「キュン」の素敵さと、暗さのMixは名曲の証

お久しぶりです。実のところ、noteやっているのも忘れていました<<ひどい
ちょっと、これは良い。と思ったので、感情のままに書きます。

けやき坂46 (ひらがなけやき) 改め 日向坂46 の曲に
『キュン』というのがあります。

この曲ですが、PVとして見てみると、かわいい女の子達が、素敵なダンスをして、精一杯動いていて、歌っていて。たまに『好き』とか言ってかなり『萌え』る楽曲にしあがっており、さすが日向坂は坂道の中でも明るさを前面に押し出したグループだな。と思います。

ですが。歌詞をよーく読んで行くとまた印象が変わっていきます。
『見て』『見かけて』『会いたい』のに『声をかけられない』というのをずっと歌っていて、しかもそれはどう考えても『観る』側に過ぎず、触れないし、声もかけないのに、ガチ恋になっているという『推し』を推すという歌詞。
その人の思い/想いしかなくて、しかもそれが『見守る』というオチになっているという物語性がほとんどなく『瞬間』のみを描いているのです。

つまり、『アイドルソング』なのに、ファンの視点『しか』歌ってない。というね……。
欅坂が暗黒部分の想いを歌っているのですが、ひらがなけやきからの日向坂は、明るい『闇』を歌っているというメタさ。
ところが、この歌詞の凄いところはもう一つあり、サビの部分で
『キュンキュンどうして』や『キュンキュンキュン切なく』など、『キュン』というタイトルにもなっている『オノマトペ』= 擬音語・擬声語・擬態語を多用しており、歌詞を読む、よりも先に『キュン』という単語が耳に残り、何を前後に言っているのかよりも『キュン』が可愛いな、というのを植え付けてくるというメタファーが隠されているのです。
全体的に歌詞というのは、全体を『読む』のは難しく、どうしても『音』に阻害され、記憶に残りにくくなるのが常です。ですから、きっちりと覚える為には歌詞カードが必要になり、歌手の人が『みんなで一緒にー』と言っても、サビのワンフレーズくらいしか歌えない。という事態が発生しやすいものです。
この、『オノマトペの多用』による歌詞の印象操作で、『可愛さ』を強調し、『不穏』な部分を隠し、そしてはまり、買った人が歌詞カードを読んで『俺/私/僕のことだ』と思いやすくする。表に出て無くて、『自分が気がついた』という『自分事』として記憶に刺さりやすくする。というテクニックが存分に生きているところはさすが秋元康さまさまだなぁ。と感嘆するところです。

そして、すばらしいのは、その歌詞なのにもかかわらず、振り付けと表情がただただ明るい。歌詞を『読まなければ』ものすごい前向きソングにしか聞こえない。
ということは、『気がつかなければ』前向きソング。
気がついてしまうと心に刺さる曲という。

表と裏。という意味で『歌』の表側と『曲』の裏側の二面性を備えた名曲です。
お勧め。

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調子に乗ってまた書きます。
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shachi

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