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【D-DAY TOUR THE FINAL in Seoul day3】

2023.08.06
この日は私の人生にとってものすごく衝撃的で、後にも先にももうこんなにも素晴らしい日は来ないだろうな…。

やっと感想をかけるぐらいまでに気持ちの整理が着いたから、少し長いけど是非聞いて欲しいと思う。

最後のD-DAY

本当の本当に最後の日。私達にとっても、彼にとっても、泣いても笑っても最後のD-DAY。
何がなんでも行ってやると誓った6/25から早1ヶ月ちょっと。最終日、彼の最後のD-DAYをしっかりと受け止め、見届けれたことがどれだけ幸せな事だったか、きっとまだ本当の幸せは感じ切れてないのではと思う。1年後、5年後、10年後、時間が経つ事にその素晴らしさを改めて実感することになりそうで。

彼の愛のカタチ

彼が作りあげていた強い自分、世の中に抵抗する怒りの鎧を纏った自分。

「トラウマや重圧から自らを解放させる」

そんな意味を込めて、始まったこのD-DAYTOURの最終日となったこの日、その纏った鎧全てが溶けた後の本当のミンユンギの姿を、彼は初めて私たちの前で見せてくれた。

あまりに繊細で儚くて、思わず抱きしめて守ってあげなきゃいけないと思わされるその表情に何度も涙した。
あんなにも世の中に対する毒を、お世辞にも綺麗とは言えない言葉で吐き捨てたかと思えば、見たこともないぐらいに綺麗な涙を止めどなく流し続け、我慢しようと思えば思うほど溢れ出てくるその涙を私は必死に受け止めた。
こんなのずるいとも思った。

「いつも一人で泣くから、誰かが泣いてるとどうしたらいいかわからない」

そう言っていたあなたが、何万、何十万の人に涙を隠す素振りさえもせず、

「こんな僕も受け止めて」

と言うように声を上げながら泣く姿は、どうやってでも愛さざるを得なかった。誰よりも守りたいと思った。

辛かったね。大丈夫、いつも私たちがそばにいるから。これからは何も心配しなくていいから。
声にならない声でそう言いながら、私も一緒に止まらない涙を流した。


最後のThe lastは、私の中で記憶に無い記憶となってしまった。
なぜか断片的にこの4分間だけ消えてしまっている。唯一覚えていることは、音楽が始まった瞬間彼の感情に自分の心が憑依してしまったようにすごく重たい何かを感じたことと、「誰が君ほどやれるって言うんだよ」という私たちの叫びをマイクもにぎらず全身で手を広げて受け止めた彼の姿、だけだ。

後に動画を見ても、ステージでの彼の姿はそれ以外何一つ記憶に無かった。この5ヶ月間かけて昇華させていたトラウマや重圧、過去の自分を最後のこのステージで魂を叫びながら全て解放させたのだと、この後の彼を見て悟ることになる。

そんな彼を見た瞬間、彼がどれほどに私たちを愛してくれているか、これまでに無いほど深く大きく感じた。メンバーに見せる表情でも、家族に見せる表情でもなく、今までに見たことない表情を私たちアミに初めて見せてくれた。「俺のファン達よ、堂々と顔を上げてくれ。誰が俺ほどやれるっていうんだよ」こんな歌詞を叫んでいた人と思えないほどに、彼は弱いところも隠したいところも全て私たちにさらけ出してくれたのだ。

「こんな僕も受け止めて欲しい」
「これからもそばにいて欲しい」

そして彼からのそんな思いを真っ直ぐに受けとった。

きっとこれは彼がこの10年間を通して私たちに示し、見せ続けてくれた結末にある最大級の愛のカタチなのだろう。

AgustDという名で固められた彼が全てをさらけだした後、なんの飾りも無いまるで生まれたての赤ちゃんみたいに純粋でただ真っ直ぐに愛するものだけに包まれる中、その時初めて優しく綻びた彼の表情はきっと生涯忘れられない。

そんな、硬い何かに固められていた自分を解放させたあまりに柔らかな彼の表情は、私を自然と前向きな気持ちにさせてくれた。微笑みながらも、なにか覚悟を決めたような意志のある瞳で真っ直ぐ前を向き、扉の中に消えていった彼を見て、寂しさなど微小たりとも感じなかった。
笑顔で「またね」と手を振ることが出来た。
またこうして笑顔でユンギに会いたい。

彼と私たち

このツアーはただの楽しいライブではない。きっと彼をよく知らない人が歌詞を見て、音楽を聞けば、重たい、暗いと感じるかもしれないようなセトリ構成だった。だけど言い換えれば、彼が私たちをより深く信頼し、全てを託し、彼の大きな暗闇となっているモノを昇華させる旅の供をして欲しいという彼からのかつてないほどに大きなお願いだったのかもしれない。それが出来ない人はついてこなくていい、と言っているまでにも感じた。

