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【第9回】 #北海道のヤバい大人 たち、けものみちをひたはしる :後編(北海道情報大学 メディアデザイン特別講義編)

第8回の続きですよ!

「気持ちよく仕事できる案件」と「関わるとヤバい案件」をどう見分ける?直感、経験則、そして実践的方法

🔴タニ:Twitterで質問が来ていまして。

🔴タニ:今日準備してきたトピックともマッチするので、そもそもどうしたら悪い人に会わないようにできるか、ということでお答えしますね。「グッドバイブスとバッドバイブスの見分け方」。ここで言うグッドバイブスな人っていうのは、お互いにリスペクトして気持ちよく仕事ができる相手。バッドバイブスな人っていうのは、搾取しようとしてくる仕事相手とか、マウントを取ってくるおじさんとか、口ばっかり達者で何もしないヤツとかを指しています。我々はいつも、「バイブス一発で」みたいなことを言うんですけど…。

🔶おかぴ:わたし言ってないから!!2人が勝手に言ってるだけ!!

🔷さの:「予算ないけどバイブス一発でなんとかなんないかな?」とか言いますよね、スプラトゥーンしながら(笑)。ほとんど「気合」みたいな感じで使ってますけど。

脳筋ブキ「ボールドマーカー」を愛用するさのかずやと、スプラトゥーンをやり込みすぎて頭がおかしくなっているタニ(フヌックス)

🔴タニ:俺、バイブスを見分ける精度が上がったの、今年に入ってからなんですよ。この人、グッドバイブスだな、信用して見積もりだしたり仕事してもいいかなって。2017年くらいまでは、自分に合う人と合わない人の区別がつかなかったり、マウントとってくるおじさんと付き合い続けたりして、参ってたんです。そこで、今日登壇した皆さんが、そういうところをどうやって見分けているのかな話せたらなと。いい大人と悪い大人の見分け方とか、マルチ商法とか。

🔷さの:まあ、マルチ商法とかはすぐわかりそうですけどね。タニさんはバイブスを見分けるきっかけになったできごとって何かあるんですか?

🔴タニ:自分でバイブス見分けられるようになった瞬間って、自分を信用できるようになった瞬間でもあるんですよ。それまで、きな臭いなと感じても、相手がヤバいからそう感じているのか、自分の感覚がおかしいのか、どっちなのかわからなかった。でも、今年に入って100%自分を信じて仕事しているので、なんとなくヤバそうっていう相手を避けることができて、後で「ああ、やっぱり正解だったな」っていうパターンがとても多い。だから、自分の感覚を信じるのが大事ですよ。

🔶おかぴ:それ、本当にそうだね。めちゃいい話だわ。

増毛・国稀酒造の入り口ではしゃぐタニ&おかぴ(撮影・はらちゃん - NPO法人えんべつ地域おこし協力隊

🔷さの:おかぴさんは前職のクラウドファンディング会社では、1人で北海道のことを回していましたよね。そのとき色んな事業者に会ったと思うんですけど、この人信用できる・信用できないってどうやって見分けてたんですか?

🔶おかぴ:直感かな…。「こいつ、やべえな」みたいな直感は大事だよね。自分の過去の経験から得た直感なんですけど。成功するプロジェクトに欠かせないのは、やろうとしている人の情熱なんです。その情熱がどれだけあるのか、色んな角度から質問して確かめていく。

🔷さの:あー、なるほど。

🔶おかぴ:例えば、なにかお店をオープンしたいとして、クリアしなきゃいけない条件がたくさんあるんですね。物件を押さえなきゃいけない、営業許可書を用意しなきゃいけない、とか。そういうの用意できてますか?と聞いて、「できてません」と言われたとする。それでも、いつまでに準備できますか?って聞いて「やり方わからないので教えてください」って食いついてくる人は、なんとかプロジェクトを実行に移せる可能性がある人。私は、そういう質問攻めにするっていうやり方で、信用できるかできないかを判断していたかな。

🔷さの:そのやり方って、20歳くらいのときできてました?

