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魔法のコトバ

『よろしくお願いいたします』

この言葉で終わっておけば、ビジネスメールは間違いない。
そう思って社会人生活を過ごしてきた。
実際、HOW TO本や解説サイトにも書いてある。
まさに『魔法のコトバ』なのだ。

しかし、齢を重ねて魔法のかかりが甘くなったのかもしれない。
自分が書くメールの文末が気になって仕方ない。

如何にして『魔法のコトバ』につなぐかを気にする日々。
・【リレーで重要なのはバトンパス】
...うん、そのとおり。

お願いする一文で〆るとき、これ以上頼りになる助っ人はいない。
・【85年阪神優勝時のバース級】
...無双。

ワタシの悩みを知ってか知らずか、
こんな終わり方のメールが届く。
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お忙しいところ、
ご協力ありがとうございました。

以上、よろしくお願いいたします。
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・・・あれ?
この『よろしくお願いいたします』は使い方として正解?
うーん、そんな細かいことは気にしなくてイイか。。。

自問自答を繰り返すワタシ、ある日ちょっとググってみた。
『よろしくお願いいたします 英語』
なんと、55もの英文を表す言葉らしい『魔法のコトバ』
・【55!松井!】
...高津にストレートばかり投げさせたノムさんスゴい。

また別な日、ふと小学一年の頃の出来事を思い出した。
友達の家に遊びに行ったとき、その母親から、
「カンダくんのお母さんに長いこと会うてないなー。
 "よろしく"言うといて~」
純粋無垢なワタシは家に帰ってすぐ、おかんに向かって、
「よろしく!」
と言い放った・・・あのときのオカンの顔は一生忘れない。
"ポカン"とは、あの顔の擬音だ。間違いない。

そうか、そう考えると、
「よろしく」は難しいのだ。
・【よろしくメカドック】
・【ブラックジャックによろしく】
・【よろしく哀愁】
...3つ目は難易度MAX。

とはいえ、
ある程度シックリきていることも否定できない。
〆の言葉として使うのは、正しいのであろう。
何せ55もの英文を表す言葉だ。
...大豊も55!スラッガーの背番号!

そうやって今日もまた、
『魔法のコトバ』
の使い方を悩みながらも、
送信ボタンをクリックするワタシであった。

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