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「入門 般若心経の読み方」ひろさちや

フリッチョフ・カプラについて触れたので、般若心経にも。仏教に関する入門書を大量に書かれているひろさちやさん。扱うテーマは大きなものから、個別な経典の内容まで様々ですが、その語り口は至って平易です。

般若心経について、私はよく「情報理論である」というような説明をします。もっと言うと、「情報と物質の相互作用」について説明されている、というような解釈をしています。

一般には、「空」観とはなんぞや、に対する経典である、という解釈だと思います。それであってます。龍樹が書きたかったのは空です。でも、空って結局定義できないものなので、より扱いやすい、浅い階層にある概念を取り出して来た方が使いやすいので、私は「情報理論である」というような言い方をしています。

仏教経典は長いものが多いので、解説書読むだけではだいたい足りなくて、原典・訳本とまでは言わないまでも抄本くらいは読まないと足りないことが多いですね。般若心経は262文字なのでいちいち解説書に掲載されている分で足りるのがいいですね。短いので重宝するのか、お葬式なりなんなりマルチな場面で耳にすることが多いものではありますが、合ってるのかどうかはよくわかりません。ちょっと龍樹に聞いてきてください。

冒頭でフリッチョフ・カプラに触れていますが、カプラも当然空観については考察しています。言ってみれば、般若心経の世界観を現代物理学のツールを使って描き直すとカプラの研究になるのかも知れません。まあ長いんで比べられないんですけどもね。

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