🔶おかぴ:できてなかったと思うよ。でも「自分はこういう人間で、こういう生き方をしたい」って、一本の芯が通ってると、変な人が寄ってこないと思うんだよね。私はあんまり騙されたことがないし、変な人と会ったら一瞬で距離を置くので、そういう人たちと関わらずに生きてきたんだよね。

🔷さの:でも、好奇心を持っていろんなところに顔を出したりする人は、割と騙されたりすることが多いかもしれないですね。

屈斜路湖で野外の温泉入って調子乗って普段あんまり飲めないハイボールやら日本酒やら飲んで気持ちよくなっているさのかずや(撮影:はらちゃん - NPO法人えんべつ地域おこし協力隊

🔷さの:ぼくは、基本的に誰かから声かけてもらったら、よっぽどの理由がない限りは仕事を受けるというルールを自分に課しているんです。そうやって色んな仕事を受けていると、ワクワクするような案件につながることがあったりして、予想もしなかったことができるので面白いんです。ただ、この間初めて「この仕事はヤバいぞ」と思って断った仕事があって。

🔴タニ:おお。

🔷さの:関係者全員が、その案件が上手くいくと思っていないのが明らかにわかっていたし、どこをどうしたらいいのかわからないまま進んでいる感じで、誰もコントロールできていないんです。これはぼくが入ってもどうしようもないし、何にもならないことが明白なんです。かといって、意見できる立場でもないし、関わってもしょうがないので、手を引きましたね。

🔴タニ:そういう仕事のときは、がっつり予算を請求したりするけどね。それもしなかったの?

🔷さの:いや、もうどうしようもない案件だったので、ただ断りました。まあ、気が乗らない仕事とかは予算高くしたりしますけどね。お金もらえるからやるかァ、みたいな。

🔴タニ:心理的ダメージを考慮して予算引っ張るっていうのは、フリーランスに必須のスキルですね。

NHKの収録か?というくらい貫禄マックスな五十嵐さん、川口さん、さのかずや

🔴タニ:今日登壇した株式会社大人の五十嵐さん魚食系男子projectの川口さんCity Your Cityのk-overさんにもお聞きしたいですね、グッドバイブスとバッドバイブスの見分け方。五十嵐さんはどうですか?

🔆五十嵐:勘です。

🔴タニ:あはは!!!勘だけ!?!?!?!??!川口さんはどうですか?

🐟川口:どうしても、悪い人にあたっちゃうケースは出てきてしまうので、やっぱり自分の経験のなかから、この人はどっちだろうって見極めるしかないんじゃないかな。

🔆五十嵐:人と会うとなんとなく、この人いいな・合わないなって感じるけど、やっぱりそういうのは不思議なほど当たるんだよね。だから、経験値っていうか、まあ勘だね(笑)。

🎤k-over:音楽業界で言えば、お金の話を最初にちゃんとできるひとはグッドバイブス。「お金はないんだけど、なんとかやりたい。すまん、でも俺のお小遣いぜんぶ出すから!」みたいなタイプも、まあグッドバイブス。「お金のことは後で話そうか」とか、「お金のことは今度連絡するわ!」っていう人はヤバい。請求書出しても全然払ってくれないとかいう噂はありましたね。自分の場合は最初から勘でヤバいって思ったから、付き合わなかったけど。


🔴タニ:うわーー、そういうのあるんだ…。やっぱりみなさん勘を働かせてやってるんですね。でも、勘としか言えないもんな…。

🔷さの:勘という言葉以外で説明するなら、「話が合うか合わないか」みたいなところだと思います。正直な話をできる関係かどうか。初対面とかそれに近い関係性でも、本音を言って受け入れてくれるかどうかって、やっぱりそれぞれ違いますからね。

ヤバい大人たちも新卒で会社に入っていた。直感を磨くために、そして直感を信じぬくために

🔴タニ:学生のうちに、直感を磨くためにできることはなにかありますか?

🔷さの:今のうちに地雷を踏む経験をしていくのはアリだなと思いますよ。何も持たずに飛び込んでみたらどういうことが起こるか、フィードバックを得る。失敗してみる、というか。何か背負った状態でそれをやるのはしんどいので、何もないときにこそやっておく。

🔴タニ:確かに。一回飛び込んでみたときに得られる情報量って、とんでもないんですよ。「●●やってみた!」みたいなくだらないWeb記事を読んでも何にもならないけど、自分でやってみると本当にいろんな情報が得られる。なおかつ、自分自身で能動的に受け取るものは、自分専用にカスタマイズされているのが大きいですね。とりあえずやってみる、ってすごく重要です。

🔶おかぴ:ただやってみるだけじゃなくて、本気でやってみるっていうのが大事だと思いますよ。なあなあでやって失敗するのと、本気で失敗するのでは学べる量がぜんぜん違うし。失敗して傷ついて、またつぎ頑張ろうって乗り越えられると、どんどん視野が広がって、できることが増えていく。

