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なんでアニソンのラップ部分って辛いの?
という素朴な疑問をぶつけられ、まず答えたのが
「えっ、良い曲ですよ」
無難過ぎる答えでした。
が、返ってきた返事は辛辣です。
「曲は良いのは判りますが、ラップ部分に入るとなんか背筋が寒くなるというか顔を背けたくなるんですよ」
背けたくなりますか……そうですか。
では、擁護(に、ならないかもしれませんが)解説をして少しでも聞けるようにほぐしていきましょう。
題材1 「曲と曲の間、1番と2番の間に入るラップ」
ちょいちょいあるパターンですね。英語が散らばっていて、日本語も入っている「チェケラッ」って頑張っているパターンです。が、歌詞サイドから見るとかなり難しい部類になってます。
「HiHi 進め ReadyGo もっともっと」
なるほど。ラップの命である韻はほぼありませんし、言ってることはほぼ同一で勢いを積むようなそんな単語がならんでいます。そして発音もどうしてかわかりませんが(ええ、判りませんよ)英語部分も日本語にしか聞こえません。
そういう時はこう聞いてください。
「巻き込もうとして頑張って歌ってくれている」
これです。難しく聞かず、一緒に巻き込もうとしてるんだ。と。
題材2「曲の主題として、頭からずっとあるラップ」
めったにありませんが、発音大事な韻と音を合わせるのが難しく、相性が悪いと中々大変な感じのものです。これもまた専門の歌手でも難しいものです。
こういうのに当たった場合もうそういう音楽として受け入れるのが一番なのですが、難しい場合も多いんですよね。
そういう曲もあります。仕方ないです。
結論 日本語のラップ自体難しいのに、ラップ専門の人で無い歌い手さんが頑張ってるのだから敬意を持って聞きましょう。
それでもダメな場合は仕方ないです。
全部好きで居る必要は無いですが、良いところもありますのでそういう所を探しましょう。
表現の一つとして、アップテンポとバラードが定着してきてはいますが、ラップやジャズなど英語発祥のものが日本語で定着するには、まだまだビッグヒットが何回か必要かと思います。
スチャダラパーやRIP SLYME、FLOWやぼくのりりっくのぼうよみなどアニメソングも歌いポップシーンでも活躍し、ラップもすっと聴ける人達もどんどん増えていますし、楽曲でもロウきゅーぶの「SHOOT!」物語シリーズの「恋愛サーキュレーション」、などもありますので「辛い」よりも「相性」だったのではないかな?
と。言ったところです。
今回はこの辺で。
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