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SHADOWTIMES 2013/10/24 Vol.48

《shadowtimes》 Post.24
「文字と写真」港千尋

今月、『100年目の書体づくり』という本が出た。大日本印刷のオリジナル書体である、秀英体がその誕生から100年目に改刻された記念出版である。

改刻とは、あまり聞きなれない言葉かもしれないが、ひとつの書体のデザインを全面的に改めることを意味する。「刻」が示すのは、もともと活字は金属に刻まれて作られたという歴史だ。「平成の大改刻」と呼ばれたリニューアルは、2005年に開始され、実に7年をかけて完成した。

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