🔷さの:いわゆる「成長」ってやつですね。

🔶おかぴ:学生っていう身分は、学校とか親とかに守ってもらえる側面があるので、それを最大限活かしていろんなことに挑戦するのがいいのかな、と思いますね。

🔴タニ:直感を磨くための経験値を稼ぐという意味で、新卒で就職しておくっていうのはすごく大事だと思うんですよ。今日登壇した皆さんは、全員一度は若い頃に会社に所属してますよね。最初からフリーランスとか起業とかっていうわけではない。例えば最初からフリーランスでやり始めると、請求書一枚書くにしても「これであってるのか?」ってずーっと思い悩んだりする精神コストがあると思うんですよ。一回どこかの会社に就職して請求書とかビジネスメールの雛形を知っておけば、力の抜き方がわかる。

🔷さの:「普通の世の中で通用している型がわかる」っていうのは、のちのち役立ちますよね。

🔶おかぴ:他にも就職しておくメリットとして、チームマネジメントっていうのがありますよね。フリーランスだと、チームマネジメントを学べないんですよ。1人でやれる仕事には質的にも量的にも限界があるので、複数人で仕事することが絶対ある。では、そのチームをどう動かすかということを学ぶには、フリーランスよりも会社や組織のほうが環境的に良いですね。

この時点(5月初旬)ではまだあんまり仲良くなかったけど肩くんでるおかぴ&さのかずや

新しい働き方でけものみちをひたはしる、「北海道のヤバい大人」たちの仕事術

🔴タニ:今日登壇した皆さんに質問したいんですが、どうやって仕事引っ張ってきてますか?”会社員”とか”士業”とかじゃない、自分以外の普通の肩書を持たない人たちがどういうことをして仕事をしているのか気になります。自分の場合は、グッドバイブスであり続けること。記憶が定かじゃないんですが、「ほぼ日」か「アイデアは考えるな(面白法人カヤック代表・柳澤大輔著)」で、「遊びや飲み会で、なんとなく『あいつ呼ぼうぜ』という雰囲気になる人に仕事が回ってくる」というようなことが書いてあったんです。それを実践するようにしてますね。

しかし、ぼくの考える人間の価値のなかでは、
順番を争うような種類の何かは、
あんまり重きを置かれてないように思う。
これは、もう何度も言っていることなのだけれど、
ぼくは、なぜだかわからないけれど
「あいつを呼ぼうぜ」と言われる人がいいと思っている。
結果はわからないけれど、自分のこどもにも
そんなふうに育って欲しいと願ってきたし、
知り合いの若い人たちにも、言う機会があれば、
そう言ってきている。(中略)
なんだか知らないけれど「いたほうがいいやつ」、
「あいつがいたら楽しいだろうな」と思わせるやつ、
そういうやつこそが、ぼくの考える人間の理想なのだ。https://www.1101.com/darling_column/2005-11-28.html

🔷さの:仕事を誰かに振れる立場の人って、そんなに多くないじゃないですか。だから数少ないそういう人たちと、信用してもらえるように関係を続けることを意識しています。とにかく、一個一個やってくしかないんですよね。ぼくの仕事がニッチだからかもしれないですけど。

🔶おかぴ:私の場合は、過去の実績をみて声をかけてくれる人が多いですね。前の会社を辞めたとき、たくさんオファーをもらったんです。それは「北海道を変えたい!」と言い続けて、それに共感してくれる人たちがいっぱいいたからだと思っています。だから、これをやりたい!って言い続けるのが大事ですね。

🔴タニ:五十嵐さんはどうですか?

🔆五十嵐:うーん・・・。楽しくやるってことくらいかな、心がけているのは。楽しく、本気でやれることに、前向きに・・・っていう感じ。

🔴タニ:五十嵐さんも、けっこう周りに「こういうことしたいんだよね!」って言っていくタイプですよね。

🔆五十嵐:ああ、確かに思いついたことは言っていくタイプですね。飲み会とかで、あれやりたいんだよね、これもやりたいんだよ!とか。

🐟川口:グッドバイブスとか、周りにやりたいことを伝えるっていうのも大事ですけど、自分で自分を客観視し続けるっていうことが重要だと思いますね。自分という商品を、どういうふうに動かしたら誰が買ってくれるのかを考え続けてます。

🔷さの:そのやり方で、車のCMもオファーが来たんですもんね。しかも出演者として!すごい。

 🎤k-over:ほとんど皆さんと同じ内容になるんですが、それに加えて「やり続けること」が大事だと思っていますね。やり続けないと、目に留まらないので。川口さんがおっしゃった「個性を自分で把握する」っていうことは実際けっこう難しいと思うんですよ。でも、やり続けていると周りの人が自分の個性を見出してくれるので、そこを捉えるのがいいと思います。

20歳の自分に言いたいこと / バッドシチュエーションをどう乗り切るか

🔷さの:自分たちが20歳のときに考えてたこととか、その時期の自分に言いたいこととかありますか?

🔴タニ:・・・ちゃんと病院いけよ、だな。

🔷さの:おお。

🔴タニ:大学入って一年目、18歳のときから、双極性障害の症状が出てきたんです。当時は何も知らなくて、ただ自己否定して、負け癖がついて、という悪循環でした。でも、本当に情報がないんですよね。周りの人も「病院行ったら?」なんて言ってくれないし、ただただ授業に出られなくて単位落としたり人間関係を悪化させたり、それらを気合でなんとかしようとして空回りしたり。ようやく病院に行くっていう選択をとったのが28歳のとき。そこにたどり着くまでに10年かかりましたね。

🔶おかぴ:うーん、けっこう大変だ。

🔴タニ:今話したのは自分のケースなんですけど、皆さんも一人ひとり、それぞれのハンディキャップがあると思うんですよ。身体的な問題だったり、経済状況だったり、想像できないような悩みを抱えてる人もいると思うんですけど、そういうときにプロに頼るのが大事です。俺はそれを10年やらなかったので、色んな所で損をしました。自分には自分のハンディキャップがあるというのを自覚して、それを解決する方法や誰に頼ればいいのかを、元気なうちに見つけておくことが大事です。

🔷さの:最初の講義で「自分の得意なことを見つける」という話をしましたけど、それと対になる形で「苦手なものを見つける」ということもすごく大事ですよね。ぼくの場合は、相手に配慮したコミュニケーションが苦手なんです。でもそれを理解していれば、それによって生じるデメリットを避けることができる。だから、自分の不得意なことを見つけるっていうのはとても大事ですね。

🔶おかぴ:私が20歳の頃は、「いい大学に入って、いい企業に入って、結婚して子供を産んで、両親に孫の顔を見せる」みたいなことが求められていたように思うんだけど、実際に社会に出て自分でお金を稼いで好きなことができるようになると、それ以外の選択肢がたくさんあることに気づいたんですよ。だから、20歳の自分にはいろんな経験をして選択肢を増やしていってほしいと伝えたいですね。例えば、サラリーマン、起業家、フリーランスといった働き方は、どれが偉いというわけではなく、それぞれ向き不向きがあるだけなんですよ。今日の登壇者はみんな、サラリーマン向いてない人たちですね(笑)。でも、自分に向いているものを探すためには、それぞれを体験してみるしかないなと思いますね。

古い経済圏、新しい経済圏のはなしをするさのかずや(みなさんマジで新しい経済圏でやっていきましょう マジでそうだから 本当にそうなので トゥルーなので)

【質疑応答】

👨:さきほどバッドバイブスな人の見分け方をお話されていましたが、もしそういう人と付き合って嫌な思いをしていたときに、どのように乗り越えていくのかなというのをお聞かせいただければと思います。

🔴タニ:僕の場合は距離と時間をとることですね。その人とは仕事しないようにして、とにかく離れる。向こうからガンガン連絡してくるパターンもあるけど、うまく縁が切れるように仕向けていく感じです。

🔶おかぴ:でも、あんまり拒絶するとよくない、うまーく距離を置くのがいいと思います。

👨:なかなか難しいですよね・・・。

🔴タニ:やってみたら意外にできるものですよ!

👨:自分の場合は周りの人に相談して、もやもや感を消していくっていう感じかなと。

🔴タニ:「話す」ってすごい大事ですね。そういう人が周りにいるのはとてもいいですね。

👨:もちろん人は選びますよ!情報が漏えいしないように(笑)。

🔴タニ:なるほど、グッドバイブスな友達と!最高です!

講義終了、その後。誰かじゃない、自分でやる


やっていきましょう。なぜなら、やっていくことが大事なので。


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