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15 晴れたらいいね

仮氏…ねぇ…。

しがないが絶対神としてやまない恋愛指南本『スパルタ婚活塾』に、「最悪こいつがいるしな…と心の余裕をもってから理想の男にアピールしろ」という旨のことを書いていた。

ここから、しがないは彼氏ではなく、仮氏を作ろうと動くことになる。



ところで、『最悪こいつがいるし…』と思える人ってどんな人だろう。
いわば、『最悪でも、この人とならどうなっても良い』と思える人である。

しがないは30半ばのOL年齢である。年齢も年齢なので、結婚することになるかもしれない、付き合っているのだから身体の関係もあるのだろう。

となると、

・生理的に無理ではなく
・年収もそこそこあって
・きちんとした人

である。
本には『ブサイクだろうが年収が低かろうがでも誰でもいい』と書いてあるが、実際には、

(自分的水準でギリギリいける程度の)ブサイクだろうが、(ギリギリ結婚できる程度で)年収が低かろうが誰でもいい』である。
そんな人と『出会って』『付き合う』工程を踏まなければならない。


また、スパルタ婚活塾には、『女は待ちの姿勢でいけ』という教えもある。

ということは、『出会って』『好きになってもらい』『告白してもらい』『付き合う』という工程を踏まないといけない。

…ハードル高っ!!

理想の相手どころか、仮氏の時点でハードルが高すぎる…!
「付き合うってどうやってやるんですかぁ?」と恋愛に関してはパッパラパーのしがないにとって、難しすぎる。

足りないものが多すぎるなぁ…と、自分にとって足りないものを書き出すことにした。

1.容姿
2.恋愛コミュニケーション力
3.人への興味
4.男性を怖いと思わない気持ち


・・・壊滅的じゃないか… !

大きくわけてこの4つ。細かいところを言うともっとあるだろう。
これから仮氏を作ろうとしている女にとって絶望的である。
こんな女が男性から好きになってもらえる?現実の厳しさがつらい。


ハッキリ言って、今までサボってた分のツケである。
「女子同士でヲタクやってる方が楽しいよねアハハ~」とかふざけながら、全力でヲタクを楽しみながら現実をサボっていたときも、世の中の婚活女子たちは自分磨きや出会いを求めて戦っていたのだ。私がやってこなかっただけだ。

痛い、ツライ…!
でも立ち上がるなら今だ!

理想の人を考えると、好きななれる人だったので師匠に当てはめると、師匠と会うまでの1ヵ月の間に仮氏を作らなければならない。
もういろんな人と会い続けるしかない…!今すぐ動かないと!


そう決意した矢先、緊急事態宣言が入り、アプリ飯(アプリでマッチした人とのご飯)の予定やヲタクの予定が一気に吹き飛ぶことになる。

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