名古屋工業大学 物理工学科   3年次編入試験 合格体験記


2022年の名古屋工業大学の編入試験に合格したSHAです。私立文系出身です。今から1年前のことなので、役に立つかわからないですが、興味ある方はぜひ参考にしていただければ幸いです。

目次

1.自己紹介
2.理転編入の理由
3.試験内容               4.試験対策(勉強内容や参考書など)
5.試験の出来
6.成績開示
7.編入後の生活
8.最後に


1.自己紹介

私は、愛知県出身で中高一貫校に通っていました。高校の文理選択の時から文系を選択しました。大学入試を疎かにしてしまい、愛知県の某私立大学に入学しましたが、雰囲気が合わなかったので、編入することを決意しました。

2.理転編入の理由

はじめは、他の大学の文系学部の編入を考えていましたが、どの大学も入試倍率が高くて私には無理だなと思いました。しかし、理系学部の入試倍率は2倍〜3倍程度の大学もあったため、ワンチャン合格できるのではと考えました。(後に痛い目に遭います)
また、小さい頃から数学の問題を考えることが好きだったり、何か研究したい意欲は強かったので、理転するのもアリだなと思いました。このようなことから理転編入を決意しました。
その後、どの学部学科を志望するか悩んでいましたが、基礎科目と専門科目の試験内容が似ている学科かつ倍率が低い大学を探していたところ、筑波大学、名古屋工業大学、岐阜大学の物理系の学科が合致しました。それらの3大学の物理系学科の編入試験を受けようと決意しました。


3.試験対策

名工大物理工学科の編入試験の内容は

・英語(穴埋め問題、英文和訳、長文読解)100点満点
めちゃくちゃ簡単です。toeic700点くらいあれば、8割は取れると思います。

・数学(微積分、線形代数)100点満点
高専生からすれば簡単だと思います。

・物理(力学、電磁気学、電気回路)100点満点
毎年難しい問題が出る傾向にあります。

・専門科目(力学、電磁気学)300点満点
簡単な問題と難しい問題とがはっきりしています。

過去問は公開されているので、絶対に解いた方がいいと思います。ちなみに試験は平日に行われるので、他大学生の方は事前に課題などを済ましておいた方がいいかもしれません。


4.試験対策

各科目ごとに書いていきます。

英語

先ほども言った通り、名工大の英語は簡単なので、英語が超苦手な人でなければ8割は取れると思います。ほとんど記号問題なので、toeicの問題集をやることをおすすめします。

数学

数学に関してはマセマシリーズや編入数学過去問特訓を使っていました。マセマシリーズについては、微分積分・線形代数をやればいいと思います。
過去問特訓については、私はb問題までは完璧にしました。

物理

名工大の物理は5割取ればいいくらい難しいです。
私はサイエンス社が出版している基礎物理学演習や電磁気学演習を使いました。

専門

物理工学科の専門試験については、物理と化学どちらかを選択できます。私は物理を選択しました。化学に関してはわからないです。
物理に関しては、簡単な問題を間違えなければ大丈夫だと思います。
参考書は大学生の初等力学、大学生の電磁気学を使いました。

高専生の方はこれらの参考書をしっかりやれば合格に近づくと思います。私のように、理転編入を目指す方は、数学は数Ⅲ、物理は高校の教科書から始めることをおすすめします。

5.試験の出来

1日目

午前中に数学、午後に英語と物理の試験がありました。

1.数学
大門1、2は(1)だけできました。大門3は全くわからなくて白紙で出しました。大門4は完答できました。
手応えは5割くらい。

2.英語
とても簡単でほぼできました。
手応えは8割強くらい。

3.物理
毎年難しいと言われている物理ですが、
私が受けた年の物理は簡単でした。
電磁気の作図はわからなかったですが、
大体できたと思いました。
手応えは8割くらい。

2日目

2日目は午前中に専門試験、午後(15時頃)から面接があります。

1.専門試験
私は物理を選択したので、大門3と大門4を解きました。大門3(力学)のIに関しては、全くわからなくて白紙で出しました。IIに関しては、(2)まで解けたともいます。Ⅲに関しては、典型的な慣性モーメントの問題だったので、完答できました。
大門4(電磁気学)に関しては、(1)〜(10)までありましたが、(8)くらいまで解けました。
大門3、4合わせてて手応えは6割あるかどうかくらいでした。

2.面接
面接時間は人によって異なります。私の前の人は5分程度でしたが、私は20分くらいでした。
面接内容は以下のような感じでした。
・志望動機
・なぜ理転したか
・数学の勉強方法
・物理の勉強方法
・やりたい研究
・試験の出来
・併願校

試験の出来については、面接官が私の答案用紙を見ながら話していたので、採点は終わってたと思います。
併願校を聞かれたときに、
「名工大受かったら、どうされますか?」
的なことを聞かれたので、ワンチャン受かったかもと思いました。
非常に手応えのある面接でした。

6.成績開示

編入試験の成績は以下のようでした。
英語:88点
数学:55点
物理:80点
専門:198点

ほぼ手応え通りでした。

7.編入後の生活

ここからは主に、理転編入、文転編入もしくは出身学部と大きく異なる学部に編入したい方向けの内容となっております。

1.編入試験合格後

編入試験に合格した直後、どのくらい単位認定されるか名工大の事務員の方と相談しました。英語、経営科目くらいしか認定されないと言われ、絶望状態でした。しかし、放送大学や単位互換制度を使えば単位認定してくれるとのことでした。だから、私は2年生後期から放送大学と単位互換制度を使って、
微積・線形代数・力学・電磁気学・量子力学などの科目を履修することにしました。
無事、全ての単位を修得することができました。

2.入学後

入学式の前日くらいに、編入オリエンテーションがあり、自分の単位認定された科目の紙が配られました。結果は60単位認定されました。認定科目のほとんどが放送大学と単位互換制度で修得した科目だったので、本当にそれらを活用してよかったです。
ちなみに前期後期合わせて、4科目以上単位を落とさなければ、留年せずに進学できるので、諦めずに頑張りたいと思います。

8.最後に

編入試験は、大学入試のように情報がほとんどないので、積極的に先輩方に聞くことが重要です。
私も編入合格者にさまざまなことを聞かせていただきました。もし、気になることなどありましたら
Twitter(@SHO14728043)までご連絡ください。
あなたの合格を心より応援しています。







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