さらばネットゲリラ

亡くなられた時期がいまいち不詳なのだが、昨年末から今年初めごろにかけて、アルファブロガーのネットゲリラの野次馬氏が亡くなられた、享年６９歳。ご愁傷さまです、謹んでご冥福をお祈りします。

もう一つの有名なペンネームである川本耕次の名前では８０年代ロリコンブームの火付け役であり伝説のエロ本「少女アリス」の編集長であったことはよく知られている。自著もあったしWikipediaにも詳しく書かれている。

ところが、ウェブサイト「ネットゲリラ」の主宰者という点はあまり触れられていない。最盛期（おそらく１０年ほど前？）は１０万ビューを誇った人気ブログであり、キュレーションサイトの走りと言っても過言ではなかろう。２ちゃんねるニュース速報から目ぼしいスレッドを抜き取り装飾する。ただこれだけなのに非常に面白かった。

アルファブロガー野次馬

ネットゲリラには自分の知る限り
ロリポップ時代
ブログジン時代
自前サーバ時代
があり、ロリポップのころはまとめサイトというよりも未解決事件、真珠宮事件やプチエンジェル事件を取り上げ、サーバー負荷が半端でなく追い出されたという。
ブログジンはかつてＯＣＮから提供されていたブログサービスで、２ちゃんねるまとめが最も充実していた。このころはやや保守的な内容で過激すぎて追い出されてしまい自前サーバを構築するに至った。
自前サーバ時代は２０１１年ころ、まさに東日本大地震のころで原発関連の話題や野次馬氏自身がタイから仕入れたエスニック衣料品の紹介やエロ本自販機のコーナー、料理やギターなどバラエティの富んだ内容で読み応えがああった。カメラ関係の話題は常駐していた２ちゃんねるカメラ板の固定ハンドルらと書籍を出してしまうのだった。

そんなネットゲリラであったが２０十何年ごろだったか、当時の管理人西村博之氏が２ちゃんねるの無断引用を禁じてから「ネットゲリラはまとめサイトでなく料理ブログである」と宣言し更新頻度や過激さが急激にフェードアウトした。読むの止めたのでつまびらやかでないが、ここ数年は反自民、反トランプ、反ワクチン的な短文をチョコチョコ書いていたようだった。
しかし、野次馬氏亡き後のネットゲリラは２月末でクローズ、このnoteを書いている現時点でほとんどの過去ログは閲覧出来なくなっている・・・
あの過激さからすれば納得である。

当ブログは面白かったころのネットゲリラ精神を継承していきたいものである。