働き方改革のスタートライン

ただの会社員だしとか平社員だからと言っても、組織に属している以上、自分の組織の達成したい目的は何なのか知る必要があります。組織で目指す山はみんなで共有出来ていないと、その山の頂上には辿り着けません。働き方改革も、まず目的を明確にして、みんながその目的を達成したいと思ってくれて、スタートラインに立ってくれないと、どんな小さな山の頂上にも辿り着けません。富士山の頂上に一緒に行きませんか?と尋ねて、一緒に行きたいと言ったくれる人達でないと、富士山の頂上には絶対に辿り着けません。富士山に登る明確な目的を立てても、ヒマラヤに登りたいとか、海に行きたいとか、そもそも山に登りたくないと言う人達とは富士山の頂上に行けません。私が働き方改革で躓いたのは明らかにここです。ヒマラヤに行きたい人とか、海に行きたい人とか、そもそもどこにも行きたくない人達と富士山に登る話をしても、富士山の頂上には永久に辿り着けません。私の同僚は働き方改革をして欲しくない人達が多数決で多数でした。サービス残業を無くすために協力して下さいと言っても、上司からの評価が下がるから嫌だよと言われます。でも会社側からサービス残業を無くしてくれと言われたら従いますと言う考えが多数でした。自分から行動するのはめんどくさいし、協力もしたくないけど、会社の上司か決めてくれた事には従いますと言う感じです。みんなが目指したい山が決まらないと、山には登れません。登る山が決まってから初めて、その山の登り方の話が出来ます。北から登りますか、南から登りますか、どこで休憩しますかと言う話は、登る山を決めた後にしか出来ません。働き方改革の難しいところは、まずどこを改革しますか?と言う話にすら参加してもらえない事でした。つまり働き方改革のスタートは働き方改革をしたいと言う人達が集まって、やっとスタートなのです。どうやって働き方改革をしますか?と言う話はスタートラインに立ってくれた人達と話し合わないと、何の意味もありません。山に登るにしてもリスクがあります。噴火もあるし、雪崩もあります。遭難もあるし、地震もあります。高山病になるかもしれません。そのリスクを一緒に背負ってくれる人達でないと、本気で山には登れません。当然ですが、考え方の違う人達が集まって組織ができているので、私の場合は仲間を集める事が出来なくて、今のところ働き方改革は議論にもなりません。

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