でも通報してほしい」と被害者に呼びかけています。
首相官邸も「非常に深刻かつ憂慮すべき事態」と声明を出し事件解明を要求しています。
ラッセル・ブランドは疑惑を否定しまだ加害者だと確定した訳ではないので松本人志と同じ立場です。
しかし松本人志を擁護するタレントの発言を流しているメディアや告発した文春への批判も多い日本と置かれている状況は全然違うなと思いました。

今回の件を通して
日英で起こった性加害の告発事件を追っていくうちにイギリスでもまだ男尊女卑で保守的な風潮が残っている事を知り、ガールポップで男性を打ち負かす女性像はラッドカルチャーへのカウンターとして生まれたのかなと考えてみるなどイギリスの知らない面がたくさん見えてきました。
イギリスにおける男尊女卑はブリット・アワードでも問題になりましたし今後ガールポップを知る上でしっかり学んでいかなくてはと改めて考えました。
またこの件で日本でも #MeToo の流れが生まれるのかなという期待を持っています。
今SNSを通して音楽界でも性加害の告発をする女性達が現れました。
告発した女性への誹謗中傷も見受けられますが賛同の声も広まっています。
真相が解明されて日本でも性加害について真剣に考えるターニングポイントになればと願っています。

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