確かに彼をそこまで理解していない人からしたら、とても重たいものだったかもしれない。

それでも私たちは知っている。彼が1番嫌うことは、私たちが苦しみ、悲しむことだと。
そして彼も知っている。私たちがそんな彼の思いを心から理解していると。

だからこそ、彼は私たちが傷つくことや私たちを裏切る行為は絶対にしない。かといってお世辞に上辺だけのいい言葉をかけたりもしない。いつだって素直に率直に私たちと向かい合ってくれる。一見冷たく見える発言でも、裏を返せばその全てが必ず私たちに対する大きな優しさと愛なのだ。そんな彼と私たちだから、どんなものを一緒に背負っても大丈夫だと互いに思い合えた。
そして「僕たちは僕たちだけで幸せになるんだ」と、昔から彼がそう唱え続けていた言葉通り、この期間を通して私たちの中の確固たる信頼がより一層深まったのだ。

私たちにそんな大きな信頼を託してくれた彼の全ての姿を愛し、見守り、次の自分へと進むために扉の向こうへ足を踏み入れた彼を笑顔で見届けれたことに何よりも感謝したい。一人孤独に耐えながら血の滲むような努力をし続けてきた彼の人生の1部をただ目撃した人でなく、苦労も幸も一緒に感じ、作りあげた共作者となれたことに。

彼が作り上げる世界の意味

今回私は運良く前の席に入れたが、正直彼のライブに関して本当の意味で言うと、近さなんて関係ないと思った。

彼はファンサービスをすること、アイドルとファンとしてアミと接することはそれほど望んでいないと感じている。
それは私も同じで、今回近くで見たからこそ余計に思ったことなのかもしれない。
認知をして欲しい、ファンサをして欲しい、こっちを見てほしい、そんな気持ちなんて正直死ぬほどどうでもいい。確かに誰しもが1度は願い望むことかもしれないが、このツアーを完全に理解する為にはむしろ、そう思うことが失礼にあたるのではないか、とまで思うほどに彼の作りあげる世界はそんな今まで通りのものではなかった。

彼は彼の命を吹き込んだ音楽というもので作り上げる世界を、自分の愛する人達と一緒に共有し、そこで深く接していたいと考える人なのではないかと思う。それを感じることに、距離が近いかどうかなんて関係なかった。

最前だとどうしても、''私 対 彼''になってしまうのだ。いい経験になることは間違いないが、私にはあまり向いてないと感じた。
彼はarmy全員と一緒に作り上げることを大事にしているのだと、その舞台を見ればひと目でわかる。個人が主張されすぎてしまう最前よりも、少し遠くでもアミボムに照らされた空間の上に立ち、その空間に向かって魂をぶつけながらステージする彼を見ることに大きな意味があるのではないかと感じたのだ。私はそうやって彼と繋がり合うことが1番幸せな事だと考えている。

ただ会いに行くだけのライブではない。
彼のライブの楽しみ方は他と違うと捉えた方がいい。どれだけ席が遠くたって、例え会場にさえ行けなくたって、彼の伝えたいことはしっかりと胸に届く。彼はそういう人なのだ。

これからも共に


そうやって一緒に作り上げた28公演は、互いの人生にとって大きな意味を成した。一つ一つが、彼にとっても、私たちにとっても、何よりも大事な宝物だ。

こうやって互いに人生の1部を共有し合い、時に励まし合い、支え合い、刺激を与え合える、そんな存在にもう既に出逢えた私達は本当に幸せ者以外の何者でもない。

これからも、ずっとこうやってそばに居たいと願う。これ以上もこれ以下も望まない。互いに毎日忙しない日々をすごしているし、互いの全てを知る術もなければ知る理由もない。知らなくていいとまで思う。それでも、同じひとつを共有して、互いの人生の一部がなんの弊害もなく重なり合う瞬間をなるべく多く感じて生きていきたい。

雷と雨に打たれながらはじまる今回のD-DAY。
最終公演が終わった後、外に出た時に目に映りこんだ一面に広がるピンク色の空があまりにも綺麗で涙が出た。

彼の人生のchapter1の終わりとchapter2の始まりを優しく包み込んでくれるようなその光景を見た瞬間に、これからの彼が孤独に悩むことなく、少しでも多くの笑顔に包まれた日々を過ごして欲しいと思った。辛いことは生きていればあるだろうけど、それでもいい日が多いことを願って。

大きすぎるぐらいの愛を惜しみなくひたすらに与えてくれた彼に、いくら叫んでも足りないありがとうをこの先の私の人生をかけて伝え続けたいと改めて心に誓った、今回のD-DAY TOUR。


あなたの毎日にささやかな幸せを添え続けられるような存在でいることが、私の生きる意味です。ずっとずっと、繋いだ手は離さないで、幸せでいようね。

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