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このどうしようもない世界に。野村尚平様

そう。野村文庫に入ったよ。
野村文庫について乱暴に紹介すると漫才師「令和喜多みな実」のボケ担当の野村尚平さんを応援するオンラインサロン。
のむさんの肩書きを書いていてすっごいしっくりこない。
そりゃそうだよね、枠に収まらない、それが野村尚平という男。


自ら言う、才能の塊なんです、っていう言葉が全然嫌味に聞こえない男。
才能なんていらんかった、っていう嘆きが全く嫌味に聞こえない男。

私がこの一年かけて一通り漫才劇場所属の芸人さんたちのネタを見に行き、時には配信を書い、snsを縦横無尽にチェックしてわかったことがある。

のむさんをここに閉じ込めてはいけない。

漫才劇場を批判するつもりは全くないのだけど、野村尚平という男を見ていると、「劇場で一番になる」ことよりも、お金を払って興行を見に来てくれる人たちの前で面白いことをしたい、人の気持ちに訴えかけることをしたい。だから人前に立ち続けているんだ、それがお笑いであろうと、演劇であろうと、ドラマであろうと、人前で魅せ続けたいんだという気概を感じる。

私が大人(年齢的に)でよかった。
私の場合30代の頃ならのむさんの魅力に、のむさんが創り出す創作物の魅力に気づけなかったと思う。

誤解を恐れずに言うとのむさんは作品の受け手に甘えている。
けれどそれが悪ことだとは思えない。
だってそれで野村尚平の作品が広がるなら。次の世界を見せてくれるなら。
私たちはのむさんを思う存分甘やかし、のむさんから生み出される一つ一つをしっかり受け止めるために日々生きよう。この生きにくい世界を生き抜こう。そしてのむさんが愛するものを一つづつ丁寧に愛していこう。

夜中に何か投下しなければ明日生きていけないというのむさんを、野村尚平という人間を、心の底から愛している。そしてそうまでして夜を乗り越え、のむさんが今日も生きようとしてくれている、このどうしようもない世界を、わたしは全力で愛する。


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