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【猫カフェMOCHA(モカ)】真菌に感染する猫が続出 感染で全治2ヶ月の従業員に治療費もなし

全国展開する猫カフェ「モカ(MOCHA)」でかつて勤務していた元店長のAさんと元アルバイトのBさんたちがブラック企業ユニオンに加盟し、運営会社であるリポット(旧:ケイアイコーポレーション)に対して、未払い残業代や猫の扱いなど当時の働き方の事実を認め、改善するよう団体交渉をしています。記事の第一弾は次のリンクからご覧ください。

病気の猫を病院に連れて行くのは自己負担? 猫カフェ「MOCHA(モカ)」の元従業員たちが、団体交渉を始めました!

■休憩がなくストレスのたまる猫たちに蔓延する真菌

今回は、「真菌」の被害についてご説明します。

猫が発症しやすい病気の一つに、猫カビと呼ばれる真菌症(皮膚糸状菌症)があります。真菌の感染により、円形脱毛になったり、フケやカサブタ、発疹や痒みを伴うこともあります。特に、子猫や高齢の猫が感染しやすいのですが、ストレス等で免疫力が落ちている猫も感染しやすいとされています。モカでは、真菌症に罹患することの滅多にないはずの、大人の猫の感染が多発していました。

モカでは当時、猫は営業時間中、ずっと客のいるフロアに出しっぱなしにされ、バックヤードに下げる休憩が与えられていませんでした。フロアでも猫はのんびり休んでいるように見えるかもしれませんが、客がいる中で十分に休めません。休憩のないまま開店の10時から、子猫は20時、大人の猫は閉店の22時まで働かされていました。このような中では、ストレスで免疫力が低下し、猫たちは真菌に感染しやすくなってしまいます。

そればかりか、店舗によっては真菌に感染していることが明らかな猫がフロアに出させられることまでありました。SNSに毛の禿げた猫の写真をアップしている客もいたほどです。

■感染する猫が多すぎて病院に連れて行けず

症状のひどいときは、内服を服用させつつ外用薬で治療し、2〜3日に1回、真菌に効く薬用シャンプーを行います。真菌が流行りはじめた頃は通院して診てもらっていましたが、あまりにも感染する猫が多い一方で、猫の管理をしている担当者は当時Aさん一人しかおらず、病院に連れて行くことも難しくなってしまいました。

店舗でできる対応として、従業員たちは、ブラックライトを購入することにしました。患部にブラックライトを当て、蛍光色に光ったらまだ菌がいると判断するという方法です。光らなければ菌がいないと判断し、フロアに出す前に最終シャンプーをしてフロア復帰という流れでした。

ストレスのたまる環境が変わらず、病院にも行けない環境で、1〜2週間で治る猫もいれば、1ヶ月半もの長期に渡って感染を繰り返す猫もいました。

写真(上):当時のモカの猫。真菌に感染し、左耳の後ろがピンク色に禿げ上がってしまっているのがわかります。

■全治2ヶ月、感染で首が腫れ上がっても治療費出ず

写真(上):モカの猫から感染したBさんの左腕の真菌症の跡。当時は赤く腫れあがっていた。この部位の発症から2年以上経っても、いまだに残っている。治療費は自己負担だった。ほかにも複数の跡が腕や足にある。

この真菌は、猫から人間にも感染します。これだけ猫が真菌に感染する中、アルバイトのシフトリーダーとしてモカで長時間働いていたBさんも、真菌に感染して、首や腕が幅広い範囲で赤く腫れ上がってしまいました。

ところが、症状を店長に報告すると、「ヤバない?」と笑われたといいます。会社に治療費を打診しましたが、これも認められることはなく、全て自費負担。真菌の薬が店舗にあったので、それを塗っておくように言われただけでした。結局、Bさんの真菌は、完治するまでに約2ヶ月かかりました。現在でも、Bさんの腕や足には真菌に感染した跡が残ってしまっています。

ブラック企業ユニオンでは、過去に従業員と猫の環境を犠牲にして働かせていたことに対して、運営会社であるリポット(旧:ケイアイコーポレーション)に対して、事実を認めて改善させ、責任を果たすよう求めていきます